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移動式あそび場を久しぶりに。アウトリーチと拠点の両輪

幼稚園教諭、プレイワーカー、森のようちえん保育士を経て、今は3歳と0歳の息子と365日ともに暮らしている。

「こどもの遊びと育ち探検家」として、我が子との暮らしの中での未知との遭遇を楽しみながら、世界中の子どもたちの幸せな暮らしと育ちについて日々ぐるぐると思考している。


私たち夫婦は「ナニするアソビバ?ひたすらアソブバ!」というチームで活動をしている。

車に手作りの遊び道具や素材、遊びのタネをたくさん積んで出向き、まちじゅうどこでも遊び場に、そんな活動である。

一般的にはプレイカーや移動式あそび場、と呼ばれている。
少子高齢化が叫ばれて久しい現代において、子どもが思いのままに過ごすことの出来る空間、時間、仲間が圧倒的に少ない社会。
大人のご都合がはびこる中で、こどもが暮らし、育つ上で絶対に必要不可欠なインフラ=「遊ぶ」ということ
当たり前に在るべきことが、失われている。
当たり前が当たり前であり続けるために、あえて当たり前をつくる。
子どもが遊ぶ姿をもっとまちじゅうに、当たり前の景色に。
そんな思いで活動している。

とはいえ、引っ越したり、妊娠出産、二人の小さな人との暮らしに、日々ドタバタとしていて、現在は年に数回しか活動できていない状況だ。

この連休中、久しぶりにとあるイベントにアソビバを出動する機会をいただいた。

イベント前日、軍手をして倉庫から道具を運びだす私たちを見て、3歳息子もじぶんの冬用の手袋をはめて。
「これ、ぼくがやるけー触らんでっ!」っと、重たいものも、えっさえっさと運んでいく。
彼にとっては当日の遊び場よりも、この準備片付けが楽しいらしい。
自分もチームメンバーの一員さっ!と張り切る後姿がたまらなく愛おしかった。
と同時に。

自分たちで仕事を創っていくこと。
ちいさくても彼らに見せてゆきたいなぁという思いが強くなった。

この活動を夫婦で始めた時は、まだ長男が1歳になる手前。
こんな風に、何も言わずとも自分もチームの一員だ、と彼が理解するずっとずっと前だった。

想像を軽く超えてゆく。

世界中の子どもたちが幸せであるために。
と、漠然とした思いで始めたけれど、今はもう少し焦点が狭まっている。

目の前にいる息子たちと、そこから始まる世界が幸せで在るために。
その地続きの先に、世界中の子どもたちの幸せを想いながら。
自分事として出来る目の前のことから一歩ずつ。

細々とでも続けていきたい、そしてもっともっと活動を広げていきたいという思いが強くなった。

そしていつも思うことは、この活動をイベントではなく、インフラにしてゆきたいということ。

ハレの日の単発イベントではなく、
日常の、子どもたちの、親子の暮らしの傍らにあるインフラに。

いつでも、心が向いたときに誰でもふらっと来ることの出来る、
拠り所になっていきたいなぁ。

アウトリーチと拠点。

やっぱり両輪でやっていきたい。


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