見出し画像

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】奪われた体験活動、それでも子どもたちは・・・

大人としての「反省」もありつつ、
今回は、子どもたちは本当に可能性だらけだっていう話。

前回のメルマガで、
感染症対策によって体験活動が奪われているという話を
お届けしました。
アニメの授業でのできごとです。
https://note.com/axfactory/n/n42697d540d51


この話の「その後」に起きていること・・・


「今年はできないかもしれない」
「あきらめさせないといけないかもしれない」

・・・なんていう大人の心配や予想を、
子どもたちは、本当に軽々と超えてきました。

作品制作の規模に制約をかけたにも関わらず、
作りたい気持ちにあふれていた子どもたち。
結局、彼らは、制約条件なんてそっちのけで、
作りたい作品を作りたいように仕上げてきました。
今年もびっくりするようなクオリティの
アニメ作品があがってきています。
 (いずれ公開できると思いますが、お待ちを。)


もちろんそこには、
環境整備をしつつ、でも、
のびのびとさせるところはさせる、という
担任の先生の尽力があってのことではあります。
 (先生ってすごいなと、あらためて思いました。)

ですが、それ以上に、
まわりの大人が心配しすぎていたり、
子どもコントロールしようとしちゃってたり、
要するに、過干渉になることで
子どもたちの可能性を潰したりしてないだろうか?
なんていうことも気になってしまいました。


確かにこのコロナ禍は、
子どもたちを取り巻く環境を大きく変えてしまいました。
不自由なこともたくさんあります。

 例えば、甲子園。
 例えば、修学旅行。
 例えば、運動会。

できなくなったことの代替えとなる「何か」を、
「与えてあげること」が必要なんじゃないか?
そんなことを多くの大人が考えたように思います。
でも、与えて「あげる」なんていう
「上から目線」は、本当に必要なのでしょうか?

大人にとっても、この1年の大きな変化は、
自分の生き方を見つめ直したり、
新しいことに挑戦したりと、
否応無しに直面した「チャンス」でもありました。
子どもにとっても、それは同じで、
いま起きていることとどう向き合うのか、
どうやって自分の未来をつくっていくのか、
それは、大人が「してあげること」だけじゃなく、
子どもたち自身が取り組むべきことでもあるはず。
そして、子どもたちは、できるはず。

大人が子どもの可能性を信じていなかっただけかも?
だとしたら、罪なことだなぁと、
アニメ作品を観ながら、反省したのでした。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
☆学校を応援する大人のための教育マガジン無料配信中☆
 登録はこちらから。
  https://submitmail.jp/FrontReaders/add/4173
 バックナンバーまとめ読みはこちらから。
  https://note.mu/axfactory/m/m4a777303bd10

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?