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【社会人のための”教育ってそうなってるのか!”講座】学習指導要領を「ラブレター」だと思ってみたら?

クリティカルシンキングが大事、とは言いますが、
「ゆとり」など、過去にも何かと批判の的になりがちだった
学習指導要領改訂を、むしろ、
“超好意的にとらえて”紐解いてみようと思います。

まずは、戦後の学習指導要領改訂の変遷をたどるところから・・・

そもそも学習指導要領とは、
「学習指導要領は、国が定めた教育課程(カリキュラム)の基準」。
各教科については、「どのような内容を扱うべきか」が書かれています。
ほぼ10年ごとに改訂されていますが、いずれも、
その背景にある「社会の変化」に応えているということが言えます。

昭和33−35年の改訂では、
授業時数に幅があることから学力の地域差が目立ったことを鑑み、
最低授業時数を明示。
その後も、国民生活の向上・国際的地位の向上、
高校進学率の向上といった変化に合わせて改訂を行い、
平成に入り、物質的な豊かさ・価値観が多様化する中で
「心豊かな人間の育成」を・・・と進化を続けてきています。

そこにはいずれも、子どもの未来を想う、その時代の教育者の真剣な眼差しがあったのでしょう。昭和22年学習指導要領(試案)冒頭には、下記のような一文がありました。

いまこの祖国の新しい出発に際して教育の負っている責任の重大であることは,いやしくも,教育者たるものの,だれもが痛感しているところである。われわれは児童を愛し,社会を愛し,国を愛し,そしてりっぱな国民をそだてあげて,世界の文化の発展につくそうとする望みを胸において,あらんかぎりの努力をささげなくてはならない。そのためにまずわれわれの教壇生活をこのようにして充実し,われわれの力で日本の教育をりっぱなものにして行くことがなによりたいせつなのではないだろうか。
   (出典:http://www.nier.go.jp/guideline/s22ej/index.htm

戦後復興の只中にいた教育者の、切迫感すら感じる言葉ですが、
こうした、子どもたちの未来を想う教育者の気持ちや姿勢は、
現代の教育改革においても、受け継がれているはず。
ならば、次期学習指導要領の改訂に込められた「想い」とは何なのか。
次回では、そのポイントについて考えてみたいと思います。(続く)


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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て2011年から現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月、個人事業主から法人成り。(株)ax-factoryを設立。
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