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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 やってみるからわかる「実践コース」

キャリア教育コーディネーター養成講座には、
知識を学ぶ座学だけでなく、
キャリア教育コーディネーターの実務を経験する
「実践コース」があります。

実際の学校のご協力のもと、
先生へのヒアリングから授業の企画・提案、
ゲスト講師の選定と授業づくり、教材づくり
当日の運営、授業のふりかえりまで
すべてのプロセスに取り組みます。
「講座」というと座学の印象かもしれませんが、
これまでの受講生もみんな「ほぼ仕事」と表現する、
けっこうハードなプログラムです。

先週、今年度の実践コースのひとくぎりとなる
学校での授業がありました。
長い時間かけて議論を重ねて準備してきた授業。
生徒も、先生も、ゲスト講師も、
そしてキャリア教育コーディネーターも、
生身の人間なので、
必ずしも企画した通りに動くわけではありません。
意外と無視できない「相性」という要素もあります。

なので、うまくいったことも、
逆に、うまくいかなかったことも、
いろいろありました。

座学ではわからない、
「やってみるからわかること」って
こういう部分なんじゃないかと思っています。

うまくいったことは、もちろん成果。
何をめざした授業だったのか、
どんな工夫をしたのか、
それの、どこが、どのように結果につながったのか。
これから活動するにあたって、
応用できるノウハウになるはずです。
「うまくいってよかった」だけでなく、
ふりかえって言語化してほしい部分です。

そしてうまくいかなかったことも、大事な経験値です。
これをきちんと受け止めることも、とっても大事。
授業のねらいは生徒の状況に合わせて設定できていたのか、
企画を実現するための手法は適切だったのか、
準備は充分できていたのか・・・
どこまでできて、何が足りなかったのかをクリアにしたら
自分たちにとっての「次の一歩」が見えてくるはず。
違う展開可能性もあるかもしれない。
これらすべて、自分の中のノウハウとして
蓄積できるはずです。

いずれにしても「ふりかえり」が大事。
やってみるからわかったことを
ひとつでも多く、
自分自身のこれからに生かしてほしいと思っています。

そしてこの実践コース、
多くの場合はチームで活動しています。
個別の活動と比較すると、
いろいろなバックグラウンドのメンバーがいることで、
そこでの学び合いの質がグッと高くなっています。
そして、なにより、仲間ができること。
修了後、それぞれがキャリア教育コーディネーターとして
一歩を踏み出すときに、
仲間の存在は大きな心の支えになります。
修了や資格取得はゴールではなく「スタート」。
ひとりひとりのありたい姿に向けて
学んだことをひとつでも多く活かしてほしいです。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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