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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 “中教審”って、そもそもナニモノかご存知ですか?


今回のタイトルの問い、私自身が答えるとするならば。

「ええ、全く知りませんでした。この仕事をするまでは(えへん)」

という感じかもしれません。えへん(笑)
ニュースでよく聞く単語ではあるのですが、
関わってみないと、わからない言葉なのかもしれません。
というわけで、今回は、この言葉を紐解いてみたいと思います。

「中教審」=中央教育審議会の略、です。
一般的な辞典の類では、下記のような説明がありました。

「文部科学大臣の諮問に応じ、
 教育や学術、文化に関わる政策を審議して提言する機関。」

「諮問」というのは、有識者に意見を求めること、
これに対して提言を行うことが「答申」ということになります。

そもそも、国の行政機関には、
いろいろな「審議会」が置かれています。
多数ある「審議会」の中でも、中央教育審議会は、
教育に関するもっとも重要な事項を審議する場になります。
組織改編はされてきていますが、
ルーツになるのは、戦後に設置された「教育刷新委員会」
というもののようです。
中央教育審議会で扱う内容は、教育制度、生涯学習、
初等中等教育(小学校・中学校・高等学校)、大学。
現在、それぞれに関する「分科会」が設置されています。
いままさに教育改革で話題の「学習指導要領」も、
国の教育に関するもっとも重要な事項のひとつ。
文部科学大臣が中央教育審議会に諮問し、審議を経て、
昨年12月に「答申」が出されました。
 (大臣に手渡されるシーンがニュースになるのが慣習なのかな)

そもそもこの「審議会」という仕組み。
行政機関への民意の反映や、専門的知識の導入など、
多様な角度から検討して施策を決めるための仕組みと理解しています。
私も国の行政機関のお仕事に関わるようになって、
こうした「モノの決め方」が存在するということを知り、
ちょっと驚いた記憶があります。
民間企業の感覚とは違う、特異性のある世界だなぁと。

時間がかかるという意味では、
ちょっとイラっとする仕組みでもありますが、
でも、偏った思想に飲み込まれないように、とか、
独裁にならないように、という意味では、
セイフティネットなのかもしれないとも思います。
審議会の先生方も、本当にプロフェッショナルですし、
日本の教育行政、ナカナカのもんだとも思うのですよ。

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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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