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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】キャリア教育の“評価”はどうする?

2017年最後のメルマガ。
これからのキャリア教育コーディネーターに求められること、
なのかもしれません。

中央教育審議会による学習指導要領の改訂に関する答申が出て1年。
新しい大学入試共通テストのプレテストも実施され、
特に高校では、どのように学びを変えていくか、
様々な議論があり、同時に困惑の声も聞かれた1年でした。

変わっていく学びの中で、
キャリア教育もどのように役割を果たすのか、
発展の可能性を感じると同時に、
その真価を問われているとも言えます。

課題のひとつは、
「どのように評価に結びつけるのか」という点。

これまで、キャリア教育と言えば、
中学校での職場体験など、
「体験活動」が中心になっていた面もありました。
体験活動から得られる学びはとても大きなものです。

しかし、体験を「やりっぱなし」にしてはいなかったでしょうか?

答申の中で学びのポートフォリオとしてその必要性がうたわれた
「キャリアパスポート」も、こうした反省から来ているのでしょう。
体験の中から、自分の強みや価値観を発見し、
自らの進路選択につなげていくためのツールになるはずです。

また、それぞれの体験活動の中で「何ができるようになるのか」、
評価の観点や評価基準、
評価を段階別に分解したルーブリックも必要になります。

「何ができるようになるのか」の言語化は、
授業を行うにあたっては後回しになりがちですが、
授業の中でどんな声かけや指導をしたらいいのか、
複数クラスで複数の教員が授業を行う場合に、
ゴールを共有するためにはとても有効です。

また学習者側にとっても、何を目指すのかが明確になり、
また、ふりかえりや自己評価の観点にもなります。

こういった部分も、
キャリア教育コーディネーターに求められるサポートかもしれません。

新学習指導要領の実施に向け、
新たな決意のもと、新年を迎えたいと思います。

みなさまも、良いお年を。


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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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