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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 地域の企業が取り組むキャリア教育

日本商工会議所が定期的に発行されている商工会議所のキャリア教育白書。
今年も、各地の事例が公開されました。
中にはキャリア教育コーディネーター仲間が関わっている活動も。

※詳しくはコチラから。
 事例集「広がる!深まる!商工会議所のキャリア教育」
 (日本商工会議所より)

 https://www.jcci.or.jp/news/jcci-news/2022/0207140000.html


企業や商工会議所がなぜキャリア教育に取り組むのか。

商工会議所は地域の企業で構成される団体ということもあり、
地元を知ってもらうこと、
地域を好きになってもらうこと、
将来の地域を支える人材を育てること、
などの理由でキャリア教育に取り組んでいます。

特に地方では、
高校進学段階で都会に出てしまうと戻ってこない、
なんていうこともあります。
BtoB企業はなかなか子どもたちの目に触れづらく、
地元企業について知らないままでは、
就職先として選択肢にあがらなくなってしまう。

なので、
子どものうちに地元の企業について知ってもらおうという
ねらいを持って活動している商工会議所も少なくありません。
事例集では、全国各地の商工会議所の好事例が紹介されています。
いずれもその地域の特色ある企業が登場し、
子どもたちの目の前でプロの技を見せたり、
地域の未来を共に考えたりという教育プログラムを実践しています。
中には保護者向けにキャリア教育を伝える活動をしているところも。

教育は学校がその主な舞台ではありますが、
すべてを先生だけに担わせることには無理があります。
地域や企業の協力がこれからは必須に。
ですが、単に「協力してください」だけでは、
なかなか実現がむずかしいこともあります。
商工会議所の活動は、いずれもその背景に、
「なぜ自分たちがキャリア教育に取り組むのか」の明確な理由があり、
その理由がはっきりしているところほど、
良質な活動が長続きしているように思います。
また、企業の持つ資源のどんなところが特徴なのか、
それらが教育とどのようにつながるのか、
その接点を見出せているかどうかも大事なポイント。

子どもたちも学校も、地域も元気になる取り組みを
増やせるといいなぁと思います。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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