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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】それ、ちがいますよ!学校と先生をめぐる大きな誤解。

毎年開講している社会人向けのキャリア教育支援人材養成講座、
(今年は「小中高のキャリア教育実践基礎講習」に名称変更)
受講者の「目からウロコ」の瞬間がいくつか生まれるのですが、
そのうちの一つに「教職員の仕事理解」という時間があります。

都市部ならではかもしれませんが、
学校と縁遠い社会人の割合が高い、という傾向があります。
そのため、学校と先生に対して、少なからず偏見を持ったまま。
「先生は社会を知らない人たちだからダメなんだ」
なんていう発言も、しばしば飛び出します。

「先生は社会を知らないからダメな人たち」

果たしてこれは事実なのでしょうか?

確かに、学校以外の職場で働いたことのない方が多いでしょう。
しかし、それは多くの社会人も同じです。
転職でもしない限り、同じ職場で働く方もまだたくさんいます。

では、同じ職場で働き続ける人たちは、「ダメな人たち」ですか?

特定の業界・企業で働いているという理由でダメ出しされることは
一般的にはありえないことなのですが、
なぜか「学校・先生」というカテゴリーにおいては、
理由なき「ダメ出し」が発生してしまうのです。
(「公務員」という職業に対しても同じ傾向があります。)

では、この発言の根拠はどこにあるのか?
おそらく、ふたつの「イメージ」が背景にあると考えられます。

一つは、自分の経験によって作られた学校と先生のイメージ。
生徒と先生という関係性で見える範囲での判断です。
もう一つは、マスコミが報道する学校と先生のイメージ。
良い面が報道されることはほとんどありません。
いずれも「間違いではない」のですが、
同時に「一側面でしかない」ことも忘れてはいけないと思っています。

小中高のキャリア教育実践基礎講習」では、
現役の先生たちに協力していただき、インタビューをします。
テーマは「先生の魅力を探す」。
かなり突っ込んだ質問ややりとりも行われます。

そこで見えてくるのは、
相手は「先生」という一律のラベルを貼られた塊ではなく、
背景にいろんな人生を背負った「一人の人間」であるということ。
そして、教員という仕事の高いプロフェッショナル性。
見えていなかった「もう一方の姿」も見えてきます。

「先生は社会を知らない」という点は、
確かに、そうなのでしょう。
だからこそ、社会人との「協働」が必要なのです。
それは「代替」ではなく、「協働」です。
教員の、子どもと向き合うという高い専門性と、
社会人の経験・スキルという専門性が掛け合わされてこそ、
子どもたちに豊かな学びの場が届けられる。

相手は、先生という「ラベル」なのではなく、「人」なのです。
もっと学校・先生のことをちゃんと知りに行って欲しい。
もっと好きになってほしい。そんなことを願っています。

学校と先生の「味方」になれる社会人をめざしませんか。

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小中高のキャリア教育実践基礎講習
http://click-t.jp/socioengine-edu/

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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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