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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】そもそも、なぜ“いま”アクティブ・ラーニング?

学習指導要領改訂を、
“超好意的にとらえて”紐解いてみよう、というシリーズ第3弾。
「アクティブ・ラーニング」ってよく聞くけど、
そもそも、なぜ「いま」なのかを、学習指導要領改訂から
読み解いてみたいと思います。

「アクティブ・ラーニング」とは、ごくごく簡単に言うと
「学習者を主体とした能動的な学習」ということになります。
教える側に主体がある知識の伝達ではなく、
あくまで主体は「学習者」である点がポイントです。
 (具体的にどんな学習なのか、については、
  次回以降で詳しく見てみたいと思います)

では、いま、なぜこのような学習が必要なのか。

背景には経済社会構造の革新的変化があります。
IoT(internet of things)、AIなど技術の発展により、
これまであった職業がなくなるであろうという予測も
お聞きになったことがあるのではないでしょうか。
そんな中で「これからのミドルスキルの仕事(ボリュームゾーン)」
  (=なくならないであろう仕事・求められる仕事)として、
経済産業省からは次のような仕事が挙げられています。

(1)IoT, AIを活用したビジネスの企画立案
(2)データサイエンティスト等のハイスキルの仕事のサポート業務
(3)カスタマイズ化された商品・サービスの企画・マーケティング
(4)人が直接対応する高負荷価値な営業・販売・サービス業など
   (ヒューマンインタラクション)

AIやロボット等を使って「共に働く仕事」もしくは
「住み分ける仕事」ということになるのですが、
これらに対応するために必要な資質・能力は、
専門的な知識を持っていることはもちろんのこと、
その知識を「活用できること」、
感性を働かせること、未来を作るために自ら考えること、
他者と協働すること、課題を見出し、
目的に応じた「納得解」を見いだすこと・・・

いずれも「人にこそ強みがある」ものであると言えます。
そして、そのためには、知識を身につける(習う)だけではなく、
考え・行動しながら「能動的に学んでいく」プロセスが
とても大事になります。
これらは、子どもたちだけでなく、変化の只中にいる大人にも必要なこと。
私たちも「アクティブラーナー」になることが必要なのです。

次回は、次期学習指導要領の中での「アクティブ・ラーニング」
とはどういうことなのか、に踏み込んでみたいと思います。


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多くの大人は「会社員」。
でも「会社員」って、いったい何をしているんだろう?大人はなぜはたらくんだろう?このイベントは、子ども自身が「新聞記者」となり、
はたらく大人にインタビューをすることで「はたらくってナンダ?」を探求。「シゴト」を学ぶ1日小学校です。
詳しくはコチラから!
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インタビュー対象者となる社会人先生もまだ募集してますよ。
特に文系職種の男性!募集中!(笑)

松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て2008年から現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月、個人事業主から法人成り。(株)ax-factoryを設立。
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