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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】大人だって課題を見出し解決に向けて試行錯誤している。

AIが進化したら仕事がなくなるかもしれない。
そんなことも言われるようになりましたね。

これを脅威に感じる方もいるかもしれませんが、
そもそもAIに取られる仕事は、
人間が「できればやりたくないなー」と思っているに違いない、
めんどうな単純作業なんじゃないでしょうか。

仕事は「人でしかできないこと」にシフトするようになる。

経済産業省が進める「未来の教室」でも、
文部科学省での議論「Society5.0に向けた人材育成」でも、
これから求められる人材像としては、
だいたい似たようなことが言われています。
もちろん、新学習指導要領の方向性も同じです。

これから求められる人材像、ざっくり言うと、
こんな感じです。

・暮らしの中からニーズや困っていることなどの
 「課題」を見出すこと。
・課題解決に向けて試行錯誤を繰り返し創造すること。
・それらはITの技術を駆使しながら。
 (ITは課題解決の手段)

ゆえに、学校では
課題解決型学習(PBL)や探究型学習の必要性がうたわれ、
いろいろな教材やプログラムが出てきて、
先生たちも試行錯誤を始めたのではないかと思います。
プログラミング教育の必修化も同様。

これらは間違いなく、これから求められる資質・能力です。

でも同時に、子どもたちだけではなく、
私たち大人にも求められる力であるとも言えます。
というか、そもそも「仕事」とは、
誰かの困ったことを解決するためにあるもの、
じゃないでしょうか?

私たちは、課題を解決するための試行錯誤を
ずっとずっと繰り返してきているはず。
AIに取られるかもしれない「処理」や「作業」ではなく、
「その仕事の本質」=「なんのために、何をするのか」を
あらためて見直してみることが必要なのかもしれません。

ITを駆使してラクできる部分は、
どんどんラクに便利にしたらいい。
そうして削られた時間を、
身近な生活や仕事をもっと良くするために
あたらしい何かを作り出す時間に充てていく。

そういう「働き方改革」だって、アリじゃないですか?

子どもたちに「これから必要な力」を求める前に、
私たち自身が未来にむけて挑戦しつづける大人でありたい。
まずは大人が「自分の仕事」と向き合うことが、
その第一歩なのかもしれません。

*大人にとっては自分の「仕事」と向き合う体験です。
 「シゴト小学校」今年もやります。
 *昨年の様子は、下記から。
  http://ax-factory.wixsite.com/guest-teacher-lab/tokyoshigoto2017
 *運営マニュアルも公開中!
  https://shigoto-school.jimdofree.com

松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。
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