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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】これからの大学入試、「志望理由書」が大事?

高校に訪問すると、
「志望理由書の指導が」という話題が聞かれる季節になりました。

「センター試験が変わる」というのは、
大学入試改革のトピックとしてよく聞かれると思いますが、
実は、この「志望理由書」も、大学個別の選抜方法のひとつとして、
これからは重要なものになってきます。

志望理由書って、何を書くものでしょうか??

「なぜその大学に行きたいのか」「自分は何をしたいのか」・・・

就職活動の「エントリーシート」が近いかもしれませんね。
でも、出願の直前になってから、
「書き方」や「表現」の指導をしていることが多いのでは?

H26年12月の中央教育審議会の答申では、
学力評価に加え、「多元的な評価」の推進についても触れられています。
各大学が求める人材像と出題方針を明確にし、試験を行うということ。
すでに、プロジェクト・アドベンチャーの手法を用いた入試を行い、
個人の行動特性をみようとしている大学も出てきています。
こうした試験では、アドミッションポリシー(求める人材像)に基づき、
個人の特性や価値観、意欲、成長可能性を見ています。

いま、大学も「社会で求められる力」を見据えて
「学びの質的転換」が求められていますから、
そうした「大学の学び」に求められる力を測ろう、ということです。

今後は、志望理由書を書くための付け焼き刃の対策や準備では
対応できなくなることは間違いありません。

高校入学段階、または、もっと前から、
いろいろな体験をし、その中で自身の価値観を見出し、
問題意識をもとに行動し試行錯誤していく中から
「自分は社会で何を果たすのか」「そのために何を学ぶのか」を
見出していくこと。

大学は社会に出るための「通過点」でしかありませんから、
将来を見据えた上で「大学では何を学びたいのか」、
その目的を明確にし、進路を決めて行くことを求めているのです。

新学習指導要領において高校の「総合的な学習の時間」が
「総合的な探究の時間」になるのは、
自分の問題意識に基づき実際に試行錯誤することを通して、
自身が社会でどのように役割を担うのかを見出していく、
そのための時間なのだ、ということだと思います。

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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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