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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】仕事のプロセスそのまま“を、子どもが体験できたら?

大学でも「PBL」という学習手法がよく聞かれるようになりました。

Project- based-learning もしくは Ploblem-based-learning です。
児童・生徒・学生が、自らプロジェクトに取り組む活動を通して、
実社会で役立つ思考・スキルを身につけていく学習です。

こうした活動は、1回の授業で完結するものではありませんので、
10回〜20回という、「カリキュラム」を組む必要があります。

カリキュラム構築にあたってのむずかしさは、
子どもの気持ちの流れや、理解度を考慮するという点。
こうした点は、私たち学校外の人間には把握しづらく、
先生と意見交換をしながら組み上げていくことになります。

しかしここで、私たち学校外にいる社会人にも、
とても重要な役割があります。

社会人だからこそ、できること。

それは、社会人のやっている仕事のプロセスを分解し、
そのプロセスに沿って授業のカリキュラムを組むことで、
子どもたちのプロジェクト学習を、
「実際の仕事の疑似体験」の場にしていくという点。

例えば、
職場体験で聞いたことを記事にまとめるという学習活動なら、
編集者やライター、雑誌のデザイナーなどの仕事のプロセス、
「制作工程」をカリキュラムにあてはめることができます。

地域の課題を解決するアイデアを提案するという活動なら、
ターゲット設定、ニーズ把握、企画、テストマーケティングなど、
商品開発やマーケティングの仕事のプロセスが活用できます。

イベント会社のお仕事のプロセスは、
そのまま文化祭などで応用できるはず。
総務や経理といったライン系の仕事であれば、
「生徒会のルールを作る」なんていう活動に応用できそうです。

こうした「仕事のプロセスをそのまま体験する」という
仕事の疑似体験ができることで、
数学、国語、社会、理科、英語といった「教科の学び」が
実際の仕事の中でどのように役立つのかということにも
気づくことにつながるでしょう。

働く大人にとっては当たり前の“手順やプロセス”
それが子どもたちの学びの材料になるのです。

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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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