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社会人のための”教育ってそうなってるのか!”講座

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#キャリア教育コーディネーター養成講座

人生において”学ぶ”と”働く”をつなげていくには【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

4月の英国視察の報告会も企画しているのですが。  (詳細は最後にご案内します) 海外を盲目的に賞賛することはしないけれど、 理念として英国の施策に共感できるかも、と思ったこと。 それは「”学ぶ”と”働く”を包括して考えているっぽい」という点。 今回はこの点について考えてみたいと思います。 まず、視察に行って感じたことは、 そもそも日本の施策についてどれだけ知っているのか、 自分の足元をしっかりみなければ、ということです。 そこで、日本のキャリア教育に関して。 私たちキ

海外の教育を盲目的に賞賛するのではなくて【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

このメルマガをお届けするころには帰国していますが、 4/10−17、イギリスで キャリア教育の取り組みの視察をさせてもらいました。 (リージェンツパークのカフェでこの原稿を書いてます) ETIC.さんのコーディネートのもと 以下のようなところを訪問させてもらいました。 それぞれの詳細は、 また機会をつくってシェアする時間をと思いますが、 ここでは、まずは感じたことをお伝えしたいと思います。 今回の視察に関しては、 ギャツビーベンチマークの日本版開発が視野にあります。 昨

令和の日本型学校教育をあらためて考える【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

3/20に開催されたアスクネットのENGINEで、 基調講演で登壇された上智大学の奈須先生。 私もイベントの企画にも参加していたのですが、 奈須先生にぜひ登壇してほしいと提案したのは、 これからの学校教育がどう変化していくかを知るには 「個別最適な学びと協働的な学び」について 学ばねばならないと考えたからでした。 令和3年(2021年)、 「令和の日本型学校教育」の構築を目指して  ~全ての子供たちの可能性を引き出す,  個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」 という中

授業の成果は「実現度」「到達度」で検証せよ【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

ちょっと前のことになりますが、今年度の キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 最終発表会が終わりました。   (https://ax-factory.com) 弊社の受講生だけではなく、 群馬、愛知、九州からの発表と、 リアル・オンラインで先輩たちの参加もあり、 とても濃い学びの場となりました。 参加してくださったみなさん、本当にありがとう! 最終発表に向けて、 午前中は実施した授業の振り返りをしていたのですが、 私から受講生みなさんには こんな「ふりかえりの視

教育に関わる人のネットワークによって生まれること【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

週末に、NPO法人アスクネット・NPO法人JAEの開催する ENGINE@関西に参加してきました。 https://engine.asknet.org/kansai/   ※3/20には東京でも開催されます。    https://engine.asknet.org/tokyo/ 基調講演から分科会まで 学校、企業、行政、コーディネーターなど、 さまざまな立場からの事例が盛りだくさん。 主催のアスクネットは この「ENGINE」をこんなふうに表現しています。 ”教育に関

キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 今年度も学校での授業実践が終了し、 残す活動は、ふりかえり・検証・報告書となりました。 毎週、チームで議論を交わしながらつくってきた授業。 授業をやって終わり、ではなく、 ひとりひとりの「これから」に つなげてもらえるといいなぁと願っています。 そこで、あらためて、 キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識って どんなものなんだろうと振り返ってみたいと思います。 ●正しい知識と情報収集は大前提。 いわずもがな、で

子どもは一斉に同じことをしないといけないのか【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

たまたま見ていたNHKスペシャルが、 「学校のみらい」というテーマでした。 ※ダイジェストがありました。  https://www.nhk.or.jp/campaign/koe/kodomo/kiji_20240127.html 不登校の子どもが30万人、 というキーワードだったのですが、 内容は不登校に関することだけでなく、 学びの個別最適化の事例にも触れられていました。 不登校は、 学校に行けない・行かないことが問題というより、 (問題行動と判断してはならないとされて

探究でいちばんむずかしいのは「課題設定」【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

先日、桐蔭学園の公開研究会(オンライン)に参加してみました。 未来への扉という探究の授業に関する公開研究会で、  (https://www.miratobi.jp/jitaku) 特に「課題設定」がテーマでした。 講演の中で福島大学の調査にも触れられていたのですが https://region-data.net.fukushima-u.ac.jp/information/126/ 回答した教員の55.6%が 「探究方法の指導(問いの立て方、仮説の設定、まとめ方等)」に 指導

キャリア教育に関わることは自分の人生と向き合うこと【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コースをやっていると、 いつも思うことがあります。 「キャリア教育に関わることは、  自分の人生・キャリアと向き合うことになる」と。 例えば、授業を企画するとき。 その学校・クラスの子どもたちの状況や 先生の願いをしっかりお聞きすることが前提ですが、 同時に、キャリア教育コーディネーターの想いも 実はとても大事だったりします。 これがないと、ただの御用聞きになってしまうから。 キャリア教育コーディネーターである自分は、 子どもた

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 「学校」を多面的に見る。そこに正解はない。

小中高のキャリア教育実践基礎講習 (https://ax-factory.com) 集合研修の3日目が終了しました。 3日目の大きなテーマは 「学校とのコミュニケーション」。 教育支援をしたい、 学校に関わりたい方にとって 気になるテーマだと思います。 この日は、3日間の集合研修の中でも 最もゲストが多い日でして、  ・現場の教員  ・教育行政  ・コーディネーター と、「学校」というひとつの対象を 複数の視点から見ていく1日になります。 この多角的な視点、 学校につい

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 今年もキャリア教育コーディネーターの養成が始まります

今年もキャリア教育コーディネーターの養成につながる 「小中高のキャリア教育実践基礎講習」がスタートします。 (https://ax-factory.com) 今回は、この講座がどこから始まって、 どこに行こうとしているのか・・・みたいなところを あらためて考えてみたいと思います。 そもそものスタートは2008年。 「キャリア教育民間コーディネーター育成・評価システム開発事業」 という名称の、経済産業省事業でした。 この前年度までの3年間(2005年度ー2007年度)、

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 高校生の探究を阻むのは保護者なのかもしれない?

先日参加したイベントで、とある高校生がこんなことを言ってました。 高校生の窮屈な気持ちに共感しつつ、一方で。 この保護者の方の気持ち、よぉぉぉぉぉぉく、わかります!!! なぜなら、私も、 いまの高校生の保護者のみなさんとほぼ同年代なので・・・ 私たちの過ごしてきた子ども時代は、 「勉強していい大学へ」とか「偏差値の高い学校へ」 が揺るがない価値観の時代でした。 当時見えていた社会も、それが本当だと思えるものでした。 大学を卒業し、会社員になってそのまま過ごしていたら、

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 キャリア教育コーディネーター「資格」は役立つのか?

先日開催した「キャリア教育ミニセミナー」でいただいた質問。 「キャリア教育コーディネーターという資格は、役立つのか?」 毎年、必ずと言っていいほど、いただく質問です。 お気持ち、わかります、はい。 ご質問いただく主旨には、 資格取得をすることで仕事を得ることができるか    (職業につながるのか)といったものや、 学校や教育委員会へのアプローチに有効か、など ご自身の抱える課題によって、 気になるポイントがさまざまあるようです。 決して安いとは言えない受講料で受講する

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 今年もキャリア教育支援人材養成講座を開講します

情報のリリースとしては 他の育成機関にやや遅れているのですが、 弊社でも、今年も キャリア教育コーディネーター養成講座を開講します。 ↓キャリア教育支援人材養成講座↓ まず、周辺的なことではありますが、 5/8から新型コロナが5類に移行することもふまえ、 集合研修時の感染症対策ガイドラインを改訂しました。 https://ax-factory.com/category/982 特にマスクの扱いに関していろいろ悩んだのですが、 協働するワークやディスカッションが多いので、