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社会人のための”教育ってそうなってるのか!”講座

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#探究

探究でいちばんむずかしいのは「課題設定」【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

先日、桐蔭学園の公開研究会(オンライン)に参加してみました。 未来への扉という探究の授業に関する公開研究会で、  (https://www.miratobi.jp/jitaku) 特に「課題設定」がテーマでした。 講演の中で福島大学の調査にも触れられていたのですが https://region-data.net.fukushima-u.ac.jp/information/126/ 回答した教員の55.6%が 「探究方法の指導(問いの立て方、仮説の設定、まとめ方等)」に 指導

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 学校教育の問題は、まずは大人から。

学校教育に問題は学校や子どもの問題じゃなくて、 大人が問題なんだよね、っていう話は、 前回もお伝えしたことなのですが。 今回は大人が楽しく学ぶところから始められたら もっといいよね!っていう話です。 先週開催した「キャリア教育ミニセミナー」では、 「大人だって探究してみよう」というテーマで、 大人自身が「問いづくり」を体験してみました。 このワークは、 小中高のキャリア教育実践基礎講習で 実施しているワークを チャットで参加する形式でアレンジしたものです。 教材としては

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 高校生の探究を阻むのは保護者なのかもしれない?

先日参加したイベントで、とある高校生がこんなことを言ってました。 高校生の窮屈な気持ちに共感しつつ、一方で。 この保護者の方の気持ち、よぉぉぉぉぉぉく、わかります!!! なぜなら、私も、 いまの高校生の保護者のみなさんとほぼ同年代なので・・・ 私たちの過ごしてきた子ども時代は、 「勉強していい大学へ」とか「偏差値の高い学校へ」 が揺るがない価値観の時代でした。 当時見えていた社会も、それが本当だと思えるものでした。 大学を卒業し、会社員になってそのまま過ごしていたら、

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 「探究」で「キャリア教育」のトレンドは去ったのか?

高校では昨年度から「総合的な探究の時間」がスタート。 いろいろなところで 「探究」という言葉が聞こえてくるようになったのも 今回の学習指導要領改訂の特徴のひとつです。 この学習指導要領の改訂ですが、 以前と比較すると「キャリア教育」というキーワードが ちょっと聞こえづらくなった感があります。 では、 「キャリア教育」のトレンドは去ったのか? というと、決してそういうわけではありません。 「探究」と「キャリア教育」には深い関係があることを しっかりと理解しておく必要がある

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】子どもだけじゃなくて、大人だって探究し続けよう。

やや個人的な話題ですが、いま、2度目の大学生をやってます。 通信制でグラフィックデザインを学んでおり、今年は卒業制作です。 卒業制作は、誰かから課題を与えられるわけではなく、 自分でテーマを設定して制作に取り組みます。 素人がデザインをするわけなので、そのハードルも高いのですが、 それよりも難しいのは、実は「テーマ決め」だったりします。 大学だけあって、 テーマを決めるための情報収集や分析、アイデア発想の プロセスを課題として提出するなどのステップもあり、 カリキュラム上