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VRChatは毎日「ドラマ」が生まれている ~半年続けて感じた魅力~

VRChatを始めて半年がすぎた。あっという間だ。軽い気持ちで、すぐにやめるつもりで始めたVRChat。気づいたら「ここに居場所がある」と思えるまでになっていた。

今回は、VRChatをやったことない人向けに、VRChatの魅力を思うままに書いてみます。


VRChatの魅力を考える

VRChatの魅力って何だろう。

「好きな自分になれる場所」「友達ができる場所」
よく言われているのはこんなところだろうか。
でも僕が思う魅力はこれだ。

「ドラマみたいな体験ができる場所」

実際、VRChatを始めてからはドラマの登場人物のように日々の刺激が増えた。感情の動きが大きくなった。

偶然あの日に友人と出会った。
偶然が重なり仲間の輪が広がった。
時には部屋で独りたたずむ友達をはげましに行った。
互いにありがとうを伝えあった。
一部の友人とはリアルで会うこともできた。

もし一つでもピースが当てはまっていなかったら、今とは全く別のVR生活が待っていたことだろう。

ドラマのような、奇跡のような偶然がVRChatでは起こっているのだ。


友人との出会いの話

偶然の例として、一緒にいる友人の話をしたい。出会いはひょんなところだった。

初めて間もないころ、なけなしのコミュ力を振り絞りチュートリアルワールドに行った。親切な先輩と出会うことができ、案内してもらいフレンドになった。ただ、当たり前だがその方の周りにいるのはベテランばかりだ。

同じような初心者の人とも友達になりたいな。

そこで、別の日に再びチュートリアルワールドへ行くことを決めた。知らない人とまた話さないといけない。高まる心拍数を抑えて向かった場所にいたのは、見覚えのある先輩とぎこちなく動くもうひとり。初心者だ!

これが友人との初めての出会いだった。

もっと話がしたい。そう思ってログインするたびに会いに行ってたら、互いに自然と集まる仲になっていた。今も週に3,4回は顔を合わせている。

ちなみにその友人とはリアル世界で会うこともできた。最初は互いにぎこちなかったけど、カラオケを1時間しようと入ったら盛り上がって2時間たってたのも今となってはいい思い出だ。

もしあの日、勇気を出してログインしていなければ。
もしあのあと、友人に再び会いに行っていなければ。
きっと一生すれ違うこともなかっただろう。


みんな偶然で広がっていく

ここまで一人の友人の話をしたが、出会いが偶然だったのはどの友人も同じだ。

初心者案内のときに知り合ったフレンドに会いに行ったら一緒にいた人。
初心者集会のあと一緒に遊んで仲良くなった人。
友人の友人として会って気づいたら友達になっていた人。

リアルの友人以外は全員何かのきっかけで出会い、声を交わし、時には再び会い、時にはそのまま別の方向へ歩いていく。

偶然が積み重なり今のVR生活がある。そう考えると今が誇らしいような、くすぐったいような、そんな何とも言えない感情があふれて頬が熱くなる。

もちろん偶然が重なってできあがるのは現実も同じだ。でも、VRChatはとにかく時間の流れが早い。現実ではここまで出来事が6か月で起こることはなかなかないんじゃないだろうか。

ドラマ顔負けの展開が待っている場所、それがVRChatだ。


ドラマチックな出来事もある…かも

ドラマの定番、それが恋愛だ。VRChatをしていて意外に感じたことがある。それが「お砂糖関係を持っている人が意外といる」ということだ。

お砂糖とは、「VR世界でのパートナー関係」のことを指している。(ただ、現実と違って恋人や親友など関係性は様々だったりする)

VRChatでは現実と同じように惚れた腫れたの話が意外とあったりする。まるでメロドラマのような熱いペアもあれば、長年組んでる刑事ペアみたいな落ち着いた二人もいる。その形は様々だ。


この間、VRChatを教えてくれた友人と話していたときのことだった。VRの話をしてたら突然爆弾が投げ込まれた。

「実は、お砂糖ができたんだよね」

思わず思考が止まる。PCだったらブルースクリーンが出ているところだ。

話を聞いてみると、とあるきっかけで二人ですごす時間が増えていき、気づいたらそういう関係になっていたとか。

なんかいいな。話を聞き終わることには強ばりもほぐれ、ポケットに入れたカイロのように心があったまっていた。おめでとう。

身近な人にお砂糖ができた。ドラマなら僕はお祝いの花を渡す脇役といったところか。


VR世界でも人を好きになる行為は尊い。

彼らの関係性を見聞きするだけで、世界がちょっと輝いて見えるような、ちょっと甘くなるような、でもちょっと自分と比べて苦しくなるような。

そんな新しい感情と出会えるのも、VRを始めて良かったことの一つだ。


キミもこちらに来ないか

ここまで読んで、「本当にこんなことが起こるの?」と思った人がいるかもしれない。

大丈夫、きっと起こる。

一つ、証拠とまでは言えないけど根拠を見せよう。

僕のVRChatのプレイ時間は、半年間で200時間ほどだ。つまり、一日当たり1時間ぐらいしか滞在していないことになる。これは、チュートリアルが1000時間といわれているVRChatの世の中では圧倒的に少ない。あとは登録しているフレンド数も60人とかなり少ない。

それでもこれだけたくさんの出来事があった。
たくさんの楽しいことがあった。

そしてVRChatを楽しんでいると、200時間なんてあっという間に溶けていく。つまり言いたいことはこうだ。
VRChatを楽しんでいる大多数の人は僕よりもたくさんの人と会い、僕よりもドラマみたいな日々を積み重ねているということだ。

VRChatは最初の一歩が難しい。どうしても運が作用してしまう。でも、一度その運をつかみさえすれば、あとはドラマチックで感情を揺さぶられるような日々が待っている。

キミもこちらの世界に来ないか。



※一つ注意点があるとすれば、「苦しい出来事も起こりうる」ということだ。VRChatにいるのは生身の人間だから、時には仲たがいをしてしまうときもある。フラれる人もいる。遠くへ行ってしまう人もいる。ドラマと同じだ。
ただ、こういう困難に立ち向かい人間として成長していく姿を見ていると、現実と同じでとてもまぶしい。

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