ホームスクーリングとアンスクーリングの違い
アンスクーリングについて説明するのはとても難しいです。
「これはアンスクーリングではない」というものをはずしていくしかない、
みたいなもどかしさがあるので、今回は他のオルタナティブ教育との違いを少し。
そもそも、「オルタナティブ教育」とは何かという定義すらいろいろもめているようだけれど、わたしは、いわゆる一条校
(学校教育法(昭和22年法律第26号)の第1条に掲げられている教育施設の種類およびその教育施設。参考wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E6%9D%A1%E6%A0%A1)
以外のものはすべてこれに該当すると思っています。
自然あふれる環境で学ぶタイプ、国際色豊かな環境で学ぶタイプ、モンテッソーリやシュタイナーなど、なにかしらの「教育法」に基づいて運営がなされるものなど、いろいろあります。あるいは、いつか普通の学校に復帰することが前提となった施設もあると思います。
これらのものと、アンスクーリングには、決定的に大きな違いがあります。
それは、「何を学ぶか」「いつ学ぶか」など、学びの中身自体を選ぶのは親や教師ではなく、子ども自身だということ。
ですので、よく勘違いされる、ホームスクーリングの中のホームエデュケーションタイプのものと、アンスクーリングには雲泥の差があります。ホームエデュケーションは、自宅学習、家庭学習のかたちをとるので一見アンスクーリングと似ていますが、先生が親になるだけで、やっていることは学校と本質的に何も変わりません。
オルタナティブ教育に興味を持つ親は、たいてい既存の教育になにかしら疑問を抱き、こうだったらいいのにな、という強い思いを抱いているものですが、アンスクーリングのとてももどかしく、とても大事な点は、子どもが「これやってみたい!」と選ぶものが、ときに親が大事にしている世界観と合わない時でも、それを尊重するということ。
たとえば、自然派な親にとって、子どもがジャンクなものに手を出すことはNGといいたくなるでしょう。ゲーム禁止・テレビ禁止はよく耳にします。
ですが、アンスクーリングが徹底的に大事にしていることは、子ども自身の自主性。
ゲームやテレビも、「禁止」はしません。読み書きそろばんですら、子どもが自らやりたいというまで、大人から教えません。
それはなぜでしょうか。そして、そんなことで、だいじょうぶなの?とよく聞かれます。そのあたりの具体的な話は次回。
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