プロフェッショナルとしての力の発揮を後押しするジャーナリングのコツ
対話者としてさらに力を発揮していきたい方のためプログラム「DANRO BEYOND」が今週末スタートします。
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半年におよぶ取り組みの開始にあたり、事前ワークとしてジャーナリングを設定しています。
ジャーナリングのテーマは3つですが、そのうち1つをご紹介しますね。
この問いから、あなたはどんなことが浮かんできますか?
「そんなこと考えたことがなかった」
「パッとは考えが浮かんでこない」
ということもあるかもしれません。
そんな方こそぜひ、ジャーナリングをしてみてください。
書き出しは「考えたことがなかった」や「考えが浮かんでこないなあ」で大丈夫です。
「この問いを受けて、どんなことが浮かんでくるだろう・・・」でもいいですね。
学校やビジネスシーンで文章を書くとき「考えをまとめて書きなさい」とか「読者にとって分かりやすいように書きなさい」と言われてきたかもしれません。
一方で、自分自身を成長させたり、持っている力を発揮するためのジャーナリングはまとめたり、わかりやすくする必要はありません。
浮かんでくることをそのまま書いていく。
自分に問いかけて、浮かんでくることを綴っていく。で大丈夫です。
難しく考える必要はなくて、自由に書いて言ってOKなのですが、講座やコースでジャーナリングを活用するときは必ず「文章で綴る」ことをおすすめしています。
もし分かりやすく物事をまとめるのが目的なら箇条書きでもいいのですが、ジャーナリングの目的は、今の自分自身を知ること。
ここで言う「今の自分自身」というのは「考えていること(コンテンツ)」ではなく、「考えのプロセスや背景(コンテクスト)」を指します。
何を考えているか、ではなくて、どのように考えているか。
どのように考えているかを綴ることによって、自分の考え方のプロセスや視点・観点を知り、それらを育んでいくことができます。
一方で今わたしたちは短い文章を書くこと、読むことに慣れています。
短い中におさめようとすると、必然的にコンテンツ優先になる。
でもコンテンツっていくらでも真似したり借りてくることができてしまうんですよね。
どんなにコンテンツを連ねても、その背景を掘り下げなければ自分自身の深いところには出会うことはできない。
自分自身の中にある体験や想いとつながっていなければいつまでもどこかで見たような言葉ばかりアウトプットすることになってしまいます。
たとえ一見ユニークな内容であっても、その背景にあるものを語ることができなければ、それが借り物であることはどこかで伝わるでしょう。
とは言え必要とする方に出会うために、ときにシンプルに、わかりやすく表現することが必要にもなる。
だからこそオープンではない場で言葉を綴り、言葉の奥にあるものや言葉にならないものを育んでいくことが大切なのです。
コンテンツではなく、コンテクストを大事に。
これは「自分と対話するように」と言い換えてもいいかもしれません。
「それはどういうこと?」
「何からそう思ったの?」
「その奥にはどんな想いがあるの?」
「その奥にはどんな体験があるの?」
大切な人のことをもっと知りたいと思ったら、いろいろなことを聞きたくなりますよね。
語られていることだけでなく、その奥にあるものを聞こうとする。知ろうとする。そんな風にしていたら自然とジャーナリングは深まっていきます。
上手く文章を書く必要はありません。
分かりやすく書く必要はありません。
今の自分がどんな風に物事を考えるのかを自分自身で知る。
今の自分の前提を知る。限界を知る。
限界まで行き着くことではじめてわたしたちは、その限界を超えることができます。
そもそもわたしたちはもっともっと発揮できる想いがある。感性がある。
それを自分のつくりだす限界の中に閉じ込めておくなんてもったいない。
もちろん今の自分も十分に素晴らしい。
今の自分を存分に受け止め、認める。
そのためにも今の自分で精一杯表現してみてください。言葉にしてみてください。
誰かに向けて想いやナレッジを届ける文章もすてきです。
あなたの経験に勇気をもらう人もきっと少なくはないはずです。
今年はもっと表現しよう、アウトプットをしようと思った方はぜひ、
誰かのためではない言葉も綴ってみてください。
自分自身の考えのプロセスに出会う。
考えうることや表現の限界に出会う。
言葉にしきれないもどかしさに出会う。
言葉の果てでもがくことが、言葉の力を育てます。
世界を見つめるまなざしを深めます。
わたしは今どこまで言葉で表現しうるか?
この問いに対するチャレンジは決して楽なものではないけれど、
実践を続けた先に必ず新しい景色が見えるようになります。
ぜひ一緒に、人知れず、自分自身への挑戦を続けていきましょう!
このページをご覧くださってありがとうございます。あなたの心の底にあるものと何かつながることがあれば嬉しいです。言葉と言葉にならないものたちに静かに向き合い続けるために、贈りものは心と体を整えることに役立てさせていただきます。