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オンラインで仕事をしている人&働かなくてもいい人が移住先を探すにはどうしたらいいのだろう

昨年10月、モロッコに滞在しているときにゆるりと日本の移住先探しを始めた。

その後、モロッコ→オランダ→コスタリカ→ニカラグアと国をまたぐ移動をしていたこともあり、その間移住に関する情報収集はおやすみしていたが歳が明け、またぼちぼち移住に関する情報を眺め始めた。

SMOUTは移住をしたい人と移住してきてほしい地域がつながるためのサービスで、面白そうだと感じるプロジェクトも多く掲載されている。

しかし、どうもわたしたちが移住先を探すのにSMOUTは適していない気がしてきた。

その最も大きな理由は、地域おこし協力隊など、地域に関わる仕事をすることを前提とした募集が多いということだ。

地域に関わる仕事はぜひやってみたい。

正直なところ問題はその拘束時間だ。

大抵、週5日8:30-16:30までの実労7時間…のような感じになっている。

現在携わっている仕事がリモートワークではない場合、移住先に定収入を得られる仕事があるというのは大きな後押しになるだろう。

ただ、わたしの場合はオンラインで仕事をしているため、移住先で何が何でも仕事が必要かというとそうではない。

一緒に旅をし暮らしているオランダ人のパートナーはすでにセミリタイヤをしており、「お茶代くらいを自分で稼げるといいなあ」と言っている感じだ。

同時に彼は自分で手を動かし、かつ誰かの手助けをするのが大好きだ。

この間は「日本の田舎に移住したらバンを買って、使っていない家の家具の処分などを手伝って、まだ使えるものは修理して売りたい」と言っていた。

彼はオランダでモンテッソーリの学校に通い、わたしは日本でシュタイナー教育のクラスに通っていた経験があることから、あたらしい教育をつくっていくことにも興味がある。


かく言うわたしもかつて、移住促進プロジェクトのプランナーとして「ワーキングステイ」という当時はまだなかった仕事付きのお試し移住の企画を運営していた。

そのときはまだリモートワークが今ほど広がっていなかったこともあり「仕事がある」というのは移住の手前のお試し移住でも重要なのではないかと考えての案だった。

今もまだ、コロナで以前よりリモートワークが増えたとは言え、浸透しているかと言えばそうでもないだろう。

それでも以前よりはずいぶんと働き方の選択肢は増えたのではないだろうか。

働く場所だけではない、企業や組織、プロジェクトにどのように関わるかも同じだ。

そんな中で「移住を前提としたフルタイムの仕事」はハードルが高い。

知らない人にいきなり結婚してくれと言われたような感覚だ。

「本気でお付き合いするつもりはあります。でもゆっくりあなたのことを知りたいんです。ゆっくり沸かしたお湯は冷めにくいとお茶の先生も言っていましたし…」と言いたくなる心境だ。

どこかに拠点を持ったとしても定期的に旅をしたいし、旅先で学んだことをまた地域に還元していきたい。

こういう人がそもそも見るべきなのはSMOUTではないのだろうか。

すでに地縁がある地域であれば地域おこし協力隊になることをきっかけにUターンもしくはIターンというのも大いにあり得るだろう。

その手前の、「まずはその地域のことを知って、試しに滞在してみたい」という場合、どうしたらいいんだろう。

「試しに」というの1週間や2週間ではない、1ヶ月から3ヶ月、もしくはもう少し長いくらいだ。

繰り返しになるが、フルタイムで働くという欲求はないものの、地域や日本の未来をつくっていくことに関わりたいという想いはある。

それもできれば、次世代、次々世代、その先を見据えた未来だ。

もちろん直近で、日本にいるクライアントさんたちや仲間たち、もう少し余白のある暮らしをしていきたい人たちが訪れることができる場所をつくりたいという想いもある。

そんなわたしたちが、(日本の外から)移住先を探すのにおすすめの方法があったらぜひ教えてほしい。

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