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コーチングの知られざる歴史/メンターコーチングリピーターコースを新設しました

先日公開した記事にコーチングに取り組んでいる方々からたくさんのご関心を寄せていただいていて、とても嬉しく感じています。

自分がクライアントとしてコーチングを活用するだけではなく自分がコーチングを学び実践する(コーチになる)ことの良さというのは本当に多くあって、だからこそ表面的・短期的な価値や効果だけが強調されすぎない伝わり方をするといいなと願っています。

トレンドになると廃れるのも早くなっちゃうんですよね。

あるYouTubeで、カバンづくりに取り組んでいる職人さんが「大きな流行りにならないようにしている」と話をされていて、本当にそうだなと。

最近個人的な興味から、コーチングの歴史を改めて洗い出してみたんですけど、コーチングはまだまだ深める余地があるのだなとつくづく感じました。

コーチングはまだ世界に広がって30年ほど。心理学やカウンセリング・セラピーに比べるとまだまだ歴史が浅いですし、深められ方も全然違う。

カウンセリングやセラピーは人生をかけてそれらを探究した人たちが積み重なっていって深まっていっているけど、コーチングはどうしても「上手くいった人」が「コーチングビジネス」を広げていく道に入っていくことが多い。

ビジネスとしては広がるけれど、そこにある哲学や人間観はなかなかアップデートされない。だから今も30年前の時代背景に合わせたアプローチや考え方からあまり進化・深化をしていないなと感じます。

コーチングの歴史はざっくり「スポーツ分野で使われていたものがビジネスで活用されるようになった」と語られますが、ではコーチング以前はビジネスではどんな手法が用いられていたのでしょうか?

ICF(国際コーチング連盟)の設立者でありアメリカで最初のコーチング教育機関コーチUの創設者でもあるのトマス・レナードと、CTIの創設者の一人であるローラ・ウィットワースはもともと同じ会社の同僚でしたが、では二人が働いていた会社はどんな会社だったのでしょうか?

二人はそこでどんな体験をし、どんな世界を見て、コーチングの教育機関や協会をつくることへの想いが生まれたのでしょうか?

その頃のアメリカはどんな時代で人々はどんなことに駆り立てられていたのでしょうか?

その頃日本はどんな時代で「コーチング」以前は、たとえば企業の中ではどんな取り組みが取り入れられていたのでしょうか?

どのような課題意識と意図でコーチングは企業に伝えられていったのでしょうか。

「コーチングは発明ではなく発見だ」(新しく作られたものではなく、人の能力発揮を後押しする人がやっていたことを体系化したものだ)とも言われますが、コーチングの成り立ちをよくよく見てみると、意図的に発明されたものではないかと感じたりもします。

現代風に言うと「ブランディングされた」と言ってもいいかもしれません。

歴史はあくまである特定のものの見方をつなぎ合わせたもので、そこにはそれぞれの人にとっての「真実」がありますが、「コーチング」とその系譜だけを辿るのではなく、もっと大きく社会や世界を眺めてみると、これまでとは違う物語が浮かび上がってきたりします。

嘘はついていないけれど、意識的にもしくは無意識的に物語が切り取られ、伝えられている。

コーチングに限らずそんなことが起こっていると感じます。

だからぜひ、自分の目で確かめてみてください。
時代を遡って体験することはできないけれど、考えを巡らせることはできる。
誰かが編集したものを鵜呑みにするのではなく、自分でいろいろな情報を集めて眺めてみる。

そうしていると、今まで見えていなかったものが見えてくるはずです。


物語が編集されているのは悪意ではなく、想いからなのだろうと想像します。

何人もの人が想いをもって、大切にしたいと思って、今の「コーチングについての物語(歴史)」ができあがった。

だからこそ今社会の中で何かの役に立っているということもあるけれど、悪意ない想いによって無意識のうちに蓋をされてしまった部分もある。

いわばコーチングのシャドウのようなものがある。

そのシャドウに無頓着であるが故に本来人間の「全体」を扱うはずのコーチングが結局限られた価値観や光の当て方のもとで人間を見ているということが起こっているのではないでしょうか。

もしそうだとすると、今、そしてこれから、コーチングに関わるわたしたちはどのようなことに取り組めば良いのでしょうか?

コーチングが発明された時代を包んでいた価値観やコーチングに込められた意図により自覚的になり、同時に現代社会に起こっていることをより深く見つめ、その上でこれからの人間と自然、地球にとって必要な取り組みを考え、コーチングを再構築していく。

今コーチングに携わっているわたしたちがそんなことに取り組むことができたなら、日本はもちろんのこと、地球の未来は多少なりとも変わっていくかもしれません。

まずはぜひコーチングの歴史を自分の目で確かめてみてください。

「コーチング 歴史」と検索窓に入れて「なるほど」と思うところで止まるのではなく、そこで語られていないことの奥にあるものを見つめてみてください。

「こんなことに気づいた」
「こんな物語を感じた」

という方、ぜひ語り合いましょう。


そうしやって既存の歴史ではない観点からコーチングが語られることが、コーチングの進化につながっていくのではと思っています。



メンターコーチングのリピーター向けコースを新設しました💡

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コーチングについて、盲目的にならず、でも熱い(暑い?)気持ちは持っていますが、メンターコーチングではコーチ方の想いとその場に立ち現れるものを大切にしていますのでご安心ください笑

メンターコーチングに関する重要なご案内
・ACC更新には必ず10時間のメンターコーチングが必要です。
・PCC更新にもCCEの一部としてメンターコーチング・スーパービジョンを活用することができます。
・録音を聴く時間はメンターコーチングの実践時間にはカウントされません。

すべてICFウェブサイトより

メンターコーチングのコースは通常6ヶ月から8ヶ月くらい実施にお時間がかかります。短い期間におさめることもできますが、コーチとしてのさらなる成長の機会とするためにはじっくり活用することがおすすめです。
資格申請や更新のご希望の時期がありましたら早めにお知らせください。

まだ電話を使ってトレーニングに参加していた時代に(10年ちょっとで本当に世界は大きく変わりましたね!)コーチングを始めたことが功を奏してか、わたしも「資格を取得する人が増えている」ことの恩恵を受けていることは事実です。

だからこそ、いただいているものを自分なりの形で世界に還していければと思っていますし、何よりもコーチングそのものが深まり、ひとりひとりの生きる時間と社会全体に少しでも良い後押しになることを願っています。

メンターコーチングでご一緒する方々とは、コーチングをともに学び、深めていく同志だと思っています。

ぜひ一緒に、あなたのいのちの想いとコーチング(もしくは対話)の交差点を深めていきましょう。


⭐️もう一つお知らせ⭐️

先日チラリと書きましたが、あと数日でnoteを離れます。

もう終わりなのだと思うと、余計に書きたいことも湧いてきていますが、ひとまず筆を置こうと思います。

これまでの記事はそのままにしておくつもりですが、これまでnoteで公開していた「awai風のたより」も今後はメールマガジンのみの配信となります。
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その他の発信ツールからも離れ、今後はいろいろな表現をWebサイト等にストックしていく予定です。

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