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種を蒔く、今を慈しむ

ひまわりの花が咲いた。

2ヶ月ほど前に種を蒔いたものだ。

最初に蒔いた9つの種のうち、8つ芽が出て、今は4つ花が咲いている。

先週から何度も強い雨が降っているが、その中でもしっかりと立っている。

きっと残り4つの花も咲くだろう。

周りにはさらにたくさんのひまわりが伸びてきている。

せっせと庭の端を耕した後に開けた袋にひまわりの種が9個しか入っていなかったことにショックを受けたピーターさんは

「もっとたくさん種が入っているパックを注文してほしい」とせがんだ。

我が家の庭をインスタ映えスポットにしたいそうだ。

だから、8つの少し大きめのひまわりのまわりに、たくさんのひまわりが伸びてきている。

夏にはここがひまわり畑になるのだろうか。

そしてその後たくさんひまわりの種を収穫して、蒔いて、
また来年の夏、さらにたくさんのひまわりの花が咲くのだろうか。


種から芽が出て、花が咲くまで時間がかかる。

今、咲いている花の種はいつ蒔かれたものだろう。

今わたしたちはどんな花の種を蒔いているのだろう。


どんな花が咲くか、そもそも花が咲くのかさえ、
蒔いているときにはわからないこともある。

それでも、そっと種を撒く。

いつか咲く花にだけ想いを向けるのではなく、
種を蒔くということそのものを、楽しみながら。
種そのものを、慈しみながら

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