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『狐と祭りと遊び上手と。』

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玉藻前の生まれ変わりが妖怪の町を変えていく、美しい妖狐たちの初恋の物語
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記事一覧

「狐と祭りと遊び上手と。」第十二話(完)

 後に〝きつね町の大火〟と呼ばれ歴史に名を刻むこの大火事は、こうして幕を下ろした。  後…

淡雪みさ
1か月前

「狐と祭りと遊び上手と。」第十一話

 *―――**―――**―――*  一方その頃、きつね町では。  町の南を発生源とし、大…

淡雪みさ
1か月前

「狐と祭りと遊び上手と。」第十話

「あっははははははは!」  帰ってきて早々、何故こんなにも大きな声で笑われているのだろう…

淡雪みさ
1か月前

「狐と祭りと遊び上手と。」第九話

 空狐と気まずいまま数日が経った。  小珠が浴衣を着て夕涼みをしていると、一体の気狐が「…

淡雪みさ
1か月前
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「狐と祭りと遊び上手と。」第八話

 真っ白い空間の上に転がる、沢山の石。その中心に赤い椅子がぽつんと在り、女性が縛り付けら…

淡雪みさ
1か月前
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「狐と祭りと遊び上手と。」第七話

 食事が始まると、気狐たちが和楽器を用いて演奏を行い、美しい着物で踊り始める。次に落語が…

淡雪みさ
1か月前

「狐と祭りと遊び上手と。」第六話

 真っ白い空間に沢山の石が転がっている。その空間の中心であろう場所に赤い椅子がぽつんと在り、そこに一人の美しく若い女性が縛り付けられている。真っ白な肌と長い黒髪。何枚もの札が貼られた十二単らしき衣服のはだけた部分から、豊満な身体の一部が見えた。  彼女は言う。まるで訴えるように。  ――人間は、嫌いじゃ。  ――男も、嫌いじゃ。  男を見ると蹂躙してやりとうなる。あやつらは麻呂のことを見下しておる。  力の差を見せつけねばならん。麻呂に歯向かえば恐ろしいことが起こると思わ

「狐と祭りと遊び上手と。」第五話

 青空に白く大きな雲が浮かんでいる。  きつね町にも夏がやってきた。最近はところてん売り…

淡雪みさ
1か月前
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「狐と祭りと遊び上手と。」第四話

 その日から、小珠の一日の流れは大体決まった。  まず、朝早く起きてキヨと一緒に準備体操…

淡雪みさ
1か月前
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「狐と祭りと遊び上手と。」第三話

 青く澄んだ空の真ん中に太陽が昇る頃、キヨと畑仕事をする小珠に野狐たちが近付いてきた。無…

淡雪みさ
1か月前
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「狐と祭りと遊び上手と。」第二話

 牛車はゆっくりときつね町の中へと入っていった。  道の途中、活気溢れる市のような場所が…

淡雪みさ
1か月前
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「狐と祭りと遊び上手と。」第一話

 深い竹藪を抜けた先に、ひっそりとした原風景の広がる集落がある。山間にあるこの里は行き着…

淡雪みさ
1か月前
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