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いつも野球選手に応援されていた

東京ヤクルトスワローズの選手たちがファンを応援する『逆応援タオル』が発売される。


2月新商品15弾!
選手の直筆「逆応援」タオルのご紹介です〜🥰

【逆応援タオル】
いつも応援してくださる皆様に向けて、
選手からの「逆応援」タオルを作りました🎉
受験生や誰かの後押しが欲しい方にも
選手が1番の味方となって、
あなたを応援してくれます📣
熱いメッセージや優しい励ましのメッセージなど選手によって応援の仕方は様々となってます💕

応援タオルは各球団、選手の名前、応援メッセージ、イラスト、キャラクターコラボ等、様々発売されている。

私が北海道日本ハムファイターズを応援し始めた2018年に驚いたことは、選手の名前タオルが直筆だということだった。
とてもいいと思った。当然だが、字には個性が表れる。上手い下手ではなく、それぞれに味わいがある。何より、見れば見るほど愛着がわくのだ。

私は今でも、緊張感あふれる上沢直之タオルが大好物だ。見ているこちらも緊張する、「上沢直之」の四文字。分かる、分かるよ。失敗したら、最初からやり直しだからね。笑
そして、清宮幸太郎はとても美しい字を書く。鎌ヶ谷スタジアムのグッズショップ「くまのこ百貨店」にある清宮幸太郎タオルの前では必ず、「え?これ本人が書いたの?ほんと?」と感嘆の声を上げるファンにいつも遭遇する。彼は、書道まで習っていたのだろうか。清宮家ならあり得る話だ。

私はすぐに、ヤクルトから移籍した秋吉亮、谷内亮太、杉浦稔大の直筆タオルを購入した。秋吉は、同時期に移籍した金子弌大に「秋吉亮」と書いてもらっていた。タオルは当然、本人直筆バージョンが発売されているが、あきよし。何故書いてもらった?笑
しかし、金子弌大は字も上手いのか。何でもできる人だ。

すると2019年、驚くべきことが起こった。東京ヤクルトスワローズが追随するように、選手の直筆タオルを発売したのだ。何枚買っただろう。本当は、全員分買いたい。

お金さえあれば。

この言葉をつぶやく人生になってしまった。小川淳司と青木宣親は、応援バスタオルにした。小川監督退任の神宮で、カメラ撮影の手を止め、どうか目に止まってほしいと、大きなバスタオルに書かれた「小川淳司」を掲げた。

◇◆◇◆◇

東京ヤクルトスワローズの『逆応援タオル』。選手がファンを応援するという、これまでにない企画だ。

東京ヤクルトスワローズグッズ担当インスタグラムには、「受験生や誰かの後押しが欲しい方にも 選手が1番の味方となって、あなたを応援してくれます📣」と書かれている。

落ち込んでいるときは、気力が湧かない。そんなとき、大好きな選手が自分を応援してくれる。一日の終わりに逆応援タオルを見て、「明日からまた頑張ろう」と思えるなんて、自分一人では紡ぎ出せない、とても貴重な時間だ。

うれしい。励みになる。

しかし思えば私は、こどものころから野球選手に励まされてきた。
こどもの私が応援し始めたころのヤクルトは、「万年Bクラス」の弱い球団だった。
野球のことを何も知らないまま、ヤクルトを見始めた。すると、ヤクルトの選手も、巨人の選手と同じように野球をしているのが分かった。
巨人の選手は有名人ばかり。そして、強かった。だから、ヤクルトの選手は巨人に遠慮して野球をしているとばかり思っていた。
しかし、それは違った。同じプロフェッショナル集団として対等に野球をしていた。

そんな姿を見て、私はいつも励まされていた。

弱いと言われ、クラスの男子ともけんかした。たしかに弱かった。しかしこどもの私の目に映る若松勉は、いっつも打って、いっつも塁に出ていた。ド派手な巨人と野球をしている、寡黙で派手さのないヤクルトの選手が、とても誇らしかったのだ。

かっこいい戦う姿を見て、私はいつも明るく元気に学校に通っていた。この人たちのファンで、いつもヤクルトの選手のことを考えて、毎日楽しく過ごしていた。
辛いことも、苦しいこともある人生で、

いつも野球選手に応援されていた。

さて、この『逆応援タオル』。どれを買おう。できたら全員分買いたい。

「お金さえあれば」。

またつぶやいてしまった。

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