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スペインの高速バスに乗ってふと感じたこと。

スペイン南部の港町マラガに短期留学していた時のこと。週末旅行としてトレドに行き、帰りにマドリードから高速バスに乗りました。マラガまでは約6時間。途中で寄った休憩所で感じたことのお話です。​

移動はバスがオススメ!

せっかくなのでまずバスのお話を。マラガ〜マドリードまで高速バスで行き、マドリード〜トレドまでさらにバスを乗り継いで行きました。

マラガ〜マドリードはINTERBUS往復€30.37、マドリード〜トレドはALSA往復€10.10でした。安い!

基本的に、列車での移動より時間はかかるものの、バスの方が割安です。

帰りの休憩所にて

では本題に。

道中、日本でいうサービスエリアのような場所に着き、運転士さんが一言。

「15分で戻ってきてね。」

しっかりとその時の時刻を確認しバスの外へ。

トイレを済ませbocadillo(サンドイッチ)を買いいざ戻ると...

バスがいない!!!

確かにここにいたのに!まだ10分も経ってないのに!!

電車の駅などならまだよいものの、ここは高速道路。頭に浮かぶ「ヒッチハイク」の文字。

焦りだけが募る中、腰をかけ何かを待っているように見える女性が目に入り声をかけました。

“Perdona, ¿esperas el autobús a Málaga?”
「すみません、マラガ行きのバスを待っていますか?」

するとその女性は

「ガソリンを入れてからここに戻ってくるよ」

ととても優しく教えてくれました。

数分後、その女性の教えてくれた通りバスが戻ってきて無事帰路につくことができました。

この体験を通して

スペイン人の優しさに触れ、安心すると同時にある疑問が浮かびました。

これと同じ状況が日本で起きたら、どれくらいの人が彼らを安心させてあげられるだろうか。

この時スペインに着いてまだ1週間弱。

10代後半のアジア人が決して上手いとはいえないスペイン語で話しかけ、それをおざなりにすることなく相手にしてくれたことは決して普通のことではないと感じ、改めてこのような素敵な人たちが話す言語であるスペイン語を学んでよかったと心から思いました。

日本人は優しい。

日本にいるとしばしばこんなことを耳にするかもしれません。

もちろんこれを否定するつもりはありませんが、これは相手が知り合いである場合に顕著なように感じます。

もちろんこれは国民性や文化によるものがもちろん大きい。

ですが、日本人同士であってもほとんどの場合街でたまたま会った人と話すことはない日本の「文化」だと言ってしまえばそこまでです。

相手が知り合いであってもそうでなくても、優しさをかけてあげられる世界はどんな人にとっても居心地の良い場所だと感じました。

もしこのような機会に遭遇したら、スペインで出会った素敵な女性のような対応をしたいと感じたお話でした。

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