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漁師さんはいつも職場に魚をむんずと持ってきてくれる。今日はカツオ。

「島にいると、新鮮なお魚食べられていいわねえ」とよく言われますが、シマ島のような小さな島で獲れた地魚は、より高く売れる島外へと持ち出されてしまうので地元にはほぼ流通しません。

シマ島で新鮮な地魚を手に入れようと思ったら、おのれの力で釣る。
または、漁師か釣り師の友だちを持つしか方法はありません。

わたしがザビ家に嫁いできたころは、ザビ家のまわりに釣り師が、多くてしょっちゅう魚をいただいていたのですが、ここ数年は釣り師の高齢化が進んで供給がすっかり途絶えてしまいました。

そんな折、夫のザビ男が島のはずれの集落に勤務することになりました。そこは昔から漁師が多く暮らすところで、地域の団結力も強め。集落の出身でなければ立ち入ることが難しいの地域ですが、地域のために働いてくれる人にはめちゃくちゃ手厚くもてなしてくれるのです。

ザビ男も、そのひとりでした。ばあちゃんたちが作った野菜が、どっさり車の中に置いてあるのは日常茶飯事。やれ握り飯を作った、おかずを作った、と何かにつけてごはんを持ってきてくれます。週に一度は、おばあちゃんたちが作ったランチが問答無用で運ばれてきます。メニューのリクエストはできません。勝手に作って勝手に置いていくのです。職場に。

何より多いのが、さすが漁師町という、魚。プロのとった魚は大ぶりでイキもよく、何を食べてもおいしい。だがしかし、生の魚をぴちぴちさせながら、むんずとつかんで持ってきてくれるのです。
職場に。

本日は、カツオでありました。さすがにさばいてくれていたので、助かりました。スーパーで売っているサクの3倍はありそうな切り身を新聞紙に包んで持ってきたというので、ありがたく調理しました。
ザビ男が。

せっかくの皮付きだったので、半分はバーナーであぶってカツオのたたきに。

残りは細かくたたいて、一緒にいただいた万願寺とうがらしのきざみ、中華だし、ごま油とあえて、ナムル風に。万願寺のシャキシャキ感と、ねっとりカツオがバランスよろし。

ザビ男の勤務は来春まで。あと何回、魚食べられるかなー。

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