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【ポーカーチェイス】ステージ6のBBコールレンジ推定と致命的なリーク

はじめに前回の集計に引き続き、追加で2万ハンド相当のデータを収集し、平均的なBBコールレンジの推定を行いました。 またその結果として、一部ボードにおける致命的なリ…

500〜
割引あり
avaris
1か月前
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ポーカーチェイス ステージ6を例にしたICM等の具体的近似計算例

はじめに前記事 ではICMによるプライズ期待値が$${E(X)\approx P_0 + \frac{(P_1-P_0)X}{\frac{P_1-\overline{P}}{\overline{P}-P_0}S+X}}$$で近似されることを示した。…

avaris
1日前

ICM, Bubble Factor, Risk Premiumの近似法について

はじめにポーカーのトーナメントにおいてICM, Bubble Factor, Risk Premiumの概念は非常に重要な役割を果たしていることが知られているが、一方でこれらはプレイ中に計算…

avaris
3日前
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MTT/サテライト等でのコール過多な相手に対するAoF戦略とCritical Call Frequency (CCF)

はじめにBubble Factorの影響の大きい状況でのAoF戦略は、一般にpusher側はかなり広く、caller側はかなり狭く入れるのが均衡解となる。特に、サテライト等ではしばしばAny…

avaris
1か月前
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【ポーカーチェイス】Dual AoF Strategyについて(ステージ6)

はじめにこの記事の読者の大半はNash ICM Calculatorなどでステージ6ポイント配分下の均衡上のAoFレンジをよく勉強していることと思います。その上で、実際の環境では均衡…

avaris
1か月前
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ポーカーチェイスプレイヤーの平均スタッツ5000ハンド分 ポストフロップ編

はじめにはじめまして。avarisと申します。 今回ポーカーチェイスの主にステージ6を対象として、2024年3月中の平均的プレイを5000ハンド分集計しましたので公開いたします…

500
avaris
2か月前
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ポーカーチェイスプレイヤーの平均スタッツ5000ハンド分 プリフロップ編

はじめにはじめまして。avarisと申します。 今回ポーカーチェイスの主にステージ6を対象として、2024年3月中の平均的プレイを5000ハンド分集計しましたので公開いたします…

500
avaris
2か月前
10
avaris
割引あり

【ポーカーチェイス】ステージ6のBBコールレンジ推定と致命的なリーク


はじめに前回の集計に引き続き、追加で2万ハンド相当のデータを収集し、平均的なBBコールレンジの推定を行いました。
またその結果として、一部ボードにおける致命的なリークをいくつか発見しました。具体的には

スーテッドハンドはほぼ全てコールだと思い込んでいるプレイヤーが一定割合で存在する

特定状況下ではローボードでオリジナル側が有利になり、ほぼ100%頻度でCBが打てる

などです。

推定手法と

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ポーカーチェイス ステージ6を例にしたICM等の具体的近似計算例

ポーカーチェイス ステージ6を例にしたICM等の具体的近似計算例


はじめに前記事

ではICMによるプライズ期待値が$${E(X)\approx P_0 + \frac{(P_1-P_0)X}{\frac{P_1-\overline{P}}{\overline{P}-P_0}S+X}}$$で近似されることを示した。本記事ではポーカーチェイスのステージ6を例に、ICMやBubble Factor、Risk Premiumの具体的な近似計算方法について述べる。

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ICM, Bubble Factor, Risk Premiumの近似法について

ICM, Bubble Factor, Risk Premiumの近似法について


はじめにポーカーのトーナメントにおいてICM, Bubble Factor, Risk Premiumの概念は非常に重要な役割を果たしていることが知られているが、一方でこれらはプレイ中に計算不可能な指標であると考えられている。実際、これら指標の厳密な算出は残りプレイヤー数が増えるほど膨大な計算量となり、到底人間の手に負えるものではなくなる。
しかしながら、少なくともプレイ中の意思決定においてはこ

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MTT/サテライト等でのコール過多な相手に対するAoF戦略とCritical Call Frequency (CCF)


はじめにBubble Factorの影響の大きい状況でのAoF戦略は、一般にpusher側はかなり広く、caller側はかなり狭く入れるのが均衡解となる。特に、サテライト等ではしばしばAny Twoでのpushが均衡解となり、それに対して数%程度でしかコールできない状況が頻繁に発生しうる。しかしながら、実際には均衡よりも広くコールされてしまうことが多々ある。
このような相手に対して、こちらのEV

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【ポーカーチェイス】Dual AoF Strategyについて(ステージ6)

【ポーカーチェイス】Dual AoF Strategyについて(ステージ6)


はじめにこの記事の読者の大半はNash ICM Calculatorなどでステージ6ポイント配分下の均衡上のAoFレンジをよく勉強していることと思います。その上で、実際の環境では均衡よりも幅広くコールされてしまい、勉強したもののうまく使えずに困っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?例えば全員12BB持ちのときBTN pushレンジは98.2%、それに対するBBコールレンジはわずか9.

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ポーカーチェイスプレイヤーの平均スタッツ5000ハンド分 ポストフロップ編

ポーカーチェイスプレイヤーの平均スタッツ5000ハンド分 ポストフロップ編


はじめにはじめまして。avarisと申します。
今回ポーカーチェイスの主にステージ6を対象として、2024年3月中の平均的プレイを5000ハンド分集計しましたので公開いたします。特に、本記事ではポストフロップの情報を扱います。

集計したポストフロップの情報は以下の通りとなります。
・CB率
・Fold to CB
・XR(フロップチェックレイズ率)
・DB(ダブルバレル率)
・Probe(プロ

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ポーカーチェイスプレイヤーの平均スタッツ5000ハンド分 プリフロップ編

ポーカーチェイスプレイヤーの平均スタッツ5000ハンド分 プリフロップ編


はじめにはじめまして。avarisと申します。
今回ポーカーチェイスの主にステージ6を対象として、2024年3月中の平均的プレイを5000ハンド分集計しましたので公開いたします。特に、本記事ではプリフロップの情報を扱います。

集計したプリフロップの情報は以下の通りとなります。
・VPIP
・PFR(プリフロップでレイズした頻度)
・ポジション別オープン頻度
・ポジション別コールドコール頻度

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