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【美術館訪問記】マティス 自由なフォルム@国立新美術館

(↑写真は自宅にあった絵葉書です)
今日はピアノの話ではなく…
少し前になりますが、3月下旬のある日、国立新美術館で開催されているマティス展を見に行きました。展示は絵だけではなく、マティスが設計したヴァンス礼拝堂の内部がなんと24時間の日照付きで(!)再現されていたり、マティスのデザインしたバレエ衣裳もあったりなど、充実した内容でした。

なんだけど、途中に「何これ、笑」と思ってしまう面白い絵が数点あり、足が止まってしまいました🤣
「大きい顔」とか、「日本の仮面」というタイトルの絵。
なんかでかい顔の絵がヌッと展示してあり、唐突感があるというか、そもそも顔自体がなんか面白くて笑えるっていうか…。
正直、私の貧しい感性では、子供の描いたらくが…(以下自粛)にしか見えないのである🤣

でも、「何これ、笑」なんて思ってはいけないのだろうか、アートなんだから、未熟な私には窺い知れない、なにか深遠な世界観が表現されているのかもしれない、なんせ2200円も入場料払って入ったんだし、もっとまじめに鑑賞せねば…、と気を取り直し、ためつすがめつ眺めてみるものの、やっぱりなんじゃこりゃー! プププ、、、なのだ。。
noteにこんなアホみたいな感想を書くのは憚られるが、そう思ってしまったもんはしょうがない。

ちなみに私は決してマティスは嫌いではなく、むしろ好きなのです。世にある西洋絵画の中で、印象派みたいな絵や、もっと昔の写実的な絵も好きなのだけど、マティスやピカソ、コクトー、クレーが描いているような、シンプルな線描の絵もとても好きなのです。あと、マティスは切り絵のグラフィックデザインっぽい感じも好き。
なんせ、20代の頃に南仏に旅行して、マティス美術館を喜び勇んで訪問したくらいです…。
そ、それなのに、マティス先生の絵に対してえらい失礼な感想を持ってしまいまして(スミマセン)。

そうこうしていると、外国人親子がその絵のところにやってきて、「クスクスクスクス…」と笑いを堪えられない感じで笑っている。
「そ、そうだよね? この絵やっぱウケるよね⁈」と、同志に会ったような気持ちに。
美術館なんだからまじめに見なければならない、、よね…? と自分をなんとか納得させようとしていた私だが、そうだ、絵は自分が感じるように好きに見ればいいのだ、と外国人親子に改めて気付かされ、そこからは開き直り、存分に面白がって見ました🤣

そう考えると、その付近にあった切り絵も全部面白おかしい絵に見えてきて、なんか楽しい気分になってきた。
「ヴェルブ」という一連の絵の中に、楽しそうに踊っている人間の切り絵があり、見ているこちらもご機嫌になる。

もしかしたらマティス本人だって、遊び心を持ってこの絵たちを描いているかもしれないし、うやうやしく飾られたのを真面目くさって鑑賞されるよりは、こんな感じで楽しく見てもらえた方が嬉しいかもしれないね(?)。

この、遊び心を持って芸術を見る気持ちを忘れないぞー、と思い、記念にミュージアムショップにあった「ヴェルブ」の複製を連れて帰りました。
部屋の壁に貼って、毎日ご機嫌♪

ちなみに「大きな顔」は、あの図柄でTシャツ作ったら売れると思うぞ⁈

(楽しそう♪ スマホのカメラなのでのっぺりしてますが、本当はもっと緑色がきれいです)

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