新天地もなんのその。全人類は「結闇のナルカ」をやりましょう、というお話
好きなゲームは?愛と熱量を感じられるものです。
魂の込めたられたものは、触れるだけで昂るというもの。
練り上げられたバトルの継承 そして新たなる挑戦
前提 秘伝のタレは継承困難、それでもほぼ完全再現の妙
前作『屑鉄まとうデモナ(以下デモナ)』に引き続き、
バトル要素がとにかく秀逸。特に光るのは、ツールが変更されていても
前作までの仕様をほぼ継承している点にあります。
これ、サラリと行われていますがめっちゃ凄まじい技術なんですよね。
ツクールシリーズは互換性に乏しく、独自性の高いスクリプト群は
いわゆる秘伝のタレ状態になり、ツールが変わると基本的に見送り……
というツール移行=現状維持すら相当きつい仕様になっているんですね。
今でも昔のツクール作品が多いのは、秘伝のタレを持ち越せないから……
という苦しい内部事情も見え隠れしたりします。
これに対し、三重クリティカル、反撃、追撃……独自性を見事に継承し
動くドットまで『デモナ』と何らも変わらない手触りで仕上げてくる……
この時点でもはや、並々ならぬ恐ろしいほどの熱量が伺えます。
VXAceで優秀だったバトルログもばっちり再現。複雑に動いても視認性◯。
AXE=神 実際にたたきころせ
『デモナ』での動力槌とは毛色が違いますが、今回も槌が強いです。
防御性能を棄てた代わりに全体攻撃、自己バフ、即死、確定スタンに
確定クリティカルと『デモナ』の魔導砲が乗り憑ったかのような攻撃特化、
雑魚ボス双方で大活躍すること間違いなしサガフリーク歓喜。
今作では基本が一回行動に戻っているので、
コンスタントに殴れるかどうかのウェイトが大きいです。
ここで基礎威力300を複数流し込めるアドバンテージは大きく、
確定クリティカルは追撃をより容易に齎してくれる甲斐甲斐しさ。低命中は祈ってどうにかしましょう。
スキルツリーと即時行動と 分かりやすさに挑戦を添えて
基本一回行動+2人なため、防ぐテクニックが要求されます。
極まれば攻め特化で押し切れる『デモナ』とは別の戦略が必要に……
ここで活躍するのが即時行動で攻撃、或いはサポートできる式神灯。
相手へのデバフ、自分へのバフにより先制パンチできる……
先行0ターン目が重要になってくる訳です。
ここにスキルツリーシステムが絶妙に作用してきます。
相手に合わせ上手く振り切り、型を適宜変えてゆく強い達成感。
ツリーは何度でもリスクなく振り直し自由なので、
試行錯誤を存分に楽しむことが出来、分からないなら回復蘇生に振る。
戦闘狂だけでなく、無難な選択肢も用意されているのが好感触ですね。
細かなところも抜かりなし 快適なプレイフィールを支える名脇役たち
秘伝のタレの継承や新要素だけでなく、他にも改善点が目白押し。
戦闘不能でも100%経験値が入る、雑魚戦後のアイテムドロップ率上昇、
入る経験値自体も増え……と、雑魚戦の旨味が大幅アップ。
スキルポイントの存在もあり、雑魚戦を飛ばさず向き合う恩恵が増えたのは
想像以上に大きい改善に感じました。
フィールドもグレードアップ 歯応えと回り甲斐のある作りに
探索するフィールドも大きくパワーアップ。
ミニマップが常時ではなくなったことで、右上だけ見ていればいいが解消。
広大で歯応えを感じながらさまよっているうちに、雑魚や復活した宝箱で
いつの間にか成長している……というレベルデザインがこれまた秀逸。
宝箱の配置や再生も仕上がっており、種類の豊富さは言うまでもなし。
稀に一気にアイテムが3つ手に入るというラッキー要素も追加され、
未だ見ぬ装備に思いを馳せながら、ひたすらに開けていきましょう。
多岐にわたる性能だけでなくスロット数や細やかなアイテム図鑑も健在、
拾う、集める、見るだけで存分に楽しむことができるのです。
おわりに
体験版時点で、早くも期待が高まる本作。
プレイしていない貴方は『デモナ』以前含め、
今のうちに履修登録しておきましょう。
遡ってプレイできるのもまた、特権のひとつなのですから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?