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いつも締切ギリギリになってませんか? ~ロケットスタート仕事術とは~

こんにちは!
「技術力と人間力を磨き、
目標達成し続ける人を輩出する」
をビジョンに掲げ、IT教育・開発事業を展開している株式会社アウトバーン代表の広大です😊


皆さん日々多くのタスクをこなされていると思いますが、締切ギリギリになってしまうことってありませんか?恥ずかしながら、私はギリギリになってしまうことがあります。

今回は自戒の念も込めて、中島聡さん著の「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の内容を踏まえて対策を考えます。

中島聡さんは元マイクロソフトの日本人プログラマーで、米国に渡りWindowsの開発に携わられていました。WindowsPCには「右クリック」という機能がありますが、この「右クリック」を作ったのが中島さんです。同じ日本人として誇らしいですね。

※ちなみに中島さんをゲストに迎えたハッカソン(プログラミングの大会)で私のチームが優勝したので、中島さんにサインをいただけました!詳しくはこちら↓↓

https://qiita.com/km42428/items/1018b07fb9decb98c58d

この偉大な功績を残された中島さんの仕事術についてご紹介します。


仕事術のルーツ

中島さんの仕事術のルーツは小学生の頃に遡ります。
当時夏休み終盤だった中島少年は、漢字の書き取りの宿題がかなり残っていたそうです。そんな中叔父さんから遊びに誘われましたが、宿題が終わっていないことを理由に母に遊ぶのを止められたそうです。
その出来事がトラウマになり、前倒しで7月中に宿題をやるようになったそうです。

ラストスパート型 vs ロケットスタート型

「ラストスパート型」は、文字通り最後に大量に仕事をこなし終わらせるやり方です。夏休みや長期休暇の宿題を最終日に追い込まれて終わらせた経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
「ロケットスタート型」は、逆に初めに8割の仕事を終えて、残りの日程は流すというやり方です。

ラストスパート型のメリデメ

ラストスパート型のメリットは、締切が決まっているので集中力が出ることです。背水の陣という言葉があるように、人間は追い込まれると火事場の馬鹿力で乗り切ろうとすることができます。
デメリットは、締切ギリギリになって確認事項や変更点、追加タスクが発覚時に対応するのが難しいということです。例えば宿題が計算ドリルのP10~50だけだと思っていたら、実はP70までだったり、音読の宿題も別にあったりと予想外のことが起きると完了が難しいです。実際の仕事でも上司や先方の確認が必要な工程があったときに、ギリギリだとバタバタしてしまいますし印象もよくありません。

ロケットスタート型のメリデメ

ロケットスタート型のメリットは、はじめに8割の仕事を終わらせるため何か変更や懸念点があっても余裕をもって対応できることです。前倒しで仕事を進められれば、上司から「進捗どう?」と確認されることも減りますし、信頼感も得られます。
デメリットは、締切がかなり先なのでモチベーションが保ちづらいということです。これは、自分なりの締切を前に設定すれば回避できます。

とはいえロケットスタート型は大変そう?

前倒しで仕事を大方終わらせるロケットスタート型は、一見大変そうに思えます。しかし、下の図を見てください。

実はロケットスタート型とラストスパート型は、タスクの総量は変わらないのです。違いはいつ大方の仕事を終えるのかのみです。さらにロケットスタート型は時間に余裕が出るため、余った時間はやりたくても手を付けられなかった仕事を進めることもできます。

また中島さんはロケットスタート型のコツとして、はじめに8割の仕事を終わらせた後はしっかり流すことが大切だと述べられていました。
つい最初の速いペースを維持してやってしまいがちですが、それだと体力がすぐに切れてしまうようです。何でも全力でやりすぎずメリハリをつけるのがよさそうです。

まとめ

締切ギリギリに追われている人は、ロケットスタート型の考え方を取り入れてみると時間的にも心理的にも余裕が出てくるかもしれません。ぜひ本書を手に取っていただければと思います。

※本書の内容は中島さんがTEDでも話されているので、本を読むより動画が好きだという方はこちらをご覧ください。