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イタリア☆オリーブオイル産地ツアー⒀

オーガニックオリーブオイル「オルチョサンニータ」


2022年のコメント
 「丘の上のポモドーロ」(丘ポモ)も朝倉さんがオリーブオイルと一緒に輸入している瓶詰めです。ポモドーロとはトマトソースのことですが、瓶のぎっしり無農薬のミニトマトが詰まっています。
 これを使うようになってからもう10年以上経ちますが、長い間には不作というか、トマトの出来がイマイチだというようなこともありました。酸味が強かったり、ちょっと渋みがあったりと。農業生産物というのは、そういう物です。でも、それを調理によって本来のおいしさにするのは、私の役目って思っています。
 タイトルの写真は、アサクラパスタ・オルチョサンニータ・丘の上のポモドーロで。

2012年11月26日
アドレア海沿いには、すっごくたくさんの風力発電が……。
こんなたくさんの発電機の群、はじめて見たっ!

 アサクラパスタは低温乾燥なので、小麦グルテンの味を損なわないという、すばらしい特徴がありますが、もうひとつ、古代小麦と言われているものを使っていて、これがまたいいのです。みなさんご存じのデラムセモリナの先祖にあたるような、数千年も前から栽培されている小麦を使っています。アサクラパスタは、原材料・製造方法共に、ほんと、朝倉さんの本物へのこだわりが徹底しているのです。

 さて、パスタ工場見学の後は、これまたこだわりの「丘の上のポモドーロ」というちっさなトマトのトマトジュース煮のトマト畑へ急ぎます。といっても、そう近くはないのですからたいへん。アドレア海沿いに延々とバスは走ります。

バスの車窓から。

 進行方向左手にアドレア海を見ながら、南下するのですが、途中、ものすごい数の風力発電が、左右に見えてきました。これはそのほんの一部、あんなたくさんの本数が立っているのは、はじめてみました。しかし、バスは暗くならないうちに、「丘ポモ」の畑へ行かねばなりませんから、フルスピードで走ります。

バスのスピードが速い。

 なかなかシャッターチャンスが難しい。バスの揺れは、立っていられる状態ではなく、こんな写真になってしまった。

「丘の上のポモドーロ」のトマト畑。

 コンスタンチーノさんのgoodな運転で、お日様と競争して、なんとか明るいうちに着きました。一見荒れ地のようなところを歩いて行くと、「丘ポモ」の畑がありました。

アントニオさんがトマトを収穫。

 すでに収穫は終わってほとんど残っていなかったのですが、私たちに製造過程を見せるために、生産者のアントニオさんが、その場で収穫しました。このトマトは地を這うように育っていくのが、特徴のようです。もちろん無農薬ですから、その場でお味見もしましたよ。おいしっ!

収穫したトマトは、まず水洗いラインに……。
次は、傷んだものを取り除くライン。
そして瓶に詰められます。
水じゃなくて、トマトジュースよ。

 次に、傷んだものを取り除くラインから瓶詰めラインでなく、ジュース加工ラインに行ったトマトから作られたシュースが、ここで合体。瓶にトマトジュースが注がれます。

トマトのジュースを作る工程も、アントニオさんのこだわりライン。
トマトのジュースを作る工程も、アントニオさんのこだわりライン。
糖度計で見ると、甘みも十分でした。
出荷を待つ「丘の上のポモドーロ」。
これはアントニオさんが山で摘んでくる「野生のオレガノ」。
パン工房。

 「丘ポモ」工場の隣には、パン工房があります。アントニオさんは、有機農業で村おこしをしようと、若者たちの呼びかて、事業を立ち上げています。パン工房もそのうちの一つです。

すっかり日も暮れて、これからアントニオさん宅で、ディナーです。

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