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富士へ

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霊峰・富士、その宗教性。弥勒信仰、山の宗教(修験道)、富士講。
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記事一覧

富士へ / epilogue

物語の終わるところ20年近く前のこと――オウム真理教を脱会した直後、わたしが夢に見た「失わ…

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富士へ⑩降りてくるもの

日本で一番高い山 本州のほぼ中心にあって 遠く離れた場所からでも 円錐形の同じ姿を望むこと…

Mitsuki takayama
3か月前
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富士へ⑨かぐや姫の物語

東京の世田谷区松原にある扶桑教の富士塚を訪れたことから、わたしの「富士へ」の旅ははじまっ…

Mitsuki takayama
4か月前
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富士へ⑧柱

前回の記事の最後に「修験道や富士講とオウム真理教に直接のつながりはないものの、修行法や宗…

Mitsuki takayama
4か月前
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富士へ⑦山の宗教

歴史や文化に無知なわたしは、「富士山は有名な観光地」くらいに思っていたのだが、当然のこと…

Mitsuki takayama
4か月前
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富士へ ⑥人穴異界

10年ほど前、作家のTさんと一緒に、オウム真理教富士山総本部道場の跡地に建てられた「盲導犬…

Mitsuki takayama
6か月前
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富士へ ⑤女神

富士山麓ドライブ 最後に富士山麓に行ったのは十年以上も前だった。オウムの後継団体アレフをやめてから、教団施設があった場所を二、三回訪れただろうか。人穴の総本部道場跡地には盲導犬の施設ができている。上九一色村にあった「第一上九」と呼ばれた施設跡地は公園になって、そこには「慰霊碑」とだけ刻まれた小さな碑がある。見るものはそれくらいで、他のサティアン棟があった場所にはなにもない。オウムでの体験をひと通り書いて、わたしなりに区切りをつけてからは、富士へ行きたいと思うこともなくなった

富士へ ④みろく物語

今から三百年ほど前、「みろく」を自称する修行者がいた。彼は富士山とその神々を信仰する富士…

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富士へ ③マイトレーヤ

最初の宣言 富士の道場用地取得と道場建設の経緯について、よく知っていると思われる人がもう…

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富士へ ②聖地人穴

オウムと富士山 宗教学者の島田裕巳さんの著書『日本人はなぜ富士山を求めるのか』に、こんな…

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富士へ ①松原

松原の富士塚 2023年1月3日。わたしは世田谷区松原にある「扶桑教」本部の敷地内にある富士塚…

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富士へ /はじめに

「地下鉄サリン事件って、なんだったの?」 そんな疑問をずっと抱えていた。 「邪悪なカルト…

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