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Mリーグ2023 セミファイナル第3週

社会では新入社員が入社した会社で研修を受け、ボチボチ配属が決まりOJT期間が始まり初任給の喜びを感じている頃でしょう。

そんな時期にMリーグ2023セミファイナルは、ファイナルへ進出する上位4チームを決定するための厳しいボーダー争いが続いた週だった。

1.今週のチーム状況

1-1.Pirates 443.3pt

仲林圭 ファイナル確定させた2勝目

4月22日第2試合 仲林・滝沢・亜樹・堀戦。東4局終了時点で2回の放銃により、8400点まで点数を下げていた仲林選手。難敵サクラナイツの堀慎吾選手がいるので、このビハインドは逆転が厳しいと思われた。

南1局の仲林選手の親番が凄まじかった。

©ジョジョの奇妙な冒険

親番の仲林ラッシュが凄まじかった。合計9本場まで実に8回のアガリを連続で成功させて一気に70000点まで加算した。

麻雀では、良く打点派・速度派という議論が湧きお起こりますが、仲林選手のように高速ジャブの軽いアガリと重いストレートの高打点のアガリ双方を使い分けして、場況と相手の動きに対応する選手は理想的です。素晴らしいリズムのある麻雀でした。

読者の皆様にお伝えした事は、仲林選手のようにラッシュをできるようになるには、どんなに悪い手牌でもアガリ癖をつけ自模率・和了率を高める事です。

仲林選手の週始めの心地よい2勝目により、Piratesは早々とファイナル当確のランプが点灯した。他の選手は、トップが取れないものの確りと全員ラス回避を成功させて、今週全選手がラス回避できていました。

来週のPiratesは、ファイナルに向けた公開練習がテーマです。
特に小林・瑞原・鈴木優のトップ獲得に期待したい。

1-2.風林火山 348.7pt

松ヶ瀬・瑠美・亜樹 トップ

強烈な間8ソウ自摸による大逆転。

亜樹選手が、一番乗りにセミファイナルシーズン3勝目を獲得した。

ルミアキリレーでルミアキ初のルミアキ同日連勝を達成。

セミファイナルに勝ち上がってからの風林火山が強い。至極の1手を打ったという感触は殆ど感じないのですが、与えられた好配牌を活かして取りこぼさずに、加点するときにキッチリ加点出来ているイメージがある。
全チームで一番爆運が有るチームだと言える。

今週の風林火山は、大黒柱勝又選手を登板せずに3勝も獲得した。その結果、風林火山はファイナル進出当確です。

来週の風林火山チームは、基本自由に打てますが、例年起きる渋谷ABEMASとの連携だけは勘弁して下さい。

1-3.ドリブンズ 113.7pt

新世代の強さ 渡辺太

4月26日 伊達・多井・渡辺・瑠美戦。この試合は、渡辺 vs 伊達選手の競い合いが非常に面白かったです。渡辺選手が強いと感じた局面が南3局3本場。

伊達選手といえば、先手リーチやカウンターリーチを掛けるときには、ある程度の打点があったり、好形の待ちや待ち取りが良いことで知られている。その伊達選手が、ラス目でリーチをしてきたという事は、最低でも満貫を見込める事が想定できます。

伊達選手が先手リーチの掛かったで、僅差のトップ目渡辺選手の手牌がドラ一のペンチーp待ち。

親番の先手リーチならば、ドラ傍のペン7pでも即リーチをするだろう。

  • 伊達リーチ  ≒  だいたい満貫確定リーチ

  • 待ちが愚形

  • 待ちがドラ傍

  • 後手

  • 打点が親番とは言え、最低3900

  • リーチ時の打牌が伊達選手へ無筋

  • 僅差ながらトップ目

という7つの要素を考察するならば、多くのMリーガーがリーチをせずに迂回していると思われる。渡辺選手は、少考後出した決断は、カウンターリーチだった。その結果、伊達選手から7pを打ち獲り親番を連荘させた。

その後も力強いアガリを成就させ、盤石のトップをチームに持ち帰った。
いくらネット麻雀で鍛えたとはいえ、渡辺選手はMリーグはピカピカの1年生です。それこそ、Mリーグ内においては新卒1年目と同じルーキーです。

そんなルーキーが大舞台のセミファイナルの重要な局面で、多井・伊達選手に競り勝ちトップを獲り切るという偉業は、過去6年間のMリーグでは鈴木優・仲林・堀・伊達選手以来のような気がします。

@jikkkkkkoさんより引用 

大ベテランの鈴木たろう選手が、急所の試合で負けている。原因は明確で、局面を動かし相手の思考を乱すための鳴きを多用しているが、結局後手を取り受けに回らさせている局面が多いです。
更に、無理な手牌で高打点を取りに行こうとするから、低打点の取りこぼしが発生している。好調なPiratesの仲林選手の場合には、速度感と待ち取りを優先してアガリ率を重視した上で現実的なアガリを積み重ねができている。

その手数の差と聴牌速度の差が点数の差となり、結果の差となっている。

赤坂ドリブンズは、現在サクラナイツと共にボーダーライン上にいます。
来週は、園田総大将と渡辺太大型新人を軸に決めに行きたい。

1-4.サクラナイツ 105.8pt

堀 不動

サクラナイツは、今週それぞれの選手がそれぞれの持ち味を出していた試合だったと思います。そんな中、やはり頼りになるのはこの漢「堀慎吾」。

サクラナイツは、現在ドリブンズと共にボーダーライン上におり、下位2チームから狙われる立場のチームです。来週は、ドリブンズ・KONAMI・渋谷ABEMASより1着順でも上にいる事を念頭において、各選手の持ち味が発揮したい。

来週のサクラナイツは、堀選手が軸になるのは間違いないですが、登板順や戦略が非常に難しいです。

1-5.渋谷ABEMAS -90.9pt

男性陣  繋いだ全員プラス

今週の渋谷Abemasは、白鳥選手の1勝のみに終わってしまったが、全員連対を果して、微かな希望を繋ぎとめた。特に白鳥選手は、SNSの使い方で思わぬ地雷を踏んで、今週自ら炎上していた。

来週は、最終週が始まりますが、風林火山との連携プレイで水を差す行為は、絶対にやめて下さい。

1-6.KONAMI  -176.3pt

伊達 天才的勝利

4月25日第2試合 松本・渋川・伊達・小林戦。南2局渋川選手の親番の局面が非常に面白かった。

伊達選手が、ドラ4sの3446ソウという形から筒子の伸びを見て、25ソウ間5ソウというソウズに見切りをつけて、ドラを頭に固定する3s切りの瞬間に小林選手からリーチが係った。

丁寧に迂回した数巡後に上記のようなタンヤオ・ドラドラの最低5200点の聴牌をして、6sの放銃やむなしと思われ瞬間に伊達選手は、6sを切らずに萬子に手をかけた。恐ろしく理性的な選択でした。

伊達選手といえば、デビューイヤーに親番の四暗刻聴牌でも当たり牌を掴まされた時に迂回するという伝説を残しているので、これ位の回避は当たり前といえ素晴らしい回避だった。

★伊達選手は高宮選手を見習え!
伊達選手は、病明けと仕事やリーグ戦で多忙極める中、ここ1~2ヶ月で3~5kgがお痩せになった。水商売を大学生時代に経験している筆者の経験から、言わせて頂くと伊達選手は、痩せ過ぎて貧素になってしまった。

病明け、仕事多忙なのはわかるのですが、体重を元に戻しましょう。
オフシーズンになったら、仕事仲間やご親友と美味しい寿司屋、和食、焼肉、海鮮、中華、スタミナ料理など食事を確りとって欲しい。

高宮選手を見習って欲しい所は、高宮選手はMリーグ6年目ですが如何なる状況でも太り過ぎたり、痩せ過ぎたりしたことがない。6年間も美Bodyを維持し続けている。恐らく、体重も6年目前から余り変わっていないと思う。
高宮選手の楽観的な所と健康的な心身を維持する所は、伊達選手は見習いたい。

伊達選手は少し真面目過ぎかもしれない。これから、長く続けるにあたって楽観的になる癖も身に着けて欲しい。

KONAMIは、残念ながらほぼほぼ敗退します。

この時期に来ても、勝利の目があるのが伊達選手だけという惨状です。
KONAMIは人気のあるチームですが、ガチの対戦カードが増えるとセミファイナル止まりのチームであるというかも知れない。

今のチーム構成を継続すると、優勝できないと思う。

2.今週のMVP

・赤坂ドリブンズ  渡辺太

Mリーグ2023-24シーズンに多くの選手が初参加しましたが、セミファイナルに来てこれだけの麻雀を堂々と打てるのは、Mリーグ新時代の幕開けを感じさせた。Mリーグも六年目となり、このような麻雀に対して誠意ある若手麻雀プロをMリーグの舞台に挑戦させるべきだろうと感じた。

・KONAMI 伊達朱里紗

伊達選手は、麻雀に関してはスクスク成長しています。心身の安定だけ確りして欲しいです。

3.その他

今週の試合を視聴していて感じた事は、5~6年という長い年月において、興行麻雀を理由に良く知った顔者同士で馴れ合いの興行麻雀を長く行ってきた者達は、どんなにメジャーな選手でも老いを感じるようになった。

逆に、堀・仲林・園田・鈴木優・松本・渋川・勝又・渡辺・瑞原・伊達・岡田選手らの、麻雀とMリーグに対して誠意を持って取り組んでいる選手は、打牌で強烈な光を放っている。正にMリーグ新時代を感じさせる。

Mリーグが今後半世紀・1世紀と継続させようとする大きな時間の流れで考えるならば、堀・仲林・園田・鈴木優・松本・渋川・勝又・渡辺・瑞原・伊達・岡田選手らと共に切磋琢磨できる次世代の若手麻雀プロの先鋭をMリーグの舞台に放り込んで欲しいと思います。


オフシーズンにPiratesから面白いイベントが開催されます。
4選手がチームリーダーになり、自薦した若手選手を活用した短期チーム戦です。

このような、小さなイベント事でも無名な若手選手をピックアップして、努力している次世代麻雀プロに少しでもスポットライトを当てることは、本来Mリーグ全体で取り込まなければいけない事だろう。

来週は、セミファイナル最終週となります。
赤坂ドリブンズ・サクラナイツ・渋谷ABEMAS・KONAMI4チームからファイナルに進出できるのは、僅か2チームのみです。

Mリーグや麻雀とは関係ありませんが、以下の記事が「今、このnoterが面白い」選考担当の方のマガジンに選考されました。お時間があれば是非読んでいただけたら幸いです。その上で、宜しければファボを推してくれると嬉しいです。


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