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Mリーグ2023 ファイナル 結果

2023年9月18日(月)から開幕された麻雀最高峰のチーム戦Mリーグが、2024年5月17日(木)のファイナル最終試合をもって、優勝チームが確定した。6年目のMリーグの覇者となったのは、U-NEXT Pirates だった。

U-NEXT Piratesは、6ヶ月のレギュラーシーズン、1ヶ月のセミファイナルシーズン、2週間のファイナルシーズンと全工程を1位で通過し、圧倒的な強さを見せつけ、2度目の優勝を手にした。


1.結果

©Mリーグ成績速報(非公式)

1-1.前半戦

前半戦は、サクラナイツが堀選手を軸にして、追撃していた。更に風林火山も二階堂亜樹選手が8試合目に値千金のデカトップでPiratesに肉薄する。

1-2.後半戦

後半戦は、Piratesの圧巻の快進撃だった。超優良株の如く常に右肩上がりをみせ、最終日まで圧倒的なトップ率と連対率をみせ優勝を決めた。

1-3.最終週の圧巻の連対

#9 瑞原  1位 63.4   亜樹 ▲50.8  園田6.9 内川▲19.5
#10 鈴木優  1位 74.6 渡辺 27.8 堀 ▲35.8   瑠美 ▲66.6
#11 仲林圭 2位 9.5  勝又 ▲58.6 岡田▲20.6 たろう 69.7
#12 小林 1位 62.9   堀 ▲49.1 園田 6.2 勝又▲20.0 
#13 瑞原 1位 56.6  松ヶ瀬▲51.4 渡辺14.6 渋川 9.4
#14 小林 2位 7.5 渋川▲45.8 園田56.1 勝又▲17.8
#15 鈴木優 1位 45.6 たろう ▲36.0 岡田▲15.1 
#16 仲林圭 3位 ▲22.2 堀 5.7 勝又▲50.5 園田77.0

最終週のPirates の順位 5-2-1-0 +297.9  平均着順1.5

2.ファイナルの分岐

得点推移の棒グラフをみると前半戦は、ドリブンズを除きPirates,風林火山,サクラナイツと3チームに優勝の可能性があった。

そして、勝負を決めたのは5月13日(月)の第1試合、第2試合だった。Piratesにとって、風林火山4着 サクラナイツ3着 Pirates1位という理想的な着順が連続で2試合継続したことにより、勝負をほぼ決めた。

更に翌日に連続してPiratesが勝利した事で盤石な優勝となった。

3.優勝すると感じた瞬間

筆者の私が、今期のPiratesが優勝できると思った瞬間は、レギュラーシーズンラスト1~2週のMVP争いで、小林・鈴木優・仲林のリレーでMVPをPiratesに持ち替えれた時ですね。

あのように、必ずMVPを持ち帰るぞとという目標に対して、一丸でMVPを死守できたことが優勝に繋がったと思っています。あそこで、MVPを簡単に奪取されているようでは、今回の優勝は無かったと思います。

4.Piratesの強さの秘密

Mリーグ6年の歴史において、全フェーズ1位突破したPiratesは恐らく現時点で一番強いチームと断言できるだろう。何故、Piratesは強いのかを筆者目線で語らせて頂きたい。

4-1.誠実さ

Piratesの小林・瑞原・仲林・鈴木優選手は、麻雀とMリーグそしてファンに誠実である。興行を理由につるむ麻雀を打たないし、他チームとも卓上でつるまない、勝つためには試合を振り返り、練習し、真摯に麻雀を打つ事に励んでいるチームだろう。

その誠実さは、過去の全選手の選考状況からも判断できるだろう。

4-2.現実的

麻雀は、上がってから初めて得点が計上される。ドラが一杯あろうが、手役が複数できて高打点が見えようが、他家の放銃を回避してアガリ切って初めて加点される。

そのことを全選手が理解している。

特にリーダーの小林選手は、超現実的で打点が低打点になり易いが鋭いアガリが非常に多いです。その超現実的な考えが、チームメイトにも浸透しています。

4-3.穴選手がいない

Mリーグの全チームを見渡すと、穴となる選手が1~2名いる。
酷い時には、全選手穴選手の場合もあるチームもある。

Piratesの場合には、小林選手のリーダーシップにUKコンビの仲林圭・鈴木優選手が分厚く、粘り強く、攻守で強い。その上、女性選手の瑞原選手もタレント性が非常に秀でているが、麻雀に関しては非常に愛があり女性選手の中ではKONAMI伊達選手と共に女性1,2位を争っている。

即ち、Piratesは調子の良し悪しという波はあれど、選手全員の基礎雀力のベースが非常に高い所にいるので、誰がどのような組み合わせに参加しても結果を伴い易い。

4-4.卓上でつるまない

ここ数年間で、興行を理由に知った仲同士で2 vs 1  vs 1 の構図や 3 vs 1 の構図をやってきた選手は、全員老害となっている。
麻雀が華やかに見えるのは、 1 vs 1 vs 1 vs 1の構図で戦っている時。

Piratesは、自チームがその試合その試合にベストを尽くすことに集中している。

4-5.将来有望

今期、圧倒的優勝を決めたPiratesは当分天下を獲れます。
小林剛 48歳 瑞原明奈 37歳 仲林圭 38歳 鈴木優 42歳
周囲に余り選手の入替が無いと仮定した場合には、最低3~5年間位は連覇できる強さがあります。

4-6.監督が賢い

U-NEXT企画開発部長の木下尚。Piratesの監督である。

監督の選手選考が優秀です。更に、チームのマネジメントが優れており、今期の選手出場順番は全てツボにはまっていた。
監督がある程度、麻雀の内容や選手の調子を良くみれているのを感じます。

4-7.実力差が

各フェーズの半減ルールを加味せずに合計したポイント差がえぐい。
恐らくだが、今のチーム構成を継続したと仮定した場合には、数年間でもっとエグイ値になると思われる。

5.Piratesの優勝模様

6.Piratesに望むこと

来期、私がPiratesに望むことは連覇して欲しいです。

Mリーグでは、今いる選手達で雇用を大切にして、長く飯を食いましょうというぬるま湯の環境でやっている。酷いときには選手入れ替えのレギュレーションをチームを跨いだコンビ打ちで無理やりチームポイントを動かすという愚を主要団体とその下請け団体がやっている。

そのような腐った文化を打破すべく、Piratesは来期も優勝すべきだ。
その上で、雷電、Beast、フェニックスに引導を渡して麻雀界の健全な世代交代を促す大役をすべきだろう。

Piratesは、誠実なチームだし、コツコツと積み重ねができるチームだし、過去6年間で最強なチームです。この優勝を更に歴史に残すために来期も継続して勝ち切って欲しいです。

最期にMリーグの拙いnoteに関して、末永くお読み頂いた読者の皆様、有難うございました。来年、書けるか体調面で非常に怪しいですが、生きてMリーグを視聴できる体力とブラインドタッチできる気力があれば継続します。

Mリーグがより実直にそして麻雀に誠意ある者達に光を当てる舞台になる事を願っています。


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