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#4 自分にとっての「やりがい」を見つけ、それを仕事にするまでの話

◆はじめに

私のnoteにご興味をもっていただきありがとうございます。
現在、独立してプロコーチ(コーチングを仕事にしている者)として活動している「にい」こと新村と申します!
大学卒業後はシステムエンジニアの仕事に就き、その後転職して人事の仕事をして参りました。
今回は会社員時代に「やりがい」を感じることができず、モチベーションが下がってしまっていた時期にどのように考え行動し、自分のやりたいことややりがいを見つけ、そして仕事に繋げていったのかを実体験/経験ベースにお伝えしていきたいと思います。

◆そもそも「やりがい」とは何か

これはあくまで私の視点・イメージですが、やりがいを感じている状態とは「没頭・熱中できる状態」「ずっと続けられる・続けたいと思える状態」「全身からエネルギーが沸き上がる状態」「自分の存在意義を強く感じられる状態」等が思い浮かびます。
システムエンジニア時代の私は「やりがい」に飢えていました。
入社直後はプログラミング等自分が苦手とする業務が多く、当時僕をトレーニングしてくれていた方(富士通の社員ではない)がかなり厳しい方で、自己肯定感も下がりっぱなし。
2年目からは環境が変わり、顧客とのコミュニケーションや関係会社の取り纏め等、上流の仕事を任せてもらえるようになり、多少は「自分で仕事を進めている」という実感を持てるようになりました。頼られるシーンも増え「やりがい」を少しは感じていた思います。
ただ次第に大規模プロジェクトならではの「ステークホルダー(利害関係者)との政治・折衝」に揉まれ、純粋な「やりがい」というよりは「責任」「役割」「プレッシャー」に追われながら働くようになっていきました。
また富士通という大企業に勤めている自分は「何をしても歯車の一部でしかない」という思考・感覚から抜け出せず、本当の意味で自分が役に立てているという実感は持てずにいました。

◆自分は何に「やりがい」を感じるのか

過去の経験や体験を振り返ってみるとに、下記のようなシーンでやりがいを感じていたかもしれないなと、朧気ながら浮かんできました。

・何かを教えたり伝えているとき
・何かアドバイスをしているとき
・相談に乗っているとき
・頼りにされているとき

また自分のエネルギーが沸き上がるタイミングは「個人(目の前の人/一人の人)」が抱える「人生やキャリア、日常の問題・困りごと」に向き合っている時だと気が付きました。
システムエンジニアの仕事においては「企業」が抱える「業務課題」「システム課題」に向き合っていたので、やりがいを感じない自分がいる現状について、どこか腑に落ちました。

◆「やりがい」をどのように行動に繋げていったか

当時、社会人2年目でまだまだ知識・経験の乏しい自分が、誰かの相談にのったりアドバイスできることなんてあるのだろうかと疑問を抱いていたものの、ふとある時「大学生の就職における相談なら力になれるのではないか」とアイディアがひらめきました。
まずは仕事(対価を得る活動)でなくても、ボランティアなら今すぐにでも始められるのではないかと。
そしてそこには「やりがい」に繋がる下記のような自分の想いや原体験もありました。

・就職活動は自分も失敗・苦労した経験があり、同じように苦しんでいる学生がいれば力になりたい
・自分はIT業界に対する就職ギャップ(想い描いていたものとの違い)を感じている。学生にはもっと「IT業界、システムエンジニアという仕事の実態」をちゃんと知ってほしい。知った上で就職するかどうか決めてほしい」といった想い

◆どうやって「就活相談ボランティア」を始めたのか

ちょうどマッチングプラットフォームが流行り出したタイミングだったこともあり、「就職活動の相談にのる社会人」と「就活の相談をしたい学生」をつなぐサービスもすでにあるのではないかと考えネットで探してみたところ、OB訪問マッチングアプリというものがいくつかありました。
その中で一番使いやすそうなMacherというサービスに登録し活動を始めました。
僕自身に興味があるというより「富士通株式会社」という会社に興味がある学生からのリクエストが大半でしたが、中には「新村さんの経験を聞きたい」「新村さんの価値観や人生観を聞きたい」といった申し込みもいただき、「自分を見て自分を必要してくれている人がいる」ことに純粋に喜びを感じていました。

◆「熱中・没頭」がそこにはあった

リクエストをいただきマッチングした学生さんとは、基本的にはカフェ等で直接(対面で)お会いして1時間程度お話させていだきました。(いまは対面でのやりとりは禁止されているかもしれません)
数ある社会人ユーザーの中で、折角私を選んでご応募いただいているのだから、なるべく全員とお会いできるように努めていました。頑張って仕事を早めに切り上げて時間をつくったり、休日を返上して活動していました。
また一回1時間程度のアポイントですが延長することもざらにあり、2~3時間程度お話をさせていただくこともありました。
次第にプロフィールページのレビューが溜まっていき、相乗効果でリクエストも増えていき、一日10人以上面談することもありました。

正直、面談が終わった後はドッと疲労感があり、口や頭も回らない状態で面談しているときもあったと思います。
ただ同時に「自分を使っている感じ」がとてもありました。
自分が関わることで目の前の人の思考が整理され、そして自分の進みたい方向へ勇気や自信を持てるようになり、表情が晴れた状態で帰っていく姿をみるのは自分自身もとても気持ちがいいものでした。
またその時にいただく「ありがとうございます」という感謝の言葉は、仕事の時と違い、素直に受け取ることができ、素直に喜べるものでした。
はじめて自分で自分のことをどこか認めることができていたと思います。

無我夢中で活動を続けた結果、累計300名以上の学生さんとお会いさせていただきました。そのエネルギーの源泉は、今では宝物ともいえる多くのレビュー(下記)でした。ご丁寧にレビューを書いてくださった学生には感謝の気持ちでいっぱいです。

https://matcher.jp/obogs/me

下世話ですが「お金」が貰えないのにこれだけ夢中になれて、自分を限界まで使って活動できているこの状態は、ある意味「異常」だと感じました。
そしてこの異常でパワフルなエネルギーの源が自分の「やりがい」なんだと確信を得ました。実際に行動に移し試したからこそ得た確信だと感じています。

◆「やりがい」を仕事へ繋げていく

次第にこの「やりがい」を仕事に繋げていきたいと考えるようになりました。
まずは専門性を磨くことを目的に「国家資格キャリアコンサルタント」の勉強を始め資格取得を目指しました。
また同時に「コーチング」を受け、コーチと一緒に自分のキャリアの方向性を整理し、結果「人事」の仕事に興味を持ち始め転職活動をスタートさせました。
ビジネス経験としては未経験な領域ではあったものの、「なぜ対人支援・人事の仕事に興味・関心があるのか」をこれまでの経験・キャリアと紐づけ自分が腑に落ちるまで整理し、加えて富士通社内での仕事・活動や、就活相談ボランティアの活動、また資格勉強を始めたことなど「行動実績」をアピールしたことで、説得力をもって志望動機を伝えられたと自負しています。
そして最終的にはご縁をいただき、システムエンジニアから人事への転職/キャリアチェンジに成功しました(詳細は下記の記事)。

また現在は人事の仕事を辞め、パーソナルコーチングや大学キャリアアドバイザーといった、より自分のやりたいことに近いお仕事をさせていただいております。結果的には、ボランティアで始めた対人支援の活動がいまでは仕事になっているわけです。

◆お伝えしたいこと

仕事は「自分のわかる/できる領域」が広がれば、ある程度楽しめたり、それなりに自己肯定感も高まっていくものだと思います。
ただ「最高にやりがいを感じている状態」まで自分を到達させるには、やりがいの源になる「何か」を言語化していく必要があります。
自分の原体験や感情が動くシーンの振り返り、そして大事にしたい価値観や自分の得意・強み等を明確にし、統合していくのです。
(過去の経験から「最高にイキイキしていた瞬間」「嬉しかった瞬間」「熱中・没頭していた瞬間」を思い返していくイメージです)

無料で受けられるアセスメントもあるので、一つ一つを明らかにしていくことはそんなに難しくないと思います。
ただその一つ一つを統合し、具体的に日常の仕事やアクションに繋げていくことはとても難しく時間がかかることもあります。
最初は仮説でいいので、いまの自分にできる範囲でトライ&エラーを繰り返すこと。とにかく小さな一歩でもいいので行動に移していくことがオススメです。
すぐに結果がでない、仕事に繋がらずともそのプロセス自体があなたの充実感を高めることにきっとつながります。
そしてそれはいつか必ず何かしら形になります。
そう信じて私も日々新しいことにチャレンジするようにしています。

◆終わりに


誰かの何かの参考になればと思い、自分の経験をかなり具体的に書かせたいただきました。
私は普段「コーチング」というアプローチで、クライアント様に伴走し、仕事・キャリア・人生におけるモチベーションの向上やアクションの促進、やりたいことの実現等を支援しています。
またその手前の「やりがい、やりたいことの明確化」もサポートさせていただいておりますので、ご興味がある方はまずは下記ホームページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。

▼ホームページはこちら
https://niicoach.studio.site/

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