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住みはじめた場所が好きになる瞬間
なかなか好きになれなかったクアラルンプール「やっぱり、なんだかんだバンコクの方がええよな」
妻と話をするたびに、口をついて出てくるのは、8年も住んだバンコクのことばかりだった
クアラルンプールに住み始めて、もうすぐ8ヶ月が経とうとしている。仕事も、生活も慣れてきたものの、慣れ親しんだバンコクに、未だに心が奪われつづけている。はやく、クアラルンプールに馴染みたいと思えば思うほど、バンコクが私の気
限りある時間。年老いた両親と過ごした春のひととき。
「あと何度、両親と桜を見ることができるんやろか」
2年ぶりに日本に帰国した。偶然にも、桜は満開。桜を最後に見たのは、7、8年前だっただろうか。
海外ではたらきはじめてから、桜を目にする機会がほぼくなくなり、いつしか桜の存在を、気に留めなくなっていた。
風が吹くと花びらが、ひとつふたつと舞い踊る。花びらは、川の流れにのってどこか遠くへ消えてゆく。今、咲き誇る桜たちも、あと数日で散りさってゆくだ
おいしいと感じるメカニズム。食文化の一致とダシが秘訣
「あっ、これいけるかもしれへん」
クアラルンプールに住みはじめて、半年が経った頃、ようやく口に合うものを見つけて、嬉しかった。
苦痛だったランチの時間から解放された瞬間だった。
マレーシアの甘くて、こってりした食事がどうも苦手だった。日本人はたいてい好きなバクテー(角煮みたいな)も、甘くて漢方くさくて、おいしいとは思わなかった。
しかし、ひとつ口に合うものがみつかると、不思議なことに、ひと
関空のコンビニおむすび
「モグモグ、ゴクゴク、プハァ〜やっぱこれやなこれ」
関西国際空港に到着すると、真っ先に立ち寄る場所がある。それは、一階にあるローソン。そこで、おむすびと緑茶を買うのが私の習慣。
大阪行きのバスに乗ったら、買ったばかりのおむすびを口いっぱいに頬張る。ついでに、お茶を一気にのみほすと、疲れはもう、一気に吹き飛ぶ。
海外移住で消えたおむすび
アジアの国で、生活するようになって、もう10年が経った。