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FPからライターへ、肩書きを変えてわかったこと

 この秋、わたしは「書くこと」を初めて学んでいる。そして、撃沈し続けている。

 ファイナンシャル・プランナー(FP)として8年間活動してきたなかで、
・社会保険制度の解説
・家計管理の仕方
・保険の選び方
など、250本以上記事を書いてきた。

 1本1本時間をかけて、丁寧に、精一杯書いてきた。なのに、「書くこと」への経験値が自分が思っていた程は溜まっていなかったことに、少なからずショックを受けている。

肩書きを変えたら書くことが難しくなった

 今年に入って、自分の肩書きを「ライター」に変えた。

 きっかけは家庭の事情。FPとして、お客様と面談をしたり、講座をしたり、ということが物理的に難しくなり、書く仕事に絞ることにしたのだ。

 これまで通り、FPとして書く仕事を続けることもできた。けれど、書く仕事に絞るのであれば、ちゃんとそのプロになりたいと思ったのだ。だから、肩書きを変え、これまで書いたことのない分野の記事を書くようになった。

 そうして肩書きを変えたら、途端に書くことが難しく感じるようになった。どうしてだろう。FP時代と何が違うのか。

書くことで目指すものが違った

 お金のことを書くときには、取り扱う情報そのものに意識を集中させていた。もちろんわたしのFPとしての考え方もお伝えしていたし、行動に繋がる情報を届けたいと思っていた。けれど、情報を間違いのないように、誤解のないように伝えることに最大限の注意を払っていた。書くことで、マイナスにならないことを目指していた、といえるのかもしれない。

 今は違う。
 書くことで、その対象の魅力がより伝わるように、読者に何かしら心動く体験をしてもらえるように、と願って書いている。つまり書くことでプラスになることを目指している。

 マイナスにならないようにと書く文章と、プラスになるようにと書く文章。この違いに、わたしは大きく戸惑っているのかもしれない。でも、そりゃ戸惑って当然だわ、という気持ちになってきたぞ。

悔しい!でもどんどんハマる書くということ

 あれだけ一生懸命やってきたことが、どうしてこうも歯が立たないのか、腑に落ちないところがあった。でも、自分のなかでしっくりきた。これも今こうして書こうとしたからこそ、だ。

 自分の筆力のなさに、毎日悔しがっている。傷つきながら、それでも書くことをどんどん諦められなくなっている。いつかわたしも、絶対わたしも・・・・・・そんな気持ちが日に日に増してくる。

 もう完全にハマってしまってるんだろうな。書くことの難しさとその魅力に。

 ある意味、消去法で選んだライターの道。でも、今はわたしを夢中にさせている。人生って、だからおもしろい。 


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