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理科系夫が「みそ汁」を作ったら、こうなった【日常は実験だ】

「おはよう」と言いながら、リビングに来ると
サラダとみそ汁ができています。

理科系夫(主夫業4年目に入った)が
朝のみそ汁を作るようになったからです。
高度成長期のモーレツビジネスマンだったオット。
いやあ、よくここまで来ました。

朝サラダは以前から作っていたので
サラダとみそ汁で朝ごはんは、ほぼ完成です。

理科系夫の
●みそ汁作りをするようになった理由
●みそ汁を作り続けるしかけ
●みそ汁の目指すもの
を、このnoteで説明します。


簡単に言うと
「日常は実験だ」(岡本太郎風に)
すべてを計り、ルーチン化しました。

それ何?と思うあなたは読んでみてくださいね。

1、みそ汁作りを始めるまで

理科系夫は、ビジネスマンの時からみそ汁が大好きでした。 

彼にとって朝は「ご飯とみそ汁」から始まるもの。
あつこは面倒で毎朝は作っていなかったのですが。

ところが3年前にその状況が変わりました。

あつこが定年夫に代わってフルタイムで働き出した

大量のみそ汁をあつこがまとめて作って冷蔵庫で保存

温め直して3日目には
野菜もドロドロとなってしまい美味しくない

こんなのはみそ汁じゃない!

じゃあ自分で作ろう

こうして理科系夫のみそ汁作り
はじまりはじまり。

2、あつこへの聞き取り

みそ汁作りは、あつこへの聞き取りから始まりました。

理科系夫「水の量は」

あつこ「適当」

理科系夫「具の量は」

あつこ「適当」

理科系夫 「どのくらいの時間、煮るの」

あつこ「適当」

理科系夫「ぜんぶ適当じゃない」

あつこ「そう、すべて適当なの。カンの世界」


3、みそ汁作りをルーチン化せよ

そこから「日常は実験だ」が始まりました。
あつこは一切かかわっておりません。

そんな夫のみそ汁の作り方は・・・。

スケールに片手鍋、お椀、小ジップロックをのせる


持ち手の上におわんとジップロック乗せてます
最初は何をしているのかと。
二度見しました。

理科系オット「この状態で表示をゼロにする」

おわんとジップロックに具を入れる


理科系オット「今日はサツマイモとネギ、
サツマイモの下にわかめも入っている」

具と水で610gにする


理科系オット「我が家の定量は、具と水で合計610g
これは3人前だ(夫婦2人+仏さまにあげる分)」

あつこ「具が違っても610gでいいの?」

理科系夫「野菜なんてほとんど水分なんだから、それでいい。
フリーズドライの野菜が、
あれほど軽いの思えば分かるでしょう」

あつこ(偉そうに・・・・・)


だしの素を量る(4g)


我が家で使っているだし(化学調味料不使用)

理科系オット「これが、我が家で使っている『だし』だし」
あつこ「・・・・・・・」
寒いギャグはスルーのあつこ。

理科系オット「1袋はみそ汁6人分となっているので」


1袋の8グラムが6人分

理科系オット「1袋のちょうど半分4gを量って、残りはまた明日」


だし投入


みそを量る


理科系オット「みそ用のスプーンをのせて目盛りゼロにする。
なぜこのスプーンにしたかというと
台に置くときに転がりにくい形だったから」

みそをとる無農薬栽培大豆のみそ。
こだわってます。


転がりにくいスプーンにのったみそ

理科系オット「みそは27g。
濃い、薄いという毎日の味のフィードバックから得られた数値」

沸騰しただし汁に具を入れる


サツマイモ投入

理科系オット「芋の厚さはこのくらいじゃないと煮えるのに時間がかかる。これもフィードバックから学んだ」


理科系オット「わかめを入れて」


理科系オット「ひと煮立ちしたらネギを入れる」


煮る(5分〜7分が目安)

理科系オット「ふたをして」

お鍋はビタクラフト


Apple Watch のタイマーを使用

理科系オット「具を煮る時間はだいたい5分以上。
合わせて、横で朝のサラダを作っている」


出来上がり直前にみそを溶く

理科系オット「直前にていねいにみそを溶く。風味が違う」


理科系オット「完成。ちょうどサラダも出来上がった」

理科系オット「サツマイモも崩れてないし、ちょうどいい感じ」

理科系オット特製「さつまいも、ねぎ、わかめのおみそ汁」

理科系オット「じゃあ座ってごはんにしよう」

あつこ「仏さまにもあげたし・・。
わあ、おいしそう。秋だね」
(ここは全力でホメるところです)

2人「いただきます」
あつこはこのあと出社します。


4、「ルーチン化」の力

あつこ「どうしてこんな方法で作っているの」

理科系夫「 それはね・・・」

・具沢山のみそ汁がぴったりの量でできる
・塩からい、薄いなど味の失敗がない
(経験をフィードバックして数字を 決めていった結果)

理科系オット「味見はしていないけど、うまくいってるでしょ」

あつこは何となく面白くない・・。

たしかにあつこのみそ汁はからすぎてお湯を入れたり、
薄くてみそを足したり、その場で調整しているから。

理科系夫「ボクはルーチン化の力を使っている」

あつこ「なんですか?それは」

朝早くのみそ汁作りがつらい時がある
(夜更かしのあと、外出で夜遅い帰宅)

ルーチンで「自分がやることだ」と決めていれば
やりたくなくても、取り掛かれる

心を無にして手を動かす
(なにをするか判断しなくて良い)

理科系オット「結果、自分へのストレスを減らすことができる」


5、みそ汁の目指すもの

あつこ「そんなに大変ならインスタントでいいし」

理科系オット「本当にできないときにはそうする」

あつこ「無理しなくたって」

理科系オット「・・・当たり前の日常が・・・
2人で過ごせるじゃない」

あつこ「えっ?」

理科系オット「いっしょに朝ごはんを食べて、
あたたかいみそ汁をいっしょに飲んで、
当たり前の日常を過ごしていく。
幸せなことじゃない」

不意打ちでした。

あつこ(思わず言葉をなくす)

やられました…。


だから
我が家のキッチンでは
毎朝こんな光景が見られるのです。

あらよっと

当たり前の日常
そして人生の終盤に向かっていく
おみそ汁です。

きっと最後まで頑張れます・・・よね、ね、ね!


ーーーーーー
2022/11/24  追記

「今日の注目記事」に選んでいただきました。ありがとうございます。

定年夫が会社の継続雇用を断った時、心の中は不安でいっぱいでした。
金銭面で言えば、私がどんなに頑張って働いても、夫が稼いでいた金額には、はるかに及ばなかったのです。

最も心配していたのは、家事分担を始めとした日常の暮らしです。
娘たちが家を出て行ってしまって、2人きりですから、険悪な空気になっても止めてくれる家族はいません。

かなりひどい喧嘩をしました。
そんな理科系夫の家事はやっぱりどこか変わっていました。
まずはお米の管理でした。

ここでお米の計量をきっちりと始めた夫、お米の種類ごとに重さが違うのではないかと言う疑問に突き当たります。
夫が管理するようになってからくやしいことに、お米は美味しくなったんです。
そしてとうとう米の種類についての考察をしました。

こうして彼はかずかずの理科系夫ぶりを発揮します。
結婚式のキャンドルの管理とか


コーヒーのお供のチョコレートへのこだわりとか


有効数字の話とか

理科系夫の話は、こちらのマガジンにまとめてあります。

ーーーーーー

今までの3年半。やはり山あり谷ありでした。
離婚も考えました。
もうこの人とは暮らせないって。
いったい人生100年時代の定年夫婦に何があったのか。。。
定年後の夫の育て方」をこれから少しずつ書いていきます。
よろしければ下のマガジンをフォローしていただけると嬉しいです。

ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございます
感謝です。


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