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水キムチ 理科系夫が作ったら

理科系夫「水キムチを作った」

会社から帰ってきたばかりのあつこに、理科系夫から言葉が投げかけられる。

(帰宅すると、すぐに「今日作ったもの」を言われることが多い。

たぶん、頑張ったのだろう。
主夫の道は険しいのだ)

内容がわかっていたら、ほめようがあるのだが。

あつこ「なにそれ?」

気が抜けた返事をしてしまった。

ーーー
お夕飯の時間。

理科系夫「2倍速でいいから、けさのあさイチ見て」

どうやら、今朝のあさイチでその
「水キムチ」なるものを紹介したらしい。

そう、あさイチは理科系夫の朝の友である。
朝ご飯の食器を片付けながら、
ゆで卵を茹でながら、
キャベツをスライスしながら、
見るものなのだ。

ーーー

まあ、そこまで言うなら見てみよう。

水キムチは、韓国で一般的に食べられているもの。

キムチ、の名前から想像されるように発酵食品だ。

発酵食品と言えば、ヨーグルト。
ヨーグルトは、栄養豊富な牛乳から作られている。

ところが水キムチは野菜から作られる。

栄養が牛乳ほど存在しないため、頑張って乳酸菌が働く。
また、野菜の成分も加わって、栄養豊富な発酵食品になるそうだ。
そのつけ汁は「飲む健康食品」と呼ばれている。

ーーー

必要なのは
基本的に、水と塩と砂糖と野菜。

ううーん。シンプル。
乳酸菌は何も加えなくても発生する。

トマトと玉ねぎの水キムチの材料
NHKあさイチのサイトから


あつこ「つ、ま、り、
この玉ねぎとミニトマトの水キムチを作ったのね」

理科系夫「そう。
ミニトマトには、十字で切り込みを入れる」

だから、キッチンのステンレスボールにこんなものがあったのだ。

理科系夫作、水キムチ
新聞紙で作ったゴミ入れも。


あつこ「あれが水キムチだったの。
どのくらいでできるの?」

理科系夫「夏場なら2日くらい。
発酵したら、冷蔵庫に入れて冷やして食べる」

あつこ「ふーん」

ーーー

夕食後に、キッチンで理科系夫がじっと何かを眺めている。

視線の先にあったのは

水キムチだ。

ジップロックの袋を持ち上げ、表裏を眺めている。

あつこ「何をしているの?」

理科系夫「発酵が始まると泡が出てくる。出ていないかと思って」

そう、番組の中でも言っていたが、発酵が始まると、プツプツと泡が出てくる。

あつこ「まだ作ったばっかりなんでしょう」

理科系夫「いやあ、健気(けなげ)だよね」

あつこ「はあ?」

理科系夫「この透明な液体の中で、
乳酸菌たちが頑張っているのかと思うと」

あつこ(………)

理科系夫「けなげだ。応援したくなる」

あつこ「ええと」

理科系夫「明日の朝が楽しみだ。
じゃぁおやすみ」

さっさと自分の部屋に退却していった。

キッチンには、ぽかんとした表情の
あつこが残された。


ーーー
作り方はこちら

NHKサイトより


はあああ。
いったいどんな水キムチができるのか?

あつこは、どう反応するのか?
続報を待て。(おい!)

後日談をアップしました。こちらです。
レシピを忠実に守る理科系夫。
残念な結果に。


おまけ
突然、梅シロップ?

なんと、彼は4種類の梅を用意して、比較しながら梅シロップを作っていたらしい。
あー、これ、書かないと、ねー。
続報を待て!(おいおい!)

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