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BALZAC (バルザック)求めて渋谷へ

 バルザックというパンクバンド知ってますか?

 私が中学生に入った頃、ちょうど日本に新パンクブームというか、メロコア、ハードコアというジャンルが流行り出した。その頃同時に海外のヒップホップも熱があり、ウータンクラウン、2パック、スヌープなどがブームになっていたが、今日はメロコア、ハードコアが流行っていた話に戻す。

 私の住んでいた地域性なのか、わからないが、学校に行けば、誰かしらがメロコアを聴いていたし、女子、男子関係なく流して聴いていた。特にオフスプリング、NOFXなどは流行の最先端のミュージックで学内で毎日流れていた。日本代表 ハイスタンダードも。

 凝り性でミーハーな私は、メロコア、ハードコアの曲を調べまくり、CDを集めては皆にこれがいいよと進めていた。そしたら女子にモテると思ってたのかも‥ 動機は‥

 地域のCDショップでは、物色するものがなくなり、ついには中学生1年生で1人パンクCDを求めて東京に向かってしまった。当時の東京はチーマーなどが有名で、とにかく最先端なものが渋谷に行けばあるという事は、伝説的に中学1年の私にも伝わっていた。→怖い場所とも。

 渋谷のレコード屋◯◯に行けば、パンクCDがたくさんあるという伝説を頼りに渋谷についたら、なんと◯◯がすぐに見つかり、勇気を出して入ってみた。

 入ったものの、子供すぎて緊張しながら挙動不審にウロチョロしてたら、店内に何とも言えない、これは自分の身体にあうと感じる曲が大音量で流れていた。私はもう他のCDの事は頭に入らず、店員のいかついお兄さんに、

私: 「すいません、この今流れてる曲誰ですか!!」 →我ながら勇気ある。

お兄さん: 「バルザックだよ。」
と教えてくれた。 →微笑で目が優しかった。

 私はすぐにバルザックのCDを買って気分はクリスマスの朝の気分のようにウキウキしながら電車で帰路に向かった。

 あれから数十年たつが、久々にバルザック聞いてみたら、その時と変わらない私が好きな感覚がよみがえった。

 そして、その時の勇気があり行動力がある自分を思いだし、ワクワクした気分で行動する大事さを思いだした。

 しかし、人間を動かす動機っていうのはすごいな。→女の子にモテたいとか。

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