3/3 金利低下と株高が迫るか
こんばんは、アトレです。一回半導体シリーズをスキップして相場観について今週は語ります。相場の事をメチャクチャ易しく解説するのが私のnoteなのでぜひ最後まで読んでみてください。
いきなりですが、金利はそろそろ下がる気配を見せてきそうという事を今日は語ります。
米国経済は昨年終盤にかけて金利が大きく低下し、いよいよ利下げか?という空気が高まりましたが、実際は経済が強くてむしろ利下げは当面無い!というのが現在の経済環境です。以下は米国10年債利回りのチャートですが、2024年年初からフラフラと上がっているのが分かります。
金利を動かす要因として①雇用の強さ、②各種経済指標、③企業業績に関するニュースなどが挙げられます。先週のnoteでは雇用の強さについて、実は全米の雇用統計について雇用率が強いのは田舎の州だけであり、既に大都市圏では失業率が急騰している事について図解しながら解説してきました。
*良かったら見てみてください。
失業率というのは一部の州を除いて、増加と低下の大きな波を繰り返しており、一度増加し始めると止まらない性質がありそうです。以下の図は過去の失業率の推移ですが、グレーのリセッション期が来て経済が崩壊した後に徐々に経済が回復し失業率が減少する→再度上昇する、という事を繰り替えしています。つまり、今後失業率が増える事は自然な流れと言えそうです。
丁度3/8(金)に雇用統計があるのですが、1か月前の結果を振り返ると、大きな雇用の伸びを記録しました。
18.7万人の予想に対して35.3万人の結果であったので「雇用は強すぎて、利下げは遠い!」と大きな反響がありました。
ただ実はこの指標はHousehold DataとEstablishment Dataという二つの計算方式があって、前者はCPS(人口統計局みたいな所)、後者はCES(労働統計局みたいな所)が調べており、前者は各個人に調査し、後者は各企業に調査するという手法なので調査にやや差がでます。
両方のデータがBLSのサイトから確認できるのですが、実は家庭調査の方では雇用はマイナスです。これが2か月だけのデータのブレかもしれないが、もし3/8発表分で更にマイナスになるようなら雇用は減少トレンドに入ったと言えるかもしれません。
Employment Situation Summary - 2024 M01 Results (bls.gov)
尚、人材派遣のIndeed社の雇用調査データでは22年1月をピークに雇用求人数は減っているようです。
これらの事から、雇用はまだ顕著な傾向が無いながら、徐々に下がっていき始めている可能性があると思います。
次に、②各種経済指標について解説します。
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