あとつぎじぬお

関東某所のあとつぎ地主です。 家族、親族と時に殴り合い、時に手を取り合っている記録。 …

あとつぎじぬお

関東某所のあとつぎ地主です。 家族、親族と時に殴り合い、時に手を取り合っている記録。 #同族経営

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今日も、自分の名前のハンコを押す

契約書に、自分の名前が入った、ゴム印を押す。 会社としての契約ごとだが、そこには堂々と自分の名前を記載する。 よくよく考えたら、会社間の契約で、自分の名前を書かなければならないのは、世の中でわずかな人たちだ。 僕だって、父から代表を継ぐまでは、父の名前が入ったゴム印を父の代わりに押していた。 僕が家業に戻った時点で、父はメンタル的な体調を崩していたから、僕が入って以降の契約ごとは基本的に僕が意思決定をしてきた。 だから、父の名前のゴム印を押していたときから、僕の意識

    • トイレ掃除と会社経営

      トイレ掃除と会社経営って繋がってるなと感じることがある。 基本的に賃貸しているトイレは、その所有者の管理になるのだが、共用部にあるトイレについては、こちらで掃除をしている。 半分外にあるトイレなので、トイレとしての汚れもあるし、外にあることによる汚れやすさというのもある。 昔ながらの公園の公衆トイレをイメージしてくれれば近いだろうか。 そのトイレ掃除をしてると、たかがトイレ掃除なんだけど、すごく大切なことをしているという感覚がある。 自分でやってるトイレ掃除はBSに

      • 節水トイレにしたら配管の詰まりが頻発している話

        1年ほど前だろうか。 あるテナント様が、弊社で設置しているトイレを、自費で工事したいという申し出があった。 こちらとしては、費用を持っていただけるのであれば大歓迎なので、了承し、そのトイレは新品に交換され、内装もキレイになった。 費用を持ってもらい、利用者の満足度が上がり、建物の資産価値も上がった。 当然造作買取請求権は破棄してもらっているので、退去時に買取を依頼されるリスクは潰している。 良いことづくめだ。良いことしかない。 もう皆さんオチは分かっていただろう。

        • 心と身体は繋がってる

          先日、整体に行ってきた。 整体自体、ほぼ行ったことはなく、今回行くところも初めてのところ。 神経系の観点からも体を見てくれるとのことで、自分の身体について知ることや生活習慣の改善に生かそうと。 なにしろ、疲れているのだ。 それも一時的にではなく、慢性的に。 以前、カウンセリングに行った記事を書いた。 もちろんカウンセリングはよかったのだが、カウンセリングでは会話なので自分の言葉として出ていくものによって、自分をケアする感じになる。 でも、心と身体は繋がっているか

        • 固定された記事

        今日も、自分の名前のハンコを押す

          決算書に書いてあることはもう過去の話だ

          会社の決算を終え、改めて年間の決算の確認作業をしている時、ふと僕は自分の中のこんな思いに気づいてしまった。 それはもうあまり興味がない、ということ。 経営者がそんなこと言ったらあかんやろという話なのだが。 でもそれがなぜかというと理由は明白で、決算書というのは過去の状況を表すものだから。 だいぶこの1年いろんなものを変化させてきたから、次の決算の数字は大幅に変わっているはずだ。 つまり完成した決算書が表しているのは、今ではなく過去の数字なのだ。 だから、別にこの決

          決算書に書いてあることはもう過去の話だ

          ”葛藤”こそが人生だ(村上春樹『約束された場所で』書評)

          村上春樹氏がオウム真理教に入信していた人たちにインタビューした本がある。 この本では、オウム真理教に出家していた人たちが、どんな風に生きてきて、どんな経緯で宗教にはまることになって、そのことを例の地下鉄サリン事件の後にどう捉えているのかといったことが、細かく語られている。 その中で僕にとって興味深かったのは、オウム真理教にはまる人たちは「オウム真理教ではすべての疑問に答えが用意されている」という点にすごさを感じていたということだ。 例えば、あるインタビュイーは下記のよう

          ”葛藤”こそが人生だ(村上春樹『約束された場所で』書評)

          節税はほどほどの距離感がベストではないか、という話

          会社を経営していると、税金について考えることが本当に多い。 サラリーマンの頃は基本的に源泉徴収で引かれてしまうので、こちらが考えて手取りを増やす策なんてほとんどなかった。 せいぜい、イデコをやるか、ふるさと納税をやるかくらいの話だった気がする。 それが今、会社経営をして、自分にも他者にも給料を出す立場になると、総合的に状況を見れる分、損得を突きつめようと思えば、いくらでも突きつめられる状況にある。 ただ、その時考えることは多岐にわたりすぎて、「本当に総合的に得なのか」

          節税はほどほどの距離感がベストではないか、という話

          効率化の時代にひと手間の価値を考える

          人手不足の昨今、どこの企業も業務の効率化や省人化に必死に取り組んでいるところかと思う。 おそらくこの流れはしばらく変わらないだろうし、人がする上で”無駄”と判断される作業は今後さらに削減されていくだろう。 でも、先日そんな流れの”反対側”の価値に気づく出来事があったのでそれについて書いてみたい。 昔ながらの出前スタイルを見て感じたこと GW中に、親戚が祖母宅に集まる機会があり、僕も同席したのだが、祖母が昼ご飯としてカツ丼の出前をとっていた。 既に90歳を迎えた祖母なの

          効率化の時代にひと手間の価値を考える

          皆が暇なとき忙しく、皆が忙しいとき暇を選ぶ

          今日はGW最終日。 僕は子どもを見るためにほとんど家にいたのだが、少し外出しただけで、路肩に停まっている引っ越し業者の車両を数台見た。 ああ、このGWに引っ越しをした人が日本に何百人、いや何千人いるんだろうと思った。 GW中は、引っ越しの依頼が多かっただろうから、この人手不足の中で、引っ越し業者は必死で人をかき集めて何とか乗り切ったのではないかと推測する。 引っ越し依頼者の立場に立つと、皆と同じタイミングで、同じ行動を起こそうとするのは非効率だ。 予約もかなり前に入

          皆が暇なとき忙しく、皆が忙しいとき暇を選ぶ

          撤退戦を決断できる人の価値

          景気のよいときはいろんな人が寄ってくる。 事業を拡大するとき、新規事業を始めるとき、動く資金が大きくなってきたとき。 そんな時は関係者はみんなノリノリだ。 なぜなら、そのプロジェクトに参加する関係者は、皆それによって増加したキャッシュフローの恩恵を預かることができるからだ。 コンサルティング料として、収入の〇%をフィーとしてもらいます、というのは、収入や資金が増えていく段階だからこそできることだ。 逆を考えてみよう。 やっていた事業から撤退する、事業を縮小する、資

          撤退戦を決断できる人の価値

          兄弟姉妹への生前贈与にモヤった話2

          前の記事の続き。 あれから、こちらの意見をもう一度母に書面にて伝えてみた。 概略は下記の通りだ。 ・率直に、自分が特別なタイミングでお祝いとしてもらうものを、他のきょうだいは平常時もらっているというのは気持ちのよいものではない ・でも、個人資産の話だから、基本的には個人の自由の範疇なので、思ったとおりにやってほしい ・ただ、他のきょうだいたちに贈与するのであれば、2つの条件を果たしてくれと伝えた。  ①会社存続のための、資金のやりくり、不動産のやりくりに協力すること

          兄弟姉妹への生前贈与にモヤった話2

          兄弟姉妹への生前贈与にモヤった話

          ちょっと自分でも困惑している。 自分にこういう感情があるとは。 前回の記事でも書いたように、僕に子どもができたので、親からお祝いするという提案があった。 とてもありがたい提案だし、金額的には、出産関連費用で消えていく額なのだが、それでも足しにできるだけありがたいと思っていた。 でも、僕は思い出してしまった。 母が、僕の2人のきょうだいに毎年生前贈与していくという話をしていたこと。 きょうだいへの生前贈与 ちなみに僕には生前贈与はない。 理由としては主に2つ。

          兄弟姉妹への生前贈与にモヤった話

          次の世代へ繋ぐ

          つい最近、子供が生まれた。 僕にとっては第一子だ。 単純に生命の誕生を人生の中で体験できたという喜びと、これからその子の面倒を見ていくという責任感の両方を感じている。 でも、僕自身兄弟姉妹がある程度いたので、将来的には3人は子供がいるイメージを持っている。 妻に言ったら、こっちの事情も考えてよ!って怒られるかもしれないけど(笑) 人生の中で実現していくことって、不思議と既に自分の頭の中で描いていたことばかりだ。 ということは、子供が3人いる家庭を想像できているとい

          次の世代へ繋ぐ

          見積に対する値下げ交渉の是非

          こんにちは。あとつぎじぬおです。 つい最近ひょんなことからこちらの動画を見た。 全般的に価格交渉についての話だったが、興味深かった話に、「中国人は無茶ぶりな値下げをふっかけるところから交渉が始まる」という話があった。 僕はそういったことはしないし、すべきではないと考えているのだが、価格交渉についての自分のスタンスや考え方を改めて整理してみようと思う。 僕自身は地主で、日頃から向き合っている一番身近な価格というのは「不動産関係の工事見積」であるので、本記事では、それを対

          見積に対する値下げ交渉の是非

          土地収用で感じたこと

          行政が道路を拡張するために、弊社土地を収用することになった。 金額の話もスムーズにまとまったので、このまま本件が終われば、建物の使用方法等も見直しをできるので、チャンスだなと思っている。 今回、土地を収用されるにあたって、あらためて「土地を所有しているとはどういうことなのか」という問いについて考える機会になったので、記事にしてみたい。 行政の担当者から聴いたこと やはり行政の方が収用を進めていくにあたって、地権者は協力的な人ばかりではないらしい。 そもそもそのプロジェ

          土地収用で感じたこと

          僕の母は話が通じない

          これから愚痴を書く。 僕の母は話が通じない。 思い込みが強く、こちらの言葉をそのまま受け取ってくれない。 何を言っても、被害妄想強めの母の脳内で、母の言葉に置き換えられる。 だから、何かの問題を未然に防ごうと、コミュニケーションをとっても、それが実らない。 最近賃貸住宅を新設したのだが、入居された方から早々にクレームがあった。 クレームの内容は、入口付近に置いていた資材がなくなったとのことだった。 結論から言うと、その資材は母が持っていっていた。 入居ギリギリまで細

          僕の母は話が通じない