最近の記事

  • 固定された記事

皐月まうワールドの魅力に引き込まれて

心の調子が悪くなってから本を読むことが難しくなった。文字を追うことはできるがなかなか頭に入ってこない状況が続いていたが、先月は久しぶりに本を楽しんで読むことができた。 それが嬉しくてたくさんの本を読んでいた。だんだん良くなってきたぞと思っていた矢先にまた本を読むことが難しくなった。 文字を追ってそこに書いてあることを頭の中で思い浮かべることが難しくて、できたとしてもとてもエネルギーを費やすことになった。 そんな時に皐月まうさんの『ホケミ』という小説に出会った。 文章が

    • ラジオって素晴らしい!

      5月はラジオをたくさん聴いた月だった。 4月後半から始まった「ふらりとこたつーの聴いてよラジオ」がラジオを聴き始めるきっかけになった。 そこから「ぼっち・ざ・らじお!」「ずっと真夜中でいいのに。の真夜中放送局〜過眠〜」 「はーい!鈴代です! 今行きまーす!」という風に数を増やしていった。 ずとまよさんのラジオは特番的な形だと思うが、その他のラジオは毎週、隔週配信なので一週間の中で楽しみが増えた。 生活の中で楽しみが増えるという感覚が実感できてとても嬉しい。 5月前半

      • 【短歌】2024.05.21

        短歌 いい短歌考え続け日が暮れる 詠めない傑作より詠む駄作 執着 返信を待つのに疲れ執着を やめると決めて画面を覗く 満月 秋の夜シャッター押して引き寄せる 遠く遠くに見えた満月 願い 手を伸ばすどちらが先に届くかな 夜空の星と君への想い 鯉のぼり 青い空 風受け泳ぐ鯉のぼり 物干し竿に掴まるタオル 植物 待ち疲れ観察やめたそのあとも 根を張るタネは今日も生きてる 雨 春雨の水たまりには鉄格子 ピアノのように逆さに映る

        • 【あとがき】睡蓮池にかかる橋の上で

          こちらの短編小説読んでいなくても、このあとがきだけでも読んでくださると嬉しいです。 今回の『睡蓮池にかかる橋の上で』は私にとって三作目の短編小説でした。エッセイを書くときは考え事がある程度まとまって言いたいことが決まっているのですが、どんなに考えても答えが出ない問題については小説を書いて答えを見つけようと試みることがあります。 一作目の『紺青のズボン』は個性とは何かについて悩んでいるときに書いた小説です。 二作目は別のアカウントで書いたのですが、未来に対する虚無感から絶

        • 固定された記事

        皐月まうワールドの魅力に引き込まれて

          【小説】睡蓮池にかかる橋の上で

           穏やかな水面に映し出された白い雲と青々と茂る木々の葉を見つめながら、私の心もこんな風に鮮やかに映し出してくれる鏡があったらいいのにと思った。 「ねえミドリ、あの花どこから舞い降りてきたんだろうね」モネが私に尋ねた。 「あの赤い花のこと? 」 「うん」 「あれは睡蓮の花だよ」 「そうなんだ! 睡蓮の花言葉って何だろうね?」 「それは知らない」 「じゃあ睡蓮の葉言葉は何?」 「それも知らない。そもそも葉言葉ってあるの?」 「分かんない。ないなら作ってみようよ」 「じゃあモネが

          【小説】睡蓮池にかかる橋の上で

          明日の17時に短編小説『睡蓮池にかかる橋の上で』を投稿する予定です!読んでいただけると嬉しいです

          明日の17時に短編小説『睡蓮池にかかる橋の上で』を投稿する予定です!読んでいただけると嬉しいです

          『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』を読んで

          最近身体の回復に心の回復が追いついてきたという感覚がある。ここ最近本を読んでも内容が頭に入ってこない状況が続いていたけど今日はなんとなく書店に行きたいという日があった。 書店という空間で時間を過ごしたいと思う日だった。静かで落ち着いた空間がいつだって私を暖かく迎えてくれる。 いつものようにまずは哲学コーナーへと向かい気になっている本に手を伸ばす。次にコミックコーナー、話題の本コーナー、文庫、文学へと足を運ぶ。海外文学でも細かく分類されているので、アメリカ文学、イギリス文学

          『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』を読んで

          『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んで

          以前から読みたいと思っていた本をやっと読むことができた。 小説のような、実体験をもとにした告発文のような、不思議な文体で書かれているからこそ、この小説が現実に生きる人々の共感を呼び、反省を促すのだと感じた。 理不尽なルールを理不尽な論理でねじ伏せられるが、そこで行動を起こさないと黙認されてそれでいいんだと思われてしまう。一般的な常識に背けばそこには障壁が多く生きていくことがより困難になる。だからといって一般的に生きていてはその一般性がいつまで経っても変わらない。 ある特

          『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んで

          分からなさを排除しない

          コミュニケーションは双方で作り上げるものだと仮定すると、会話がうまく成り立たなかった時にコミュニケーションが上手ではないとされる側の責任にするという思考はどういうものなのか。 会話が上手(という自負がある)人とそうでない(という自負がある)人に分けられるとして、公平な立場で評価するならどちらにも責任があるのではないかと。 前者は上手ではない人との会話を上手く成り立たせることができなかった。後者は上手な人とでさえ会話を上手く成り立たせられなかった。 それなのに、コミュニケ

          分からなさを排除しない

          言葉を受け取ってくれるからこそ届けることができる

          朝目が覚めると雨が降っていた。私は雨の日の香りがとても好きだ。まだ眠っていたい気持ちを引きずりながらベッドから抜け出す。食パンにジャムを塗る。いちごのいい匂いがする。お気に入りのマグカップにコーヒーを注ぐ。これまたいい香りがする。幸せな香りに包まれた幸せな朝だった。 身体と心の調子が良くなっていると感じる。大きな浮き沈みの中でたまたま調子のいい波に乗っているだけかもしれないが、それでも調子がいいことは嬉しい。調子が悪くないというだけでとても嬉しい。 ・・・ これは何度か

          言葉を受け取ってくれるからこそ届けることができる

          死にたいからこそ永遠に生きようぜ

          3月は苦しかったね。 2月はあんなにたくさん本が読めたのに3月の上旬はまた読めなくなってしまった。もう少し詳しく言うと読むのにとてつもないエネルギーを消費してしまって楽しんで読むことが難しくなった。 3月中旬はとても大きな希消念慮に支配されていた。とはいえ、苦しかったわけではなく比較的頭は冷静だったと思う。そんな中で消えたいと考えていたので割と本気でそう思っているんだろうなと俯瞰していた。過去にも消えたいと思って色々準備していた時期があるので一時的な感情ではないことは確か

          死にたいからこそ永遠に生きようぜ

          2023年の思い出を彩る10曲

          昨日、書くことが浮かばないという記事を書いたところ、しゃけとろさんから書く内容を探すときにnoteで募集しているハッシュタグを参考にすることもあるというおはなしを聞いたので早速調べてみた。 今までなんとなくでハッシュタグをつけてきたけどたくさんのお題が募集されていることを知った。 その中でも書きたいと思ったお題がこちら! 「#私のプレイリスト」 ということで、2023年に私が聴いた曲の中から思い出深い曲でプレイリストを作ってみました。 『夏枯れ』ずっと真夜中でいいの

          2023年の思い出を彩る10曲

          書けない日々、書きたい日々

          2024/03/04 「何か書きたい」と思う日がある。 しかし、その日に限って書きたいと思うトピックが浮かばない。 じゃあ今日は書くのをやめようかとも思ったんだけど、書きたい感情や思考が浮かんだときにちゃんと文章にできるように、書く練習をすることも必要なんじゃないか。 だからこうして今は書いている。書いているうちに書きたいことが見つかるのではないかという期待を込めながら書いている。 文章を書いているという表現は本来適切でないのかもしれない。私は今スマホでこの文字を打

          書けない日々、書きたい日々

          noteの街に住んでいたあの4ヶ月を思い返して

          昨日noteを始めて3年が経過したことを知ったのでここに住んでいた最初の4ヶ月のことを思い返していた。 いまは非公開にしてしまった記事が多いのだけど、noteを始めて最初の4ヶ月くらいは定期的に投稿していた。 他のクリエイターさんからのスキやコメントが大きなモチベーションになっていたので、たくさん読まれている記事を私なりに分析して書き方を参考にしてみたり、投稿時間を意識してみたりした。 こんな風にモチベーションであるスキやコメントを貰えるように記事の中身以外もかなり工夫

          noteの街に住んでいたあの4ヶ月を思い返して

          noteを始めて3年経ちました

          私が頻繁にnoteを利用していた頃に仲良くさせていただいた方々が今もまだここにいてくれているかは分かりませんが、お久しぶりです。 バッジ通知によってnoteを始めて3年が経ったことを知ったので久しぶりにこちらで記事を書いています。 「はじめまして。」の記事を書いたのが2021/02/28なので時間が経ったなあという感想が一番です。 人の目を気にしてばかりの私が不特定多数の方々の目に留まる場所で文章を書くことはとても高いハードルでした。しかし、みなさんからのスキや温かいメ

          noteを始めて3年経ちました

          「ひみつ文庫」に参加します

          ふらりさんの新企画「ひみつ文庫」に参加します。 本の題名や作者はひみつ。(コメント欄に記載しています) 5つのキーワードをもとにどんな本かわくわくしながら予想する楽しみを味わえると思います。 普段出会えない本との出会いもあるかもしれません。 ということで、私が選んだ本のキーワードを発表します。 ・シックに暮らす ・10着のワードローブ ・今日の言葉 ・ささやかな喜び ・情熱的に生きる どうでしょうか。もしかするとこのキーワードで題名が分かる方もいるのではない

          「ひみつ文庫」に参加します