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医学生セミナーに行った話

 こんにちは。とある後書き医学生です。

 先日、医学生セミナーなるものに行ってきましたので、そのことについてお話ししようと思います。

 今回の医学生セミナーでは、社会福祉と公衆衛生を掛け合わせて研究をされている方の基調講演の後、現役医学生の方+来年度医学部進学者の方と意見交換をする機会をいただきました。
 順番にお話ししていこうと思います。


基調講演:今後の医療に求められる視点

 まず、基調講演です。
 講演者の方のお名前は避けさせていただきますが、関西圏で、社会福祉と公衆衛生の研究をされている方のご講演でした。

 皆さんは、今後の医療に求められていくことは何だと思いますか?

 総合性でしょうか。高齢者を見ていくことでしょうか。
逆に、専門性を極めて、より高度な医療を運用していくことでしょうか。

 どれも間違いではありません。

 しかし、今後の医療、特に地域医療に求められていくことは、
「患者さんの暮らしを診ること」であります。

 今までの医療は、患者さんの病気中心に、進んでいました。
基本的には、診察し、治療し、おしまい。
そんな医療だったと思います(もちろん医師によって違いますが)

 今後の医療は、それではいけないのです。

イギリスの家庭医Sir Michael Marmotは自身の著書で次のように述べています。

「せっかく治療した患者を、なぜ病気にした環境に戻すのか」

Sir Michael Marmot ”Health Gap”

 何が言いたいのか。

 つまり、患者さんの病気の背景には日々の暮らしがあり、そこを診ていく事が、
間接的に病気の治癒につながるという事です。

 専門的用語では「SDH(Social Determinants of Health)」と言いますが、
健康は社会的要因によって決定づけられる事が多いのです。

 総合診療では特にその視点が大事になりますが、患者さんの病気だけを見つめるのではなく、その患者さんの暮らしを診ることが、結果的に患者さんの病気の治癒、患者さんの幸せに繋がるのです。

 18の専門科に細分化され、さらにサブスペシャリティ領域が発達している、現在の医療においては、「患者さんの暮らしを診る」という視点の重要性が、専門科という垣根をこえて重要だと考えます。

 また、講師の方の「患者さんより目線は下」という言葉も非常に印象的でした。
医師は決して偉い存在ではなく、あくまで医学の専門家であると思います。
常に謙虚な気持ちを持って、患者さんに寄り添える医師になりたいと思いました。



ディスカッション:他の人の価値観って面白い!!

 続いて、ディスカッションの時間がやってまいりました。
 今回は、非常に時間は短かったので、話すことは限られていましたが、楽しくお話しする事ができました。
 
 基調講演を聴いての感想、印象に残ったこと、将来の医師像などを語らいました。

 それはそれは、めちゃくちゃ楽しかったです!!!

 他の人との関わりの中で、様々な価値観に触れる経験、自身の価値観もどんどんアップデートされていきます。

 とても楽しいし、学びが深まる良い機会でした!

 医療現場では、チームワークが命となっていきます。
きっと、ディスカッションをする事が多いでしょうし、それが仕事だと思います。
大学生活では、人との関わり、色々な価値観に触れる、ここを大事にしていきたいです。何よりも、楽しいので!!

終了後:先輩の話、同期との話

 終了後、僕の進学先でない、他大学の先輩とお話しする機会をいただきました。

 もう、とにかく先輩の話が面白いんです!!

 医学部の内情のようなものから、先輩個人のエピソードまで、今まで聞いたことのない内容で、とても面白かったです!

 人との関わりは好きですが、今までになかった、医学生の先輩との関わりにずっと興奮しておりました。

 また、僕の進学先の大学の集団面接試験で、同部屋だった男子とも再会しました。もう、運命を感じていますが、お友達になれたかな?と思います!

 同じ目標を持っている仲間、先輩との関わりは、人との関わりの中でもかけがえのないものだなと痛感しました。

Epilogue

ここまで長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

後半は完全に僕の感想でしたが、前半の内容は少し参考になったでしょうか。

今後も人との関わりは、絶やしていきたくないですね。

では、またいつかお会いしましょう!


 

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