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ケアとまちづくり

こんにちは!
とある後書き医大生です。

先日、ある集まりにて、守本陽一先生のお話しをお聞きする機会をいただきましたので、「ケアとまちづくり」をテーマに僕なりのまとめを書いていきます。


守本陽一先生 Profile

2012年、自治医科大学医学部医学科に入学。在学中に「YATAI CAFE」を開始。
医師免許取得後、地元の豊岡で総合診療医として働く傍ら、一般社団法人「ケアと暮らしの編集社」を設立。代表理事として、つながりを作る社会実装を行う。

詳しくは、下記の守本先生ご本人の記事をご覧ください!!

日本の抱える孤立と孤独

そもそも「孤立」と「孤独」とは?

「孤立」:つながりがないという客観的状況
「孤独」:つながりがないという主観的な痛み

孤独はタバコ1日15本程度の健康的な脅威がある

Our epidemic of loneliness and isolation

このような研究結果もあり、孤独の解消が課題となっています。
しかし、孤立に比べ、孤独は見えづらいとも言われています。

また、R4年に実施された、内閣官房・孤立対策担当室が調査した「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査」によると、「孤独が少しでもある」と回答した人は、およそ半数に達します。

どんな社会が求められているか

笑う頻度が少ない高齢者は、ほぼ毎日笑う高齢者に比べ、脳卒中リスクが1.6倍、心疾患リスクも1.2倍高くなる。

東京大学大学院医学系研究科 近藤尚己准教授 2016年の研究より

生きがいのある高齢者は、生きがいのない高齢者に比べ、認知症リスクが0.64倍

Okuzono, S.S., Shiba, K., Kim, E.S., Shirai, K., Kondo, N., Fujiwara, T., Kondo, K., Lomas, T.,Trudel-Fitzgerald, C.,Kawachi, I. and VanderWeele, T.J., 2022. Ikigai and subsequent health and wellbeing among Japanese older adults: Longitudinal outcome-wide analysis. The Lancet Regional Health-Western Pacific, 21, p.100391.

つまり、「つながり・生きがい・役割があり、笑顔になると、健康になる」ということです。

そんな研究も存在する中、守本先生が行ったのは「つながりを作る社会実装」です。
ヒアリング・統計・フィールドワークから地域を見つめ、地域課題・健康課題を見える化する「地域診断」をもとに、課題解決のためのワークショップを実施しようと考え、医療教室を行いました。

結果は、、、失敗。一人しか集まらなかったそうです。

守本先生は、医療(正しさ)で人は呼べないということを学んだそうです。

そこで、「YATAI CAFE」というのを考えました。
屋台を引いて、街中を練り歩き、コーヒーを物々交換で提供したそうです。
一息をつく中、地域住民と様々なお話をしていきました。

すると、そのお話の中で、身体の悩みや精神的な悩みなどが出てくるようになり、医療や他のサービスに繋げることができたそうです。

人々が集まる溜まり場を作ることが、多様なコミュニティと重曹的なネットワークを生み、社会的処方機能(医療ではない、健康の社会的な要因の課題を解決する、「地域とのつながり」を処方する機能)を持つようになるということです。

また、先生は卒後、「だいかい文庫」というシェア型の図書館をオープンさせ、豊岡市の地域の居場所を作りました。

そこでは、本棚を借りる人とその本を借りる人、図書館の利用者同士、図書館の利用者とスタッフのリンクワーカーさん、次々に新しい繋がりが生まれていきます。様々なつながりの中で、新しい企画・事業も生まれていきます。
地域が元気になります。

結局は「人とのつながり」だなとそう思います。

今の社会に求められているのは、誰もが繋がれる社会ではないでしょうか。
そうやって支え合う社会が求められていると思います。

つながり、助け合い、支えあう、その一助となるのが医療機関であり、それを先導するのが行政ではないでしょうか。

話を聞いた後に感じたこと

さて、話を聞いて「つながり」って大事だなと思った私ですが、、、

家に帰って考えてみました。

「そういえば、私のマンションってあんまり繋がりがないな、、」

そうです。私はマンションに暮らしていますが、マンション内だと挨拶を交わす程度で、近所付き合いのようなものはありません。
近年問題になっている、孤独死もマンションやアパートが多いと聞きます。
マンションでできることってあるのでしょうか。
これは、田舎の問題だけでなく、都会の方が問題ではないでしょうか。
何ができるのでしょうか。

母親にその話をしてみました。

「マンション内で守本先生のようなことは、難しいと思う。」
「それよりも、がっつり健康相談のような形の方がいいと思う」

そんなことを言っていました。

「なるほど、、」
確かに、マンションのようにコミュニティが希薄なところでは、保健師さんや、ソーシャルワーカーさんの相談会のような形の方が来るのかもしれません。

民生委員のような方の立ち回りも大事だなと思います。
厄介がられるかもしれませんが、お節介を焼いてくれる人がいれば、お話しする場ができるのではないでしょうか。

実際、祖父母にそのことを話したら、「老人はお話し相手が欲しい」と言っていました。やはり、人との交わりが健康につながっているんですね。

どこまで医師が手をまわすのか。
最終的には、そこになってくると思います。
医療関係者は、社会的処方をアドバイスすることしかできない。
社会的処方箋を出してくれる、薬局、すなわち、ソーシャルワーカーであったり、リンクワーカーであったり、そう言った人に繋ぐことしかできない。
無力な存在だなと思います。

そんなことを考え、感慨に浸った夜でした。


最後に

ここまで色々話してきました。
結構脈絡のない感じになってしまったかなと思います。
基本的に、読み返していないので、私の思うところそのままです。

ただ一つ言うのだとすれば、これを読んでくださった皆様も、何か繋がりを持てないか、周りに孤独を抱えている人がいないか、少し考えてみてください。

少しのお節介が、時に人の命を救うのかなと思います。

まあ、まだ高校生の僕が何言ってんだって感じですがね(笑)

ここまで長々と読んでくださり、ありがとうございました!
今後も、こういった講演会の内容であったり、その他身の回りのことを挙げていきますので、もしよければ、ご覧ください。

文章はいつまでも下手ですが、、

では、また!


P.S.写真は、私が撮影したものです。二次利用はお好きになさってください。

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