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むさしの写真帖

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写真と記憶と何某と。
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古いデジカメについて書いています。
ただしこれらの記事は2018年前後のものであるので、カメラのほとんどは手許にないのをご承知おきください。

追記: ネタが尽きたので写真、カメラにまつわること。またアラカンおじさんの日常について書いたりします。(2023年霜月朔日)

ロバート・キャパ

ロバート・キャパ

「ロバート・キャパ 戦争を越えて」

昨日はキャパの命日であった。
色んな偶然や、そこから広がって行く感情の環を思いつつも、本当なら昨日行く予定だったロバート・キャパの展示を見に行った。

今回開催されている「東京富士美術館」には初めて行ったのだけど、山の中に突如現れる豪華絢爛な建物にビビる。
まあそれは何故か、というのはあとで分かるのだけど。

キャパは戦場の写真で名を馳せたのだけど、やはり第二

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文豪の家

文豪の家

また明治村の記事を書こう。
明治村は愛知県犬山市にある野外博物館で、明治期の建物を中心に日本各地から集められた建造物などが60以上移築されている。
開村は昭和40年なので、ぼくと同級生だ。
写真を撮ったりするにもいい場所なので、名古屋にいる頃は季節ごとくらいに通っていた。

中心に僕が座っている建物は明治23年森鴎外が借家し、一年余りを過ごした。
又、明治36年(1903)から同39年までは夏目漱

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今日という日に

今日という日に

 「今も、あのことで恐ろしい夢を見るんです。だから本当は話したくない。でも戦争を知る世代は少なくなっている。平和のために伝えることが役目なら、やった方が良いかなと」
 「山の手空襲」の追悼碑に向かう車中。仲代さんは、今回取材に応じた理由を聞いた「こちら特報部」に、こう説明した。
 「あのこと」が起きたのは1945年5月25日。仲代さんは12歳で、疎開先から渋谷区に戻り、中板橋(板橋区)の中学校に通

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命日によせて〜Robert Capa

命日によせて〜Robert Capa

写真に興味がない人でも名前くらいは聞いたことがあるか、下の写真は見たことがあるかも知れない。
タバコを銜えた写真がやたら多い。
なかなかの伊達男である。

ライフ誌に掲載されたこの写真で「ロバート・キャパ」という名前は広く知られるようになるが、初期の作品はビジネスパートナーであったゲルダ・タローとの共同作品になっていて、この写真もタローが撮った物という意見もある。
因みにゲルダ・タローのタローは岡

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帝国ホテル 中央玄関

帝国ホテル 中央玄関

愛知県犬山市にある「博物館 明治村」に大正12年に竣工し、昭和43年に解体された「帝国ホテル 中央玄関」が移築されている。  

フランク・ロイド・ライトは、この帝国ホテルの完成を見なかったと聞く。
工期の度重なる延長、それに伴う施工主との衝突。
1913年の初訪日から、弟子である遠藤新によって完成するまで、実に10年という月日を要している。

この仕事を請け負った時期の彼は、人生の中で最も辛い時

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「7」というフィルムカメラ

「7」というフィルムカメラ

「フィルムカメラ」と書いてみて、なんか変な感じだと思った。
これは割合新しい言葉ではないか。
デジタルカメラが当たり前になる前まで、カメラといえばフィルムを使うものだったから、わざわざ「フィルムカメラ」と銘打つ理由がない。
カメラ=フィルムカメラだったのだ。
ぼくは白亜紀の人なので、これを「フィルムカメラ」と断りを入れるのに違和感があった、という話だ。
年寄りの戯言だな。

Canon EOS 7

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人気テーマパーク

人気テーマパーク

決してこれは批判とかではない。
これは前もって書いておかなくてはならない。

刈谷ハイウェイオアシス

愛知県に住んでいたころは車で通勤するのがほとんどだったのだけど、だいたいは時間に余裕をもって下道を使うが、時間が押していたりする時は高速道路を使っていた。
岡崎市から通っていたころは往路だけではなく復路で使うこともあり、途中にトイレやちょっとした買い物で立ち寄るのが「刈谷ハイウェイオアシス」であ

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GIZMON Wtulens L

GIZMON Wtulens L

「ウツレンズ」と読むらしい。
3度見くらいした。
色々大丈夫なのか、それ。

「写ルンです」のレンズを2枚貼り合わせてメニスカスレンズを作ったものだということらしい。
メニスカスレンズとはなんぞや。
調べてみる。

なるほどわからん(これでも元医療器具の営業)

Amazonで3,000円くらいだったので買ってみた。

絞りはf/16固定。
50cm〜♾️までのパンフォーカス。
Cマウント用だが、

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夜明け前

夜明け前

名古屋にいたころは、この馬籠宿あたりは比較的行きやすいところであったから、年に何度かは訪れていた。
四季折々にそれぞれの風情を醸し、往時の雰囲気を残した観光地でもある。
ぼくが高校の時分には遠足などにも行ったし、途中の中津川は小学生の林間学校に行くところでもある。

木曽路とひとことで言っても、その範囲は広い。
現代でいえば木曽山脈から中央アルプスの間を縫う一帯を言うのであろう。
諏訪を折り返しに

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Chat GPTに写真を評価してもらう

Chat GPTに写真を評価してもらう

この写真は、鮮やかな色使いと被写体の配置が印象的です。以下の点を評価します。

1. **色彩**: 全体的に青みがかったトーンが強調されており、被写体である女の子の存在感が際立っています。
2. **構図**: 女の子が中央に配置されており、背景の奥行き感と通りの両側がバランスよく収められています。背景のカラフルなディテールがシーンに活気を与えています。
3. **被写体**: 女の子は自然なポ

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アルファロメオ

アルファロメオ

先日近所を徘徊しているときに出会した。
たぶん長らくエンジンに火が入っていないであろうアルファロメオ155である。
ぼくは、昔この車の赤いのに乗っていた。

ここではあまり書かないが、若いころにはずいぶんと車ではやんちゃしてきている。
はじめがゴルフ1のCというグレードのディーゼル。
以降ドイツ、スウェーデン、フランス、イタリアと行ったことはないけど国際的な経験だけは豊かになっていく。
その渡航歴

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