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美味しい嬉しい記録Vol.30#212

皆様、おはようございます。
佐伯です。

さて仕事柄、全国各地の食品メーカー様と取引させて頂き美味しい食べ物に触れる機会がとても多いです。
毎週日曜日は、私が実際に食べてみた飲んでみた物をシリーズでお届けできたらと思い企画しました。

①Stella「オーガニック・スイス・チョコレート」

今回ご紹介するのはスイスに所在している「Stella Bernrain」さんが生産しているオーガニックチョコレートです。

どれも美味しいですが、個人的にはオレンジがとても好きです。

オーガニック・フェアトレードのチョコレートなので以前、この連載でご紹介した「People Tree」さんが秋冬限定で発売されている商品とコンセプトは似ています。

両方を食べ比べてみて分かったのですが、People Treeさんは砂糖として黒糖と粗糖を練り込んでおりコクが強いイメージです。
やはり黒糖の主張力は強く感じました。

一方で今回ご紹介する、Stella Bernrainさんのチョコレートは黒糖や粗糖は使用せずに有機栽培砂糖を使用しています。

なので割とあっさりとした甘味が感想です。

個人的な感想ですが、甘味が強くフレーバー感が全面に出るタイプがお好きな方はPeople Treeさん、甘さが少し控えめの王道でスタンダードなチョコ本来の風味とトッピングのフレーバーだけを好む方はStella Bernrainさんの製品が良いかと思います。

両方の商品に言えますが、コーヒーと紅茶の両方に合いますのでお茶の時間がとても楽しく感じます。

さて、数多あるオーガニック、フェアトレード系の製菓会社の中でStella Bernrainさんがなぜ特異な存在なのかを次の章でご説明したいと思います。

②フェアトレード・オーガニックチョコレートのパイオニア

日本では殆ど聞き馴染みのないStella Bernrainさん。
日本の製菓メーカーさんはどこも美味しいですからね。
仕方がないと言えばそれまでです。

ですが、国内の製菓メーカーさんと一線を画す取り組みを実現したことが、Stella Bernrainさんの特徴です。

それはサブタイトルにあるとおり、フェアトレード・オーガニックチョコレートを最初に取り組んだメーカーさんなのです。

Stella Bernrainさんは1991年に世界で初めてフェアトレードチョコレートを製造し、その3年後にはオーガニックチョコレートの製造・販売を開始しました。

およそ33年前からこの取り組みを続けておられると言うのです。

かつて、カカオ豆やコーヒー豆は非常に安価に取引されていました。
その為、アフリカや南米の農家さんは常に困窮していました。

持続可能な世界の成長、そして安定的なチョコレートやコーヒーの生産には農家さんの生活を安定させることがとても重要な課題でした。

今でこそSDGsなどと言ってますが、問題意識を持って行動している人は当時から大勢いました。
逆説的に言うと現在SDGsと声高に唱えている人はまだまだ問題の本質を理解しておらず流行に乗っているだけなのかもしれませんね。

誰もが儲けを第一に考え、持続性など考慮しない時代、日本はちょうど昭和が終わって平成3年です。
私は当時、まだ子供でしたがそのような環境や持続可能な開発など意識していた風潮は少なくとも日本にはありませんでした。

恐らく世界も、まだまだ強烈な資本主義(自由主義的な思想)の雰囲気が残っている時代だったかと思います。

バブルは弾け始めましたが実感はなく、消費が美徳であったと記憶してます。

そのような時代に、他者より先駆けて利益を分け合って長く続く事業を作ろうとする姿勢はかなりの批判と否定があったと容易に想像がつきます。

ですが、信念を曲げず信じた道を突き進んだことで現在の確固たるブランドが形成されたのだと思います。

③まとめ

今回ご紹介したStella Bernrainさんはチョコレートが美味しくて社会にも貢献しており、とても素晴らしい会社さんです。

ですが、1番見習う必要があるのは誰もが儲けの道を突き進む中、分け合うことでたくさんの人と富と幸せを共有する姿勢を貫き通したことではないかと思います。

私もお店を経営して日々悩みます。
「本当にこれで大丈夫か?きちんと利益を上げれるか?社会に貢献しているか?」
経営をすると言うことはこれほどまでに自分で考え、溢れ出る悩みを押し殺し、自分の信じた道を突き進むという大変な事と言うことを知りました。

33年間、信じた道を貫いて事業を継続させる。
これは本当に素晴らしい事だと思います。

私も信念を曲げず、これからも突き進んでいきたいと思います。

それでは最後に「ごちそうさまでした」。

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