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新卒2名を含む営業チームが優秀アメーバ賞を受賞した理由。

 ヒューマンリソシア株式会社 北海道支社で営業チームを率いる小嶋摩耶さんは、上期チーム目標達成率160%と、北海道支社の業績達成に大きく貢献しました。新卒2名を含む6名のメンバーで、果たして新記録はどのように生まれたのでしょうか。小嶋さんが、どのようなマネジメントで、チームを率いていったのかお話を伺いました。

ヒューマンリソシア株式会社 北日本営業本部 北海道支社 課長|小嶋 摩耶さん

——優秀アメーバ賞受賞、おめでとうございます。

 ありがとうございます。チームのメンバーはもちろん、他部署のみなさんの協力もあっての受賞だと考えています。支社の皆さんが拍手で祝ってくれ、それがいちばん嬉しかったです。
 3年前に課長に昇進したとき、今後は一人でも多くの部下に優秀社員賞を取らせる、チームでアメーバ賞を取る、という目標を持ったんです。だからチームみんなで取った今回の受賞は本当にうれしくて、この先もずっと忘れることはないでしょうね。

表彰式でのスピーチの様子

——あらためて、小嶋さんのチームを紹介してください。

 北海道支社は、営業部門の2つの課と、派遣スタッフの登録やお仕事紹介を担当するチームがあり、私は営業1課を任されています。メンバーは、相談相手として頼りになる稲葉さん、このたび優秀社員賞を受賞した菊地さん、そして次回の優秀社員賞を狙える実力が備わった岩本さん。この3人に、新卒の男性2名を加えた計6名のチームです。
 授賞式の会場で「新卒が2名いるなかで、よく受賞できたね」と何人かに声をかけられました。「新卒2名を育てながら大変だね」というニュアンスでしたが、私の中で新卒の2名は、すでに大事な戦力となっています。「新卒だから」と線を引くことなく、ほかのメンバーと同じで、やれることを一つずつやっていこうと指導していました。

北海道支社のメンバーと

——課長として、どのようにチームを率いてきましたか?

 会社から与えられた目標のほか、メンバー自ら考えた目標をそれぞれ高めに設定してもらいました。自分で設定したのだから、その目標を達成するためにどうすればよいかをメンバー自身が深く考えるようになります。その上で、常に課題と対策を意識するように指導していました。
 私は課長として、お客さま先に同行したり、本人が営業してみたいという業界を聞いて「こんな企業にもお声がけしてみたら?」とアドバイスしたりして、少しずつでも成功体験が積み重なっていくようサポートを続けました。おかげで、メンバーの考える力がずいぶん育ったように思えます。

——指示されて動くよりも、自発性を大切にされているんですね。

 そうですね。これまで自分自身がそうやってきたからということもあり、「あなた自身がどうしたいか」をメンバーに問い掛けていました。新卒の2名が「アメーバ賞を取りたい」と言ってくれて、それをきっかけに私の中でも賞の獲得に向けてスイッチが入りました。

——小嶋さんは、どのようにしてそうした指導法を身に付けたのですか?

 原点は中高で主将を務めた剣道部です。恩師からは「つねに目標を高く持て」と指導を受けました。「100%の目標で練習していても、本当に力が必要な試合では80%しか出せないかも知れない。だから日頃から、120%、150%と目標を高く設定して取り組みなさい」と。その教えがずっと残っているんです。
 当社に就職してからも、会社が設定する目標よりも高い目標を定めて取り組むことで、優秀社員賞や課長への昇進にもつながっていきました。つらいけれど、頑張ったことは必ずプラスになって自分に返ってくるものです。それをメンバーにも味わってほしいと考えています。

——メンバーの皆さんは、悩んだり、落ち込んだりすることもあると思うのですが、どのようにケアされていますか?

 実は、そこがいちばん苦労しているところというか、まだまだ私に足りていないところで。いまも、自分の思いをメンバーに伝えることの難しさを実感してます。メンバーの個性は十人十色なので、伝え方、励まし方、注意の仕方、それぞれ変えていかないといけない。厳しいことを言ったあとのフォローなど、メリハリをつけた指導が必要だとわかっているものの、なかなか思うようにいかず……。私自身の課題です。

——先ほど「新卒も大事な戦力」と仰っていましたが、どのように育成されたんですか?
 
 私はもともと人に頼るのが苦手で、全部を自分でやりたいと思うタイプなんです。でも今回は、私一人で新卒2名を育てるのは無理だと思ったんですね。そこで、チームのメンバーを頼りました。自分一人ではできないことを受け入れ、「だからみんなで育ててほしい」とお願いしたんです。みんなが新卒の育成に関わったおかげで、チームが一つにまとまっていきました。もしも、自分一人で育てられるからと慢心していたら、おそらく今回の受賞はなかったと思います。
 
——お仕事のモットーを教えてください。
 
 私はお客さまにとって、選ばれる営業、頼りにされる営業でいたいんです。お客さまが困ったときに、「小嶋に連絡してみよう」と思い出してもらえるような存在ですね。そのために意識しているのはスピード感を持つことです。私自身せっかちなので、そこは誰にも負けたくない。できるだけ、その日のうちに問題解決をするよう心がけています。
 急ぎではないけれど重要なことが日常の業務にあふれています。そうした案件を放っておくと、どんどん溜まって、大きな問題になってしまいます。だから重要な課題ほど放っておかずに、スピード感を持って解決するようにしています。
 
——ところで小嶋さんは、もともと仙台の東北支社に勤務されていたそうですが、札幌への転勤はどのように受けとめていたんですか?
 
 東北支社では優秀社員賞を受賞するなど、ある程度の結果を残すことができました。SELFingシートを前に、これからの自分はどうなっていたいかと考える中で、課長になりたいという目標を持ちました。そのためには環境が変わっても結果を出せる人材にならなければ、という思いがありました。東北支社長から「エリアが変わっても結果を出すことができれば本物だよ」とエールをもらい、それで心に火がついて札幌転勤の辞令を引き受けました。
 赴任当時の課長は、いまの富野支社長でした。メンバーへの伝え方、考え方、気配りの仕方など、まさに自分がなりたい課長像で、とても多くの学びがありました。いまも困ったときなど、「富野課長だったらどうするかな」と考えています。また、働く女性のロールモデルとしても尊敬しています。
 
——今後の目標を教えてください。
 
 年間でアメーバ賞を取りたいです。そして私のチームから、優秀社員賞を一人でも多く輩出したいと考えています。新卒の2名を含め早くそうなれるよう、今後もメンバーをサポートしていきたいですね。


※2023年10月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・部署名等は取材時のものとなります。

<ヒューマンリソシア株式会社・会社概要>
総合人材サービス会社として、人材派遣、人材紹介、業務受託サービスを全国26拠点で展開しています。1988年創業以来、教育事業をバックボーンに多彩なサービスを展開するグループの総合力を活かし、「人材」に関する幅広いサービスを提供しています。