謎の古代魚サカバンバスピスに癒される:自然史博物館(フィンランド)
2023年、SNSへの投稿をきっかけに突然大人気になったサカバンバスピス。
サカバンバスピス(名前長い!)は4億年以上前の古生代前期、オルドビス紀に生息していた古代魚だそうです。その復元模型がヘルシンキの自然史博物館に展示されています。帰国前に時間ができて、ついに会うことができました。
何と、いきもんガチャになっている!
サカバンバスピスちゃんは、自然史博物館3階の隅っこにいます。そんなに大きくないのですぐには目に入らず、宝探しみたいにワクワクしながら探しました。
じゃ~ん!!
わ~、仲間もいるんだね。
顎がないため口を閉じる動きが難しく、ぽかんと口が開いたまま。そして目が真正面についていて、前しか見えないらしい。 ヒレもないので泳ぐのも下手・・と、ゆるキャラな姿と不器用さに癒されます。
それでもサカバンバスピスは原始的な脊椎動物の一つとして、人類に連なる脊椎動物の進化を解明する上で重要なのだそうです。何だか親近感が増します。
サカバンバスピスの模型は、1994年に恐竜の企画展のために制作されました。30年近くひっそり自然史博物館で暮らしていたのに、突然脚光を浴びてさぞ驚いたでしょう。 でも、本来の姿はそんなに可愛らしくなさそうです。
それをこんなゆるキャラに仕上げてしまうなんて、いかにもフィンランド?というか、復元制作者さんってどんな人なの?
そして次に私のハートをつかんだのは、可愛すぎる仲間たち。同じ製作者と思われる芸風ですね。
あ~、ずっと眺めていたい。
自然史博物館は欧米にもたくさんありますが、ここは規模も大きくなくて見学しやすいです。エントランスでは大きなマンモス像が迎えてくれます。私が訪ねたときはスキー休暇の時期で、親子連れがたくさん来ていました。大人も十分楽しめる場所で、サカバンバスピスに会うだけで帰るつもりだったのに結局全部見てしまいました。
アンモナイト
自然史博物館の建物は、20世紀初頭にロシアの高等学校として作られました。その後、士官学校を経て動物博物館に、1996年に自然史博物館に変わりました。見学していると、学校だった昔の雰囲気もほのかに感じられます。
Giant’s Kettlesのパネル。
氷河の融解によって岩盤にポットのような穴があいた「巨人のやかん」 いつか実物を見てみたいもののひとつです。
<公式サイト>
<おまけ>
自然史博物館のお向かい(オリジナルソコス・プレジデンティホテルの1階)に、Nordisというギフトショップがあります。定番や季節商品などが程よく揃った、旅行者には心強いお店です。日本語がペラペラなTeroさんと氏家さんがいつも暖かく接して下さり、お土産の相談にも細かいところまで応じて下さるので、私も毎回お会いするが楽しみ。是非こちらも合わせてお寄りくださいね。
(この記事の最初の2枚の写真は、Nordisさんに見せて頂きました🐡)
<公式サイト>