星のディグリー【17°】は「瓦礫の山で新たな希望を見出す」度数

星読み2年生の学びのnote。ディグリー篇。

ぐるぐるホロスコープ...サビアンシンボルからの延長で、星のディグリーを深掘り。

時間の流れが速くなったり遅くなったり、時空が歪んで続いていないような気さえしてきます。細い細い道をかろうじて進んでいるみたい。

手にパイナップルゼラニウムの香りがついて、動かすたび香ります。懐かしいような匂い、何かの記憶と結びつきそうな。

【17°】瓦礫の山で新たな希望を見出す、対立する要素をプラスに変換する転機となる度数

●1＋7=8:力を凝縮した後に放出する
●壁が壊れることによって見えてくる、目の前にはない遠いもの
●再来した初心のようなもの/定住・安住はしない
●不安定であるが自由。遠くまでビジョンが飛んでいくが持続力がない
●人に自分の得たものを提供したいが立場を固定されたくない

16度で信念を打ち砕かれながらも、その中から希望を見出していくのが17度。私のネイタル太陽の度数です。
「再来した初心」というのはなんとなくしっくりくる。いつも新しいものに触れていたいけれど、どこか継続できないことに後ろめたさを感じていたり、ずっと大事にできないことで自分を責めたり。でもリニューアルすることでまたやる気が戻ってくるのだ。
力を溜め込んだのちに放出するのも、開かれた状態でなくてはいけない。
今まで通りとか共同体のルールを先にしては、新たな希望を持てないのだ。いつでも抜け道を探しているような状態。その道はいつだって本当はオープンなはずなのだ。行ってみたら結局は同じところに出るかもしれないけど、自分でそうすることに意義がある。飛び込む勇気を。

【ⅩⅦ】星

・希望
・潜在能力を活かす
・豊かな感性
・才能を磨く
・可能性

感性と潜在能力、地と水の要素を感じさせるカード。
山羊座17°のサビアンシンボルがこの絵柄みたいに「密かに裸で入浴する少女」なのもおもしろい。地のサインの反対側は水。対極の蟹座エネルギーが流れ込んでいるから、水が描かれているのかもしれないな。
池に水を注いでるのでなく、池から水を吸い上げて、地面に流しているようにも見えてくる。
潜在能力を掬い上げて現実に活かしていくこと。

17度(16.00-16.99°)のサビアンシンボル

牡羊座17°
「2人のしかめ面した独身女性」
牡牛座17°
「剣と松明の戦い」
双子座17°
「知力の頭に溶けていった健康の頭」
蟹座17°
「知識と生命に成長する胚芽」
獅子座17°
「ベストを着ていない聖歌隊」
乙女座17°
「噴火している火山」
天秤座17°
「引退した船長」
蠍座17°
「自分自身の子供の父である女」
射手座17°
「復活祭の日の出の礼拝」
山羊座17°
「密かに裸で入浴する少女」
水瓶座17°
「ガードしている番犬」
魚座17°
「復活祭の歩道」

私の太陽サビアンは「ベストを着ていない聖歌隊」。
これもタロットの解釈から読んでみるなら、ベストどころか服を着ていない…そして火の要素が一見なさそう。
黄色い星は太陽よりも大きなシリウスみたいだ。
女は太陽を飲み込んで産み出すヌート女神のごとく、
潜在意識から何か汲み上げては地上に流していく。
白い星は7つ、古来からの占星術の惑星つまり自分自身の潜在能力を最大限発揮せよ、ということか。
その場所は何も特別なところではなく、身近な日常の中にあるのだ。
気負いすぎることなく、獅子の鎧も聖歌隊のベストも脱いで、生身で挑まなければならない。

ひとつだけ離れたところにある星は月/地球？
地球は太陽の反対のサインになる。
対極のサビアンは「ガードしている番犬」。
「星」の女はノーガードだけど、木に止まっている鳥が見守ってくれているのかもしれない。

先日とある絵描きの人に、私のエネルギー的なものをイラストに描いてもらったのですが、この地球サビアンぽいものが出てきました。
まるでスフィンクスみたいに、こちらをじっと見ながら座って守ってる。
後ろにあるものは、たぶん「木」なんだけど、モザイクがかかったみたいに書かれているのです。

話が逸れました。
地と水と表裏一体の組み合わせは火と風。
タロットの絵の上半分に描かれているものでしょうか。
でも星が表すのは顕在意識よりもっと高次の、超意識のようなものかもしれません。

ここで17°の意味にもう一度立ち返ったらば、「対立する要素」というものの成り立ちが見えてくる。
火と風。地と水。
火は熱くて乾かす働きをするけど、風は熱も湿気も運んで循環させる。
地は冷やして固める作用をするけど、水は溶かして広げていく。
あたためると冷やす、広げると固める…四元素があるから循環する。

いつでも循環していることが17°の在り方ならば、安定などという幻想を抱くべきではない。
だけどあんまり疲れすぎて、じっとしていたくなってしまう。
ほんとうはきっと動き続けた先に、ちがう未来があるはずだ。