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キャリアコンサルタントという仕事

「キャリア」というものを扱う仕事ゆえ、
「ゆりかごから墓場まで」だなぁと思うし、
地域づくりは自分が死んだ後の世界までを
考えることでもあることを思うと、
自分だけの価値観だけでは仕事にならぬので、
いろいろな時代を生きている感覚になる。

できるだけ多様な生き方をしている人や世代、
価値観などを理解したいと思うし、
自分の身をおいてみたいとも思うし、
その立場に立ちたいとも思うのだけれど、
限界はあるので、「想像する」ということを
しなければならない時もあるし、
全ての価値観を横において、目の前の人に集中する時もある。

今月は、20代の若者の同期会研修から始まり、地域づくり勉強会で地域の町内会長などのシニア中心の講座を行い、また明日も、今まで接する機会がほぼなかった職種のみなさんへのレクチャー。

前に母に言われたのだが、
「色んな人(多様な環境にいる人)の相談に乗っているから、人の何倍も生きているみたいよね」と。

キャリアコンサルタントとして独立したときから、「女性のキャリア」にも絞らなかったし「転職」にも絞らず、「大学生」にも絞らず、来るもの拒まずでやってきたことが「地域づくり」ではものすごく役に立っている。

悩みは属性によるものや環境によるものも、世代ギャップから生まれるものも、多々あるけれど、だいたい複合的なのである。

とはいえ、その環境の違いによるギャップを理解できずに、コミュニケーションに悩む人も多いので、そのギャップを縮めるためのヒントも伝える必要があるのだ。

そして何より、自分が偏っていることを理解した上で、自分の価値観を揺らしたり、いったん、横に置いたり、自分の中にある多様性と向き合ったりしながら、日々、クライアントさんに向き合っているのだ。

100%理解することなんてもちろんできない。
それでも「理解したい」という気持ちで向き合っているし、理解しきれないくらい人というものは、深くて広くて多様で多彩。心理学の師匠はそれを「ミステリアス」と呼ぶが、人はミステリアスなのだ。自分も他者も。

だからこそこの仕事は楽しいし、興味深いし、飽きることがない。
そして難しくて複雑で時に苦しい。無力感で倒れそうな日もある。

それでもやり続けられるのは、どんな人にもたくさんの才能があり、輝ける場所があると信じているからである。きれいごとかも知れないけれどそれを信じていないとこの仕事やることが苦しい。

さて、明日。どういう反応になるかなぁ。
少しでもこの仕事を理解してもらえると嬉しいなと思う。
私自身にとってもチャレンジです。


2021.7.3の熱海伊豆山の災害により、コロナ禍であることも含め、熱海で働く若者たちの環境はより悪化していきます。そんな若者の自律支援にいただいたお金は使わせていただきます!いつもサポートありがとうございます!