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愛情を包んだオムライスと思春期のわたし 「私と母親の昼弁当大戦争」

納豆混ぜ過ぎて腱鞘炎のつぶ貝@べしゃり横丁です。

今回は中学時代の昼弁当についてのべしゃりです。
わたしの中学校は昼食が給食ではなく弁当であった。
毎朝、母親が弁当を作ってくれていた。「感謝。感謝。」の二言である。
一人暮らしを始めてから、特に有り難みを感じている。

中学時代のわたしは反抗期真っ只中であった。
特に母親に対しては人一倍風当たりを強めていた。
常に言葉のジャックナイフを向けていた。
いや言葉のジャックナイフを刺していたかもしれない。

そんな思春期なわたしのある昼食

腹を空かせたハングリーで反抗期なわたしはワクワクした気持ちで弁当箱の蓋を開けた。
すると「黄色」と「赤色」が目に飛び込んできた。
弁当箱一面にオムライスが広がっていた。
「オムライス!?恥ずかしいって。皆んな白ごはんとおかずの組み合わせやん。手抜いてますやん。」
オムライスを見た友達も「うぉっ!オムライスやん。うまそ」と気を遣っているのか。予想外の弁当に驚いているのか。本気なのか分からない発言をしていた。

ハングリーで反抗期なわたしがアングリーで赤面なわたしになった。
耳も赤くなっていただろう。
とにかく恥ずかしかったのだ。

その日の夜、母親に「なんで昼ごはんでオムライスやねん。おかしいやろ」と強く言葉のジャックナイフを突き刺してしまった。
母親は「昼ごはんにオムライスの何がダメなのか分からん」と冷静に返答してきたのに対して余計に苛立ってしまった。
「明日からはおかず多めで頼むで」とクソ偉そうに言葉吐き捨てて自分の部屋に戻った。

そこから2日間、牛丼が続いた。
「めっちゃ反抗してきてるやん。しかも冷凍食品のやつやし。
 おれが学校から帰ってきて小腹空いてるときに食べる用のやつやん」

でも…

嬉しかった。美味しかった。完食した。

でも…「オムライスの方が何百倍も愛情を感じれた」

単純なわたしの反抗期時代の昼弁当親子大戦争のべしゃりでした。
「冷凍の牛丼弁当を作ってくれただけでも母親に感謝です」

今回もあざしたっ

つぶ貝@べしゃり横丁
 

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